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逆襲のアムロ
17話 エアーズロックの死闘 3.7
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アムロは腕を組んで艦橋窓から見える夜空を眺めていた。
その姿にモンシアが近づいてきて話し掛けてきた。

「大尉。黄昏ておりますな。あんな死ぬかもしれなかった防衛戦で助かった奇跡にパアーッとやったりしないんですか?」

アムロはモンシアの陽気さに少し笑った。

「フフフ・・・中尉は良い人柄だな。そういうムードメーカーは隊には必要だ」

モンシアはアムロに褒められ、更に気分が乗った。

「そうでしょう。あのアナハイムのニナさん?結構美人ですな。それなのにあのコウとかいうヒヨっこ。アレにガンダムを任せるなんて・・・」

モンシアはコウに対して愚痴をこぼしていた。ガンダムはある意味連邦のシンボルであった。そのシンボルになった理由もアムロのアレックスの働きに他ならない。

アムロはため息を付いて、モンシアにこう伝えた。

「中尉。貴官の腕前はよく知っている。しかしながら貴官は兵器をおもちゃでしか見ていないようだ。ガンダムに乗るならば、その傲慢さを捨ててからにするんだな」

モンシアは赤面して、アムロが振り返りその場を立ち去ろうとするところを殴りかかるようなアクションだけを見せていた。その場にいた相棒のベイトとアデルはクスクスと笑っていた。

艦長席に立っていたバニングもその一通りの話を聞いていて、モンシアに語り掛けた。

「そうだな。レイ大尉の言う通りだモンシア。ガンダムに乗りたい、女にモテたいと思っている間はお前に新兵器など託せん。日々精進することだ。技量に劣るウラキの実直さを見習うんだな」

モンシアは長年付き合いの長い部隊長に言われると、「そうなのか・・・」と言って、落ち込んで一人アムロの居た位置で黄昏ていた。


* アルビオン艦内 格納庫 1:25

コウはガンダムの中で様々なシミュレーションをこなしていた。傍でニナが付きっ切りなっていた。

「そう、そのタイミングでレバーを入れるの」

「・・・なるほど。これでこうなるのか・・・」

互いに真面目にやっているのだが、傍から見ると仲睦ましいカップルのようだと眼下にいるキースとモーラが思っていた。

「あ〜あ、コウはあんな美人に・・っと」

キースは学習していた。傍にモーラがいたからだ。何か下手のことを言うと締め上げられていた。
モーラもキースとのそう言うノリが楽しくて仕方なかった。むしろ下手打ってもらえないかと格納庫に来た時に期待をしていた。

「ウラキ少尉はホント真面目だね〜。もう1時間も同じ訓練。飽きないね〜」

「ああ、入った時からそうだよ。アイツはできないことを良く反復して克服するんだ。ただ、納得しないことには次に進まないとかで融通利かないときがあるんだけど・・・」

すると、ガンダムの
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