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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士

作者:蒼鈴六花
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外伝 街での出来事

オリジナル外伝なので変なとこあるやも
これは読まなくても本編は読めるようになってます・・・多分。

時系列的にはフーケの後の話です。


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朝、鍛錬を終えた休日のとある1日の話。



俺は最近ある報告を耳にするようになった。

どうやら俺の偽者が街に出ているらしい。

俺の噂が広まるのは良いが、偽者に利用されるのは嫌だな……被害も出てているからこれは早いうちに何とかしとかないといけなくなった。

報告によると、ここ1週間近く前から出没するようになったようだ。やってることは主に店の品物を脅してタダで手に入れたり、食事屋にてタダ飯食べたりなど……最初の方は半額ぐらいで買ってたりしたらしいんだが、味をしめたようで……

俺は基本タダでもらうことはしないんだが、武器屋の件は例外だ。あと食事屋はあんまり行かない。

どうやら偽者は俺の顔見知りの店には行かないらしい。と言っても顔見知りなのは瓶や材料を売ってるとこぐらいだが。
顔見知りの店の主人たちはその偽者について情報を持ってきてくれる。裏で偽者が出ているから注意するよう言ってくれてるようだ。

世話になってる街の人たちに迷惑がかけたうえ俺を語るとは……許せんな

と言う訳で俺はすぐさま調査し、今日、偽者が出ると思われる場所に行く。



街に着いた俺は気配を消し、まわりに溶け込みながら街を歩く。
そして目的の食堂にたどり着いた。まだ店の中には入らない。俺は店の近くに隠れ、テレビーを召喚し、店の中を見る。
まだ偽者は来てない様だ。少し待つと……



乱暴に店の中に大男が入ってくる。
男は赤いマフラーをしていて、黒髪黒目、どうやら傭兵メイジのようだ。フェイスチェンジではないが魔法で髪と目の色を変えてるらしい。
男は

「おい!俺様が来たのに出迎えもなしってか!俺は噂の悪魔と呼ばれた男、セルドー・グラ・ド・アンドラだぞ!店潰されたくなかったらさっさと酒と料理持ってきな!」

そう言って杖を持ちながらずがずがと店に入る。店の客は怯え、噂を知ってるものは青ざめてる。店員は青ざめつつ慌てて行動に移り始める。

俺はその様子を見てから、テレビーをなでたあと還す。そして俺は気配を消して店に行く。



そして音もたてず店に入った俺はまっすぐ男の近くに行く。その間、俺の存在に周りは気付いていない、皆、男を怯えた眼で見てる。
そして俺は男に気配を戻し声をかける。

「おい」

男は振り向き驚いたように俺を見る。

「な、何だてめえ!いきなり現れやがって!ん?」

俺の姿をよく見た男は

「何だお前、俺の偽者か?それにしてはひょろっとして弱そうじゃねえか」

にやにやしながらそう言って来た。こいつは俺が本物だという可能性を考えてないのか?
店の中にいた人たちは俺を見てこいつなんでそんな格好で出てきて男に声かけてんだ!と言った感じで見ている。

「お前さん何やっとるんじゃ!殺されるぞ!」

おじいさんが忠告してくれる。そして男、セルドーが。

「そうだぜ、お前殺されに来たのか?悪魔とまで呼ばれたほど俺は残酷だぜ。噂は知ってるからそんな格好してるんだろ?」

周りはそんな様子を青ざめがら見ている。俺は

「ああ、噂なら知っている」

「それなら殺される覚悟もできてるんだろうなぁ」

セルドーは杖をこちらに向けながら言う。

「……」

黙り込んだ俺を見て

「なんだ?今頃怖くなったのか?まあ逃がしわしねえがな!」

そういって杖を振り上げた。周りの人は女性は悲鳴をあげ、男性は目を背けたりした。

そしてキンッという音が聞こえた。

魔法が発動しなかった。周りの人やセルドーは何が起こったかわからないといった感じだ。
少し遅れてセルドーの持ってた杖が切れて床にコツっと音をたてて落ちた。

皆何が起こったのかわからず、呆けた。セルドーはいち早く復活し。

「て、てめえ俺の杖に何しやがった!」

「こいつで切っただけだが」

俺は腰の剣を軽く叩き答える。

「ふざけんなそんなことできるわけねえだろ!」

今度は殴りかかってくるが、俺はその腕を片手で受け止める。もう片腕でボディブローを決める。それでセルドーは崩れ落ちた。

「ぐおっ!て、てめえ……」

俺は次に

「召喚、ビットガンマー、スタンビット」

オレンジ色の小型機械兵が出てきて宙に浮きながら、背中の部分がキンッという音とともにはずれセルドーに向かって銃口を向けそこからビームがでてセルドーに当たった。
そしてビットガンマーは消えた。

セルドーは痺れて動けなくなっていた。
後はこいつを別の場所に連れて行ってお話する。ちょうど試したい薬が……

とりあえず俺は店の中にいた人たちに一声かけてから出ようと。

「騒がせてすまなかったな」

そう言ったとたん、呆けてた人たちが我に返り歓声を上げ始めた。俺は若干驚く。

「兄ちゃん強えじゃねえか!なんでそんなやつのまねしてたんだ?」

「すごかったぜ!だけど確かにそうだな、なんでまねなんかしてんだ?」

と疑問を投げかける人達。

「こいつが俺のまねして悪さをしていただけだ。ほら魔法が解けてきた」

セルドーの髪の色は黒から金髪になった。

「ホントだ。けど悪魔って噂はそれじゃうそだな」

「そうでもない。俺は敵に対して容赦はしないからな。そこから噂になったんだろう」

「なんにしても兄ちゃんのおかげで柄の悪い客が静かになってくれて助かったよ!」

店長らしき人が感謝してくる。

「俺は自分の偽者を倒しただけだ。では、こいつは俺が二度とこんなことしないようにしておく。じゃあな」

「ちょっと待ってくれ!兄ちゃん名前は?偽者が語ってたのと同じなのか?」

「違う。俺はアルウィン・ルベルだ。アルといわれている。ではな」

俺はセルドーを引きずりながら店を出た。



その後。

「このまま、また偽者でるのも嫌だし、対策考えるか……」

俺は行動に出始めた。



さらに数日後。

俺が裏で色々とやったおかげで街の治安が良くなった。

そして俺の顔と名前を知らない街の人はいないほどになっていた。
買出しに街に出ると
いろんな店から

「お、アルさんじゃないかい!これ持ってきな!」

などと色々渡され帰るときには持ち物がいっぱいになる。テテなどに手伝ってもらい帰る。

もらった食べ物等は厨房の人たちにあげている。なんか最近食事が若干豪勢になり、サイトは喜び感謝してきた。

貴重な材料等が仕入れられたら俺に連絡されるようになったりして助かっている。

現在、俺は表では街の用心棒?のようなもの。裏ではまとめ役みたいなことやっている。仕事が増える一方だが良いことも多いからいいか。



後、セルドーがどうなったかって?

まず、被害を出した店に謝らせた。縄で縛り付けておき逃げないように見張りながら。金に関しては働いて返させた。

そして、実験台第2号になった。
なにやら自主的に手伝いもし始めた。別に脅しているわけではないんだがな。

下僕?なんのことやら。

さて次の薬でも作りますかね……





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実験台第2号にセルドーさんはなったようです。武器屋のオヤジは見逃してもらえたよう?

アルさんは味方には優しいようです。

大幅修正考えようかな・・・

では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。


 
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