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千年の魂.

作者:風雅 迅
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第1シーズン 〜千年の謎〜
第一章 【THE NEW STORY】
  第三話《いきなり千年後とかふざけるな!いやっマジです。》

 
前書き
千魂ターイム!!!

千魂・・・お気づきの方がほとんどでしょうが〈千魂〉とは【千年の魂】の略です。
因みに読み方は、〈せんたま〉です。まぁ、自分がこう呼んでいるだけなので、読書のみなさまには、呼びやすいように呼んでもらって大丈夫です。
むしろ、その方が嬉しきですね。だって、略すほど千魂を読んでいただいているのであろうから☆〜(ゝ。∂)

長くなりましたかね?まぁ、こんな感じで、毎回《千魂タイム》を前書きに挟んで行こうと思います。
それでは、本編をどうぞ!!!


 

 
----------千年後の未来----------

俺が入った《時空ホール》が攻撃をうけ、消滅する前、このようなことが未来では、起きていた------------------



* * *



「オラ〜友〜!リンゴやるからちょっと来い!」

気だるそうな声、しかしはっきりと聞こえる声で、雷山 友(らいざん ゆう)を呼んでいるのは、俺、風雅 旋(ふうが せん)だ。
呼ばれた友の方は、俺の仲間で、黄色の布地にウサギ(?)がプリントされているTシャツを着ている。なかなか個性的なキャラをしている。

「ワーイワーイーせ〜ん〜!」

とても大きい声ではしゃいでいる友に、俺は、イライラの限界に達してこう言った。

「うっるさい!」

友は、ビックリして後ろに飛び跳ねる。その時、友はちょうど後ろにいた、黒のシャツの上に赤の皮ジャケットを着て、肩に両手剣を軽々担いでいる、火蛾 弦(ひが げん)にあたってしまった。

ゴンッ

「痛っ!」

友は、頭を打ったようで、両手でたんこぶを抑えながら優しくさすっている。
友の事情など知らず、気性の荒い弦は、すかさずブチぎれる。

「てめえ‼︎どこ見て歩いてんだよ!
しばくぞっ‼︎」

と、言いながら、もうすでに蹴っている

カッキーン‼︎

綺麗に音が響いた
たまらず友もFLY AWAY

「もうしばいてるよー‼︎」キラン☆

そこへ、俺が、やはり気だるい口調で言った。

「お前らのんきにやってるけど俺たちピンチなんだぞ?」

突然の言葉に振り向く弦、両手剣を右手の人差し指の上でバスケットボールを回すのと同じ要領で回しながら俺に尋ねる。

「え?なんで?」

そして少し(0.1秒)考えて弦は、勝手に気付いた。

「あっ友が落ちて来る‼︎」

弦の言うとおり空を見ると赤い火の玉が落ちてくるのがわかる、玉の本体は------------------そう、友だ。

「大気圏突破中大気圏突破中大気圏突破中大気圏突破中‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

弦は、あわてふためく。

「ギィヤァァァァァァァァ終わりだ〜〜〜〜〜って------」

そこまで言って、弦は、突然目つきを変えると、両手剣を片手で軽く振り脇腹のところに深く構える。

「------なるかああああああ!!!!!!」

と、いいながら、両手剣の腹で思い切り友を------

バッッキーーーーン‼︎

「ぐはっ!」

-----余裕で跳ね返す。
友は、弦にジャストミートされ直角に曲がって再び空に戻っていった。

キラン☆

そこへ、良い加減にしろと言わんばかりの、声の大きさで旋が言った。

「違うっつーの!俺の祖先が死にそうなんだよ」

そこへ、弦が次に落ちてくる友を警戒しながら、でも、特に焦ったりなどせずに言った。

「お前の問題じゃねーの?」

そこからは、真面目になったらしく旋の気だるい口調がなくなった。

「いやっ、ちがう俺の祖先が世界を救うとしたら、その祖先がいなくなったら世界は滅びるぞ。」

思いもよらないことを聞いて、頭の悪い二人は、声を合わせて

「「oh my god」」

少し、俺もあきれながら見ていた。
そして、友は思い出すように言った。

「そういえば、ここの図書館の古い本にそんなこと書いてたね」

ここで、俺は、あることに気づいた。

『ってか友いつの間に⁉︎』

友は、ニコニコしている。

「あははははは」

ツッコむとまためんどくさそうなので、俺はあえてつっこまないで、続けた。

「と、言うわけで、俺の祖先を助けに行くぞっ!」

やはり、バカ二人は、声をあわせる

「「おーーーーー!!」」




* * *




------時空ホール内------

周りで、不思議な色のいくつもの光が高速で回転している。不思議なことに《時空ホール》内では物の質量を問わず身体が浮遊する。

「いたぞあそこだっ!急げえぇぇぇ!」

俺が、弦と友に指示し、俺の祖先に急いで近づこうとするが------

「うぎゃあああああああ!!!!!!」

------紫の閃光が俺の祖先を襲う。

「くそっ!遅かったか⁉︎」

俺があきらめかけると弦が飛び出してきて言った。

「いやっまだ間に合う!奴を追ってお前の力で回復させるんだ!
その間、あいつは、俺らがくい止める。」

俺には、傷を回復させる能力がある。
俺は、この2人なら大丈夫だろうと信じ俺の祖先を追う。

「良しわかったお前ら2人は奴を頼むぞ!」

それが事件を招くことを知らず、二人は、返事をすると俺とは反対の方向へと飛んで行った。

「「おうっ!!」」




* * *




------湖の畔------


「いたっ!あそこだ!」

俺は、急いでかけより、傷を治癒する為に、手を俺の祖先の身体にかざす。

『ひでぇ傷だな、少し時間がかかりそうだ、、、、』

千年前の俺を回復させながら俺は、澄んだ空を見上げ、独り言を呟く。

「あいつらは大丈夫だろうか、、、」




* * *




----------初まりの泉----------


弦が、両手剣を片手で構えながら声を荒げる。

「またお前か蜚蠊 蝿蜘蛛(コックローチフライダー)!」

友は楽しそうにしながら言う。

「懲りないな〜ともだちは〜」

弦がイライラしながら突っ込む

「友達じゃねぇだろ!」

それを、何故か変にに受け止めた友は

「えっ友達じゃないの?、、、、え〜〜〜ん」

と泣き出す。
それを見て弦は、呆れている。

「はぁ、やってらんねぇ、、、、さっさとやるぞ!」

弦の目つきが変わり、弦は急速に両手剣を振り上げながら蜚蠊蝿蜘蛛に接近する。
それを見て友もすぐに切り替える。

「おーーーーー!僕も行くよ!」

弦は、さっきの友に対するイライラも全て蜚蠊蝿蜘蛛にぶつけようとした-----------------しかし----------

「くらえっ二度と復活出来ないように散り一つ残らず消し飛ばしてやる
ハア〜〜〜〜〜〜!!!」

そう言うと、弦は何故か《Uターン》、と言うか、《Vターン》で急に友方向に向かい出した。

「《雷山デスシュート〜ファイアイリュージョン〜》」

----------イライラはやはり当人へ。友を全力で蹴飛ばした。

「何でいっつも〜〜〜〜〜〜!!!
うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

友は、炎を纏いながら、ものすごい速さで飛んでいく。
そして、最高速に達すると同時に蜚蠊蝿蜘蛛に激突する。

バキッ‼︎

思いのほか軽い音が鳴り、一瞬で炎が消えた。
その状況を見て弦は、言葉を失う。友は、蜚蠊蝿蜘蛛に弾かれ地面に倒れ込んでいる。
(弦と蜚蠊蝿蜘蛛のダメージ比率→弦:蜚蠊蝿蜘蛛=9.9:0.1)
だがしかし、豪炎を纏った友を弾いたはずのコックローチは、ピンピンしている。
それを見て弦は、激しく同様する。

「何だと⁈片手で跳ね返した⁉︎」

そのとき、弦は、蜚蠊蝿蜘蛛の近くにいる者の存在に気がつく。

「ん?もしかしてあんたは!!!」

弦は、驚く間もなく激しい光に包まれる。

「うぎゃああああああああああああああ!!」





* * *





----------湖の畔----------

「よし、一眠りすりゃ元気になんだろう」

そして、俺は立ち上がると、横たわっている俺の祖先を見て心でつぶやく。

『しかし俺の祖先が純粋な人間だったとはな、、、
まあいい、そろそろあいつらも帰ってくんだろ。』

俺がそんなことを考えていると丁度時空ホールが開いた。

ブーン

「おっ?やっと帰ってきたか」

そう言いながら俺は時空ホールに近づき、時空ホールの中に話しかける

「ようっ遅かったなって、ん?」

そのとき俺は、すぐに時空ホールの中にいるのが弦たちではないと気付いた

「違う!こいつは----------」

バコオオォォォォォォォォォォォォオン!!!

俺は、突然のことで対処ができず、衝撃波によって後ろへと飛ばされる。

「ぐわあああぁぁぁ!!」

そこにいたのは、俺の親父〈風雅 瞬兎(ふうが しゅんと)〉そっくりのロボットだった。
しかし、そのロボットの出来の良さ上、俺は、そいつがロボットだと一瞬気がつかなかった。

おっ親父⁉︎

俺が驚いているとロボットが攻撃を仕掛けてきた。

「クラエッ」

ロボットは、そう発するとロボットとは思えない速さで俺に突っ込んでくる。それを見ながら、俺は思考を巡らせる。

『あのロボットは、おそらく、筋力や反応速度などを親父から、そっくりそのままコピーしている。
先程の衝撃波の威力からすると、まともに攻撃をくらえば生きていられないだろう----------------』

そして、考えた末に俺はひとつの決断に行きついた。

「こうなったらっ!!!」

とっさに俺は、時空ホールを作り出す。

「時空ホール!」

ブーン

そして、俺は、俺の祖先を時空ホールに投げ込む。

「後は、頼んだ!」

ギューーンッ!!!

ロボットとの距離はすでに5メートルをきっていた。
ロボットは、俺が何をしたかを理解したらしく、
俺の思惑を失敗させようと、時空ホールを狙い、攻撃の構えを取る。

「サセルカッ」

その前に俺が立ち塞がり攻撃の構えをとる。その構えは、ロボットと〈うり二つ〉だ。

「そりゃ、こっちの台詞だ!!!!」


「「《ビックバン!!!----------」」

周辺の空気、物質、が一瞬固まり、一人と一機の構える手のひらが《銀河のオーラ》に包まれる。
そして、次の瞬間、ビッグバンのごとき光線が一人と一機の手のひらから同時に放たれる。

「「----------ギャラクシー》!!!!!!」」

辺りは、一瞬にしてまばゆい銀河の光に包まれた。




* * *




----------とある時代の海岸----------


「おいっ大丈夫かっ‼︎おいっ‼︎」

誰かが焦って大きな声をあげている。
それを聞きながら俺は、ゆっくりと目を開ける。

「ん、、、ここは?」

記憶があやふやであまり目覚めが良くない。
そんな俺を見ながら、大声の主は俺が目を覚まし安心したのか、落ち着いた声になり俺の質問に応えた。

「ここは、海岸だけど」

相手は不思議そうに答えた
まるで、変人を見ているかのような。

「海岸?そういや俺は------------」

そう言うと何があったか思い出してみた

------------俺の脳内------------

「ん?なんだ?うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

-------------------------------------

「そうだ!俺は、あの時誰かに打たれて------------------
あれ?それからどうなった⁈
俺死ぬんじゃなかったっけ?いやっ何かがあった!思い出せええぇぇぇ俺ええぇぇぇぇ」

ひとりで記憶の大迷宮に陥っている俺を見て、不思議に思ったのだろう。
少しボロがきた青の道着を黒の帯で締めた、目の前の少年は、俺に向かって言った。

「おい、1人で何やってんだ?大丈夫か?」

その言葉によって、俺は、そのことを考えるのを一旦止め、目の前の少年の目を見る。

「おっと!これは失礼。俺は、風雅 迅(ふうが じん)よろしくな」

そのときだった、俺は目の前の少年の手のひらが青い炎を纏っているのに気が付いた。

「ん⁈自分の事で精一杯で気づかなかったけど------------------」

俺は、少年の手のひらを指差して言った。

「----------------なんだ、それ」

少年はこれまた不思議そうに答えた。

「ん?これか?俺の《騎士の巧知(ナイトスキル)》《波導》だが?お前もなんか出来るだろ?」

俺は一瞬、目の前の少年を中二病患者かと疑ったが、おそらくそれはない、何故なら、少年の手のひらから出ている青い炎、それは、まさしく本物だ。俺は、少年が、自信をもってそういうので駄目元で、手のひらを前に突き出してみた。

「はぁあ!!!」

刹那、俺の手のひらからは、強風が発生し、辺りの砂を巻き上げる。

ドゴオオオォォォォォォォォオン!!!!!!!!

そして俺は、全力で叫んだ。

「----------------なんか出たああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!」 
 

 
後書き
To be continued...

迅の身体に一体何が、、、

次回《手から糸が出たりするご時世、風とか波動とかだってでんだろ》


どうでしたか?今回の、千魂は。話名のとおり《いきなり千年後とかふざけんな》って思いました?ww
ここで、誤解があると思うので言っておきます。千年ごと言っても、主人公が戦死してから千年じゃ、ありません。
主人公が、最後に行き着いた海岸、あの海岸のある時代から千年です。

今回もご愛読ありがとうございました。
もしよかったら、参考にしたいので感想、評価などお願いいたします。
 
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