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逆襲のアムロ
17話 エアーズロックの死闘 3.7
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はガンダムのバーニアをフルスロットルにして上空へ飛び上がった。そしてHLVをライフルの射程に収めた。

「・・・これで仕留める」

そうコウが思った瞬間、その射線に1機のザクが躍り出てきた。
エアーズロック頂上より飛び出したビッターのザクであった。

「貴様にやらせる訳にはいかない!」

「ああああ・・・」

急にカメラに入ってきたザクにコウは動揺した。空中にて、そのザクのヒートホークがコウのライフルを見事に両断し、コウを地面へ蹴り飛ばした。

「うわーっ!」

コウは慣性に従い、地面へ落下した。
そしてビッターは倒れたガンダムに止めをさそうとしてヒートホークを振り上げながら、ザクのバーニアをガンダムの方へ吹かした。

「とどめだ!」

ビッターがガンダムへ落下しながら斬りかかる瞬間、横からの砲撃でビッターのザクは四散した。
コウはその四散したザクを見ていた。

「コウ〜、良かった〜。生きてるか〜」

狙撃したのはキースであった。キースの一撃がコウの窮地を救ったのであった。

ビッター将軍を失った発射基地は兵士たちが白旗を挙げ、アルビオンの追跡隊に降伏した。
降伏した者たちは捕虜として、アルビオンに収容し、トリントン基地へ送られることになる。

ガトーの乗ったHLVは地球の重力から離れ、宇宙空間に出ていた。
そこには手筈通り、迎えに来ていたムサイがあった。

そのムサイの艦長ビリィ・グラードル中尉がガトーの乗るHLVへ通信していた。

「少佐。良くご無事で・・・」

その通信にガトーが答えた。

「ああ、尊い犠牲の上でここまで来れたのだ。無事が当然だグラードル」

ガトーの声はこの計画に費やすために消えていった仲間たちを悔やむ気持ちで悲しそうに言った。

「そうですか・・・少佐。お疲れ様です」

ガトーはHLVよりガンダムを切り離し、ムサイの搬入口よりガンダムを収容させた。



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