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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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26話

 現在、私とジェイルとアーニャは宇宙船に乗り、月に向かっています。
 これから、月のマオ・インダストリーからビルトラプターのタイプRを改修するために預かりに行くために向かっています。
 カザハラ所長が用意してくれたためか、この宇宙船はマオ・インダストリー社に直通となっており、そのまま、ビルトラプターを預かり月面基地に転移するつもりです。
 ジェイルは改造案を一晩でまとめており、交渉する気満々の様なので心配なのですが、ここはどうしようもないので放置しました。
 しかも、カザハラ所長に貰った設計図を見て、纏めていた資料との違いをこの船で修正しています。
 信じられないほどのスピードで修正しています。
 アーニャは船で目的地に向かう事が初めてなので、宇宙船の中をカメラに収めたり、外の風景を眺めたりしていましたが、現在は疲れて寝息を立てて眠っている。
 私は戦艦の製造データを確認している。
 動力源はウプウアウトと同じで大型のブラックホール・エンジンとT・Eエンジン複合エンジンとなっており、搭載を考えている機体は特機1体とPT3体なので普通の戦艦ほどの大きさは考えていませんが、それでも、それなりの大きさになるようです。
 防御システムはウプウアウトの安定した出力調整のデータを基にして作り上げたT・Eエンジンなので、T・Eスフィアを展開可能となっており、ジェイルが解析したG・テリトリーも装備しています。
 武装に関しては連装ビーム砲が二門と対空機関砲の装備を予定されています。
 テスラ・ドライブは当然装備しており、ロケットエンジンをメインと補助あわせて4基装備している。
 空と海にも対応しており、オーバーブースト機能も備えているので大気圏の離脱も可能としている。
 これが、現在でのスペックなのですが、まだ、余裕があるので、これからのジェイルとロイドの調整次第で装備が増える可能性あります。
 この船は予定としては、戦闘情報の収集と私達の移動手段として、DC戦争では考えている。
 その他にもいろいろあるデータに目をとうしているとアナウンスが掛かり、もう間もなく、マオ・インダストリーに着くようです。
 私は、アーニャを起こして、作業に没頭しているジェイルにもう間もなくつく事を伝え、着陸に備えました。


「ようこそ、マオ・インダストリーに。私はユアン・メイロンです。所長の元に案内しますので、車に乗ってください。」
「わかりました。ジェイル、アーニャ乗ってください。」

 物珍しいのかキョオキョロとあたりを見まわすアーニャとひたすら手に持っている端末を操作して、ビルトラプターの改造案をまとめているジェイルに声を掛け、車に乗るように促します。
 そして、私も車に乗り込んで出発します。
 車に乗って1時間ほどすると目的地に着いたようで車から降りて、工場にある倉庫の中に入ります。

「社長お連れしました。」
「ご苦労、ユアン常務。無事に到着したか。ところで、そこの2人は誰だ。」

 そう言って、同行者のアーニャとジェイルに目を向けます。

「ええ、紹介させてもらいます。アーニャ・アールストレイムとジェイル・スカリエッティですよ。」
「アーニャ・アールストレイム。」
「ビルトラプターの改修をさせて貰う。科学者のジェイル・スカリエッティといいます。」
「そうか、あなたが。よろしく頼む。」

 そう言って、2人と握手します。
 アーニャは不思議そうにしていましたが、ジェイルの方は戸惑う事なく握手します。
 アーニャは普段、月面基地のおり、握手という挨拶に成れていないためでしょう。

(ここら辺の対応も学んでいってもらわないといけませんね。)

 そんな事を考えているとリン社長に言われます。

「ダメだぞ、戒。彼女にちゃんと月面基地から彼女を出す事が出来ないと言っても挨拶や礼儀はしっかりと教えないと、外に出すときに彼女自身が困る事になるぞ。」
「今、考えていた事です。仕方ないでしょう。子育てなどしたことが無いのですから。」
「まぁ、確かにそうのとうりだ。むしろしていたら軽蔑するな。」

 そんな話をしているとアーニャが頬を膨らませています。
 
「どうしたんですか、アーニャ。」
「私、大きくなったのに子ども扱いさられる。激しく不満。」
「そうですね、どうしても以前のイメージで行動してしまいますから。」
「もう、大人として扱って欲しい。」
「ふふ、私からしたら2人とも子供だな。経験が足りないからな。」

(私の精神年齢は30代なんですが、リン社長にも実年齢が2歳と知られたので子ども扱いされるみたいですね。)

 そんな事を考えていると凛々しく立っているリン社長に対して、頬を膨らませて睨んでいるアーニャがおり、確かに経験の違いが見れます。

「社長も人の事を言えないでしょう。イムルが受け付けの女の女性とお茶を飲んでいただけでマオ社に出入り禁止にしたのは大人の対応なんでしゅうか。しかも、ガジェットで追い出して。」
「その話は今、話すな!まったく。」
「あなたも経験が足りてない。」
「まぁ、その事は良いんだ。それよりも、ビルトラプターの改修は可能なのか。」
「フム、それは、可能だよ。」
「それは本当か。」
「私にも誇りがあるからね。出来ない事は言わないよ。」

 そう言って、ジェイルはリン社長と向き合います。

「信じて預けていいんだな。」
「ええ、性格はマッドですが、技術力は高いですよ、彼は。」
「わかった。預けよう。」
「ちょっと、待ってくれないか。」

 ジェイルがリン社長に対して話しかけます。

「なんだ。」
「ビルトラプターをこちらで改造させて貰っていいかね。」
「どういうことなんだ。」
「いや、いろいろこちらの技術で改造したいところがあってね。まず、動力だがブラックホール・エンジンに交換して出力を上げる。」
「ちょっと、待ってくれ。どういうことなんだ。」

 そう言って、私に詰め寄ります。

「ジェイルが、ビルトラプターを改修する条件として、リン社長との交渉を条件に入れたんですよ。」
「だが、ブラックホール・エンジンの搭載は政府から許可されていない。」
「そうですね、そうなっていますが、ジェイルは納得いっていない様なんですよ。だから、ジェイルとの意見をあわして欲しいんです。私には、政府との使用条件はよくわからないので。」
「くっ、仕方がない。資料を見せてくれ。常務も手伝ってくれ。」
「わかりました。」

 そう言って、3人で話を始めます。
 ジェイルが自分の技術による改造案を披露して許可を貰おうとしていますが、どう考えても行き過ぎた改造になっており、許可をもらうことが出来ないようです。
 しかし、あのリン社長がジェイルの剣幕に推されてタジタジになっている様は、なかなか面白くはありますが、やりすぎないかが心配ではあります。
 しかし、ジェイルも分かっているはずなのですが、あのような無茶な改造はすることが出来ないことぐらいは。
 どうやら、無難な所で落ち着いたようです。
 
「あの、リン社長の様子いい気味だった。」
「アーニャ、そんなこと言ってはいけませんよ。」
「でも、あの人が私をバカにした。」
「そんなことありませんよ。事実、私も経験不足ですし、アーニャも経験不足です。こればかりは仕方がありません。体が大人であっても、経験が足りないと大人とは言えません。だから、私と一緒に経験を積んで大人になりましょう。」
「うん!頑張って、戒を支えることが出来る様に経験を積む。」

 アーニャとそんな話をしている間にジェイルがこちらに近づいて来ます。
 知り合い以外は気が付かないであろうぐらいの薄笑いを浮かべながら。

(なんなんだしょうね、あの薄笑いは。そして、ユアン常務のあの硬い表情は何なんでしょうか。)

 そして、リン社長が疲れた表情でこちらにやって来ます。

「それで、どのコンテナなんですか。」
「それならこのコンテナだ。しかし、戒。あれはどうにかならないのか。」
「私でも無理ですね。よく私も実験につきあわされますから。」
「そうか。それで、もう一つの話なんだが、こちらの世界に移る気はないか。カザハラ所長に君達が置かれている状況を聞いた。こちらの世界も安全とは言えないが、味方がいない状況は辛いだろう。私達も力になるから移らないか。」

 善意からリン社長は言ってくれているのでしょう。
 私達が置かれている状況に胸を痛めているからなのでしょうが、私としては受け入れることが出来ません。
 何もあちらの世界で行動していなかったのなら、私も頷いたのですが、すでに行動してしまい。後戻りできない状態でこちらの世界に来ることは出来ません。
 すでに世界への影響をガジェットで与えてしまい。ロイドにセシル、アーニャという者達にも影響を与えてしまった後では。

「すいません。気持ちはうれしいのですが、すでに行動してしまい、向こうの世界に影響を与えてしまった後です。ですから、頷くことは出来ません。」
「そうか、なら無理にとは言わん。だが、もし頼りたくなったら言ってくれ。力になるから。」
「ありがとうございます。」

 そう言って、コンテナに触れて、ジェイルやアーニャに服を掴んでもらい、転移で月面基地に戻りました。

「フゥ~、帰って来ましたか。ジェイル、話があります。」
「どうしたんだね。」
「結局何がしたかったんですか。あのような、改造計画が認められるはずないでしょう。わかっていたはずです。」
「ああ、もちろんだよ。私は言質が欲しかっただけだからね。」
「言質ですか。」
「ああ、私の望むビルトラプターを製作しても良いというね。」
「なるほど、その言質を取るためにあんなに自分の改造案を押し続けたのですか。」
「そのとうりだよ。データはそろっているから十分ここで製作する事が可能だよ。」
「そして、まんまとリン社長は乗せられてしまったというわけですか。」
「そうなるね。直ぐに改修と製作を開始するよ。」
「可能なのですか。同時進行で。」
「もちろんだよ。ビルトラプターのタイプRは改修するだけだしね。」
「そうですか、私は時間ですのでカザハラ所長を向かいに行ってきます。」

 そう言って、カザハラ所長を向かいにテスラ・ライヒ研究所に転移しました。





 私はカザハラ所長の部屋にテレポートしました。
 カザハラ所長はすでに用意をすでに終えて、待っていました。

「やあ、待っていたぞ。」
「お待たせしました。行きましょうか。」
「ああ、楽しみにしているよ。」
「では、私を掴んでください。」

 そう言うと、カザハラ所長は私を掴みその後で転移しました。
 そして、転移が終了し、月面基地に着きました。

「着きましたよ。ここが私達の月面基地ですよ。」
「ほぉ~、ガジェットが多いなここは。」
「人数は18人ですからね。労働力はガジェットで補っていますし、基地自体も結構広いですから。」
「そうか、ビルトラプターの元に行こうか。」
「こちらです。」

 しばらく歩いているとPTの格納庫に着きました。
 そして、量産型アシュセイバーと量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを改修している場所に着きました。

「おい、ここで何をしているんだ。」
「テスラ・ドライブを搭載して動力の交換をしているんですよ。」
「動力は何だい。」
「プラズマジェネレターですが、ブラックホール・エンジンのデータが揃えば交換するつもりです。」
「こっちでは一部しか使われていないのだがね。」
「仕方ないでしょう。こちらは、一応未来から来ていますし、そのために、完成したものを解析しましたから。それよりも、先を急ぎましょう。」
「ああ、そうだな。」

 そして、しばらく歩くとウプウアウトが整備されていました。

(何故なんでしょうか、行くところ、行くところに機体が置いてあるんでしょうか。カザハラ所長は部外者なんですが。)

「あれは、何なんだい。」
「私とアーニャ、2人専用機のウプウアウトですよ。全ての技術を尽くして製作した機体ですよ。」
「そんな物も作っていたのかい。」
「ええ、DC戦争ではこの機体で参戦する予定です。」
「そうか、期待してるよ。」

 そう言って、とうり過ぎます。
 それからも、行く先々で開発途中の特機や戦艦などを置いてありました。

(これは、確実にわざとですね。セシルさんは私が通ると驚いていましたし、ロイドは我関せぬとひたすら作業していましたから、ジェイルのしわさでしょうが、何のためなんでしょう。)

 そうこうしている間にビルトラプターの改修をしている場所に着きました。
 そして、ジェイルはこちらに来て言いました。

「ようこそ、月面基地へどうかね。私達の技術は。」
「ジェイル、やっぱりワザとだったんですか。一応、機密とかあるんですから自慢はやめてください。お願いですから。」
「善処しよう。」
「技術的な事は後で聞くから。それより先に改修はどうするんだい。」
「それは、こちらに纏めている。確認を頼むよ。」
「わかった。」

 この会話の後に、それぼれの作業に向かいます。
 そして、戻られる時間になると2人はかなり仲良くなり、楽しそうに機体の改造について語り合っていたのが印象に残りました。
 カザハラ所長が汚染されないか不安ではありましたが、何とかなりそうなことに言い出した本人としては良かったです。 
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:12
PP:55
格闘:174
射撃:145
技量:150
防御:174
回避:187
命中:191
SP:128
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:143000
秘密基地(197/201)
撃墜数:5
 
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