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転生者の珍妙な冒険

作者:yasao
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お仕置きターイム!!~少々手荒くなります~

 
前書き
えぇ、先日また感想を頂けたのですが・・・・。
スタンドの中で「女帝」「恋人」「太陽」は何に触れるのだと訊かれまして・・・。

実はまだ決められてないんです。
読者の皆さん、何かいいのありますかね・・・・・。 

 
「ほぉ、大きく出たじゃないか!! 手も使えないのに視界が効かない霧を好都合だと言うのか!?」
「まぁ、そう言う事になるな。」
実は既に、この会話の段階で俺の策は始まってる。
俺はジョジョの主人公の中でジョセフが1番好きだった、アイツみたいになりたい。
そして、こいつは女を馬鹿にしてる。よりよって全然モテない俺の前でだ。絶対に許さん!!
「だが、戦闘を始める前に1つお願いがある。」
「お願い・・・? まぁいい、これから闘う者への礼儀だ、きいてやろう。」
黙れナルシスト。
「そりゃあありがたい。俺はさっき言ったように腕を故障してて使えないんでね、剣か何か刃物を渡してくれると助かるんだが・・・・。」
そう言うと、男(男爵だったか?)は何の躊躇いもなく腰に何本もついてたナイフの内1本を抜いて俺に渡してきた。
「へぇ、意外だな。いくらお願いしたと言え、敵に武器渡すのか?」
「僕も誇り高き貴族だからな。丸腰の、しかも怪我人と闘うことは出来ない。」
へぇ、その誇り高き貴族が婚約者の前で他の女口説くのか・・・・。まぁ、今から制裁するしいいや。
「そうかい。じゃあ始めようぜ?」
「そうだな、行くぞ!!」
そう言って杖に何か力を込める男爵。させるかよ!
「タロット、大アルカナは7番『戦車』の暗示するスタンド、銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!」
俺の波紋で変化したナイフが戦車(チャリオッツ)になり、高速で男爵の眼前に迫りレイピアで連続突きを放つ。
「なっ!!?」
驚きながらも避ける男爵。チッ、素早いな・・・。
「さては錬金術師か奇術師の類だな、卑怯な!!」
「ご名答、俺は奇術師でもあるのさ。だが、あのナイフが無ければ戦車(チャリオッツ)は出せなかったぜ、ありがとうよ。」
てか、そもそも冒険者同士の戦闘で卑怯とか関係あるのか・・・?
「ふんっ、そんな甲冑の化け物、燃やしてしまえばいい!! 火球(ファイアーボール)!!」
そう言って杖から出してきた火の玉。かなりの熱量だから喰らったら一溜りもないな。
まぁ、戦車(チャリオッツ)には無意味だけど。
俺の思考に反応した戦車(チャリオッツ)が動き、炎を切裂き、レイピアに纏わせて壁に投げつけた。
男爵の顔型に壁に貼りつく炎、ギャラリーは唖然としてるな。
「な・・・・、炎を斬れるだと!? 何だその剣技は!!」
「企業秘密だな男爵。さぁ、早くしないと俺の戦車(チャリオッツ)に串刺しにされるぜ?」
そんな会話の間にも戦車(チャリオッツ)は攻撃を繰り返し、男爵は回避を繰り返す。
あのべムみたいな魔物も反応出来なかった戦車(チャリオッツ)の速度に反応して回避出来るって事は、男爵のランクは最低でもBはあるのかな?
「くっ、ならば切裂けない程に炎を薄く広げればいい!! 火球(ファイアーボール)!」
杖から生まれたのはまたさっきの火球。いや、芸が無いな・・・。
「まだだ、マジッククラフタースキル『形質変化』!!」
「は!?」
アイツの出した火球が薄い膜上になって・・・・、拙い、斬れん!!!
「ふはははは、燃え上がれ!!!」
「しまっ・・・・!!」
戦車(チャリオッツ)が炎の膜に包まれて燃え上がり、同時に俺の体も火を上げる。
「「ヨシュアさんッ!!」」
「はははははは、成程、君の出したあの甲冑のような物体にダメージを与えれば君にも傷がつくのかい。まぁ何にせよ、これで君は終わりだ、灰になって反省するんだね!!」
女性陣の悲鳴と、男爵の嘲笑が聴こえる。男爵ウゼェな・・・。
てかネーナさん、貴方俺の心配して後で男爵に怒られません・・・?
まぁ、大丈夫なんだがね?
「『甲冑脱衣(アーマーテイクオフ)』!!!」
「何っ!?」
突然声を上げた男爵の目の前で、甲冑の「炎に包まれた鎧」が外れる。同時に俺の体の炎も飛び散った。
「驚いただろう? この銀の戦車(シルバーチャリオッツ)は鎧の着脱が可能だ。つまり、アンタは今まで鎧を攻撃してただけで、戦車(チャリオッツ)には一切攻撃出来てねぇのさ!!」
しかも、俺も無傷!!
男爵の驚き様、笑い堪えるの大変だわ~!!!
「ふ、ふんっ!! 確かに少し驚いたことは認めてやろう! だが、つまりは鎧を脱ぎ捨てたおかげで防御力は大きく減退。次に同じ攻撃をすればお前は今度こそ焼け死ぬんじゃないか!?」
へぇ、能力分析が出来たか・・・。
ま、無駄だけど。
「そんな事させんよ男爵。銀の戦車(シルバーチャリオッツ)の本来の速度をお見せしよう。」
そして鎧を外した戦車(チャリオッツ)は動き出す。
より素早く、より鋭く、それは残像を残すかのように。
「くっ、残像だと!? どれが本物d「遅いよ。」ッ!!!!」
コイツの前に悩む暇なんてありはしない、女を蔑ろにした罪を償いな。
「閻魔に代わって俺がお前に下す! 『針串刺しの刑』だ!!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!?」
残像が残る程の素早さで出されたレイピアに貫かれた男爵は、その場に崩れ落ちた。
「く・・・・、おのれ・・・・・・・。」
「呆れた、まだ意識があるのか?」
オッサンと言い、ココの連中の耐久力は凄いな・・・。
「黙れ!! 第一、何で君が僕と戦っている!! 僕は君には何もしていないだろ!!」
なんだ、今更になって弁明か?
「そうだな。だけど、テッドやネーナさんにお前は迷惑かけただろう?」
「それがどうした!! 女性など、僕の玩具でいいじゃないか!!」



は?



何言ってんの? コイツ・・・。
その瞬間に、俺の中のスイッチが入った。

よし、殺そう。

いや、殺しはしないけどさ、犯罪だから・・・。
それに近いダメージは与えてやるさ。
「あ~、そう・・・。」
「なんだ? 急に怖気づいたか? だが、君は既に僕を怒らせた、無駄だ!! この僕の切り札を喰らえ!!」
「いや、違うんだけど・・・」と言う間もなく、男爵が杖に力を込め・・・。
(ミスト)!! そして、マジッククラフタースキル『性質変化』!!!」
その言葉と共に、杖から出た霧が徐々に広がっていく。見事なまでに白い霧は、完全に俺の視界を消してくる。
「成程、お前さん暗殺系のジョブ持ってるな? だからこうして霧を出すんだ。」
その声に答える声はねぇが、軽い金属音が何処からともなく聞こえた。暗器だな、うん。
だが、霧を出したのは失策だ。
「これを試したかったんだよなぁ・・・。」
そう呟く俺に、徐々に何かが近づいてくるのが分かる。気配こそ分かるが何処かは分からん、見事だな。
さ、そろそろ感嘆タイムは終わりにして制裁に入るか。
霧に手を当て、波紋を流し・・・・。

「タロット、大アルカナは8番『正義』の暗示するスタンド、正義(ジャスティス)!!」

その瞬間、奴の出した霧の支配権が俺に移る。
いや、最早霧そのものが、奴の出した霧とは違う。
俺らの周囲だけだったのが、ギルドの建物を覆う程に広がり、さらに天辺には王冠を被った骸骨がいる。
間違いなく、作中で「最大最強のスタンド」と言われた『正義(ジャスティス)』だ。
そして、当然奴の居場所も俺には筒抜けで・・・。
「お、そこか。」
俺の真後ろで仕込み杖を使って斬りかかろうとしてた男爵の攻撃を躱す。
「なっ、何故分かった!!?」
「いや、お前気付いてないの? 既にこの霧は俺のスキルによって俺の物だぜ?」
ははっ、驚いてる驚いてる。
「そして、もう1つ。」
「な、何だ!! また戯言か!!?」
「いや、大した事じゃないよ。ただ、お前はもう終わりだ。」
その言葉と同時に、さっき戦車(チャリオッツ)に貫かれてた場所、肩と腕と脚と腰、後は腹か、そこの傷が広がり、デカい穴になる。
「ぐっ!!?」
「ははっ、痛いだろう? だが安心しろ、血液を蒸発させて作った穴だから血は流れん。失血死にはならんよ。」
だが、この能力の真価は、この地味な攻撃じゃねぇ。さ、フィニッシュだな。
「なっ!!? 体が勝手に・・・・。」
「『霧の糸』だ。お前の体に空いた穴を使ってお前を操ってるのさ。」
そのまま仕込み杖を持ってる腕を操り、仕込み杖の刃を腹に突き立てる!!
「オゴォッ・・・・!!」
「痛いか? そうだろうなぁ・・・! っと忘れてたよ。ネーナさんにビンタしてた事への制裁だ!!」
腕を操ってそこらの石を掴み、思い切り頬を殴らせる。アイツはまた珍妙な悲鳴を上げて地面に転がった。
「ふんっ、何をその程度でへばってるんだ。まだだよ!!」
腰のナイフを両手で持たせ、そのまま腹を操って突き出させ、脚を操って動けなくさせ・・・。

グサッ・・・!!×10

「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・!!!」
「はっはー! 痛いか、痛いだろ!? 自業自得だよバーカ!! お前に1つだけ言ってやろう。『正義(ジャスティス)は勝つ』!! 分かったか!!」
そしてトドメを刺そうと正義(ジャスティス)に指示を出しかけた俺を









「もう止めてください!!!」







そう言ってぶった奴がいた。 
 

 
後書き
夜集阿 聖斗
身長175cm
体重60kg
ギルドランク:A+
所持金9990万ペリ
魔法適性不明
ジョブ『格闘家』『奇術師』
スキル:波紋の呼吸法(常時発動)
    《派生》波紋カッター
        波紋ズームパンチ
        波紋疾走(オーバードライブ)
        銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)
    スタンド「タロット大アルカナ」【0番「愚者」の暗示する『 愚者(ザ・フール)』】
                   【4番「皇帝」の暗示する『 皇帝(エンペラー)』】
                   【7番「戦車」の暗示する『 銀の戦車(シルバーチャリオッツ)』】
                   【8番「正義」の暗示する『正義(ジャスティス)』】
                   【21番「世界」の暗示する『世界(ザ・ワールド)』】


サリナ・テッド
身長160cm
体重50kg
ギルドランク:C
所持金5万ペリ
魔法適性『回復』
ジョブ『騎士』
スキル不明

タルタス・フォード
身長200cm
体重100kg
ギルドランク:A
所持金1000万ペリ
魔法適性『強化』
ジョブ『重戦士』『★:ソードマスター』
スキル:金剛両断
    金剛棒・豪風
    武器庫空間 
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