第1章 光をもとめて
第5話 桃色の巨凶
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?」
ランスの言葉に思わずずっこけそうになるのを必死に堪えるユーリ。この会話の流れでもそこへと持っていくのはある意味では凄いと感心さえ覚えていた。が、急を要する内容だったため、軽くスルーする事に。
「はぁ、着かず離れず。深追いはしないように。でも 怪しいのは確かだから注意して監視した方が良いな」
「あ、はい! 頑張ります」
「だから、貴様が人の奴隷に命令するんじゃない! ええぇい! シィル後でお仕置きだからな! とりあえず、その生徒をマークし続けろ」
「あぅ は、はい。わかりました。ランス様もユーリさんもどうかお気をつけて」
「はは、ありがとう。(……君と少し話しただけで こんなに妬くとはな。随分と好かれているみたいだな?)」
「ぁっ……///」
ユーリはシィルに礼を言うと同時に、小声でそう言う。ランスはこの時はもう背を向けており、こちらの会話には入ってきていないのだ。その言葉を聞いたシィルは顔を少し赤らめて、笑顔になっていた。
彼女も……嬉しいんだろう。ランスに頼られることも、少しの事で、そう言う風に嫉妬してくれること、独占をしたいと想ってくれている事を。……本人は口には決して出さないとは想うけれど。
そして、シィルと分かれたその後は通行書の手形を片手に、門を潜った。
ランスが入手出来たのは、シィルが先生から預かったと言う通行書を貰った(奪った)から、そして ユーリは前言通り、情報屋から仕入れたモノだ。
門番のメナドは、不満がかなりあるようだが新たなメンバー、つまりユーリが要る事でそこまで怪しまなかったようだ。……逆にあんな男に無理矢理連れてこられて可哀想……とまで思ってしまっていたようだった。
「あのコ……大丈夫だろうか。あんな野蛮な男に連れられて……」
通行書を持っている以上は通行の許可は出ているから、通していい決まりだが、隣で一緒に向かっていた男の表情が目に飛び込んできたようだ。
その若い容姿を。
「……ひょっとしたら、僕やかなみより若いかも。装備から見て冒険者だけど。アイツに良い様に使われてるんじゃ……」
どんどん、良くない想像が膨らむ。
果てには、次にあったら助けた方が良いか?とまでに発展しつつあったが、勤務交代の時間になった為、そこでストップした。
勿論、それは全て間違いである。
〜リーザス城内部〜
城内部へと足を踏み入れた2人。
城自体に入る事は、無かったわけではないが ここリーザス城は初めてだった。第一声、思った事は勿論。
『なぜ、城の中にコロシアムやカジノがある?』である。
城下町にあるわけじゃなく、城内部。随分と豪華な城だ。……これが王族の移行だ
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