第1章 光をもとめて
第6話 リーザスの少女達とコロシアム開催
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〜リーザス城内 コロシアム〜
あの得体の知れない存在と相見えた後、2人はリーザス場内にあるコロシアムへと再びやってきていた。リーザス城の敷地内にあり、カジノの向かい側にある闘技場だ。
そこでは日夜戦いが繰り広げられ大勢の男達がそれに見入っており、熱気に溢れている。
無法地帯と言うわけではないが、血の気の多い連中が多い為 滅多な事が無い限りは怪しまれたりはしないだろう。広すぎるし、日を変えれば 新たな観客も来るから、情報を仕入れるのにも好都合の場所だ。
「リーザス・コロシアム。やはり何時来ても、でかいな。ここは」
「うむ。しかしまあ、税金の無駄遣いだな。まぁ、それはいいとして、がはは! やはり、ここで出ている連中は吹けば飛ぶような連中ばかりだな。へなちょこだな!」
コロシアムを眺めるユーリと選手達を酷評するランス。
有名なコロシアムだから、世界中から腕に覚えのある連中が現れてるようだ。因みに、ランスがここに来た当初に、《速攻で1位》と言ったのは強ち冗談の類ではない。戦っている連中を見ていたが、練度、Lvはそこまで高くはないと言う印象がある。勿論、勝負に絶対はないが。
「おおっ! 前はいなかったが、ここには女戦士もいるのか。中々に美人だな! むさ苦しい男ばかり見てたから良い目の保養になる」
ランスは、試合に出場するであろう女戦士を見つけては鼻の下を伸ばしていた。また、来た目的を忘れている様だ。いつも通りだとも思えるが。
「やれやれ……、ちょっとは情報を集めてくれ。女を物色する暇があったら」
「ふんっ! 貴様は葉月ちゃんを襲おうとしたくせに、早くも音をあげると言うのか?」
「だから、襲ったのはお前だろうが……。なんか知らんが、オレまで恨まれてるし」
「がはは! あのボディペイントは中々Goodだったな! また、ヤりにいくか!」
葉月に関しては自業自得だとは言えるが、もう一度、あのカジノへと向かった時に、ランスと自分の関連を知って怒っていたのだ。別に、否定をした訳じゃないのだが……。何とか、カジノ自体のクビは免れた様だが、ディーラーは当然ながら、降格し、今は客寄せ紛いな事をさせられている。ランスが言う様に恥ずかしい格好で。
葉月の事は置いといて、ランスはつまり、『自分は面倒くさいから、お前がやれ』と言う事だ。あまり何度言っても無駄だし、変にヘソを曲げられても面倒だから、とユーリは判断し、首を振りながらとりあえずコロシアム内を歩いて回った。
……今後この男がやる気を出すのは想像できないが、1人で仕事する事も多い為、大した苦でもないのだ。それに、ランスには本能の赴くままに行動をさせた方が、良い結果がでそうな気がするから。
「ふむふむ……」
ランスは、再び物色開始。
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