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蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士

作者:蒼鈴六花
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土くれのフーケ

最近、土くれのフーケの噂が増えた。
土くれのフーケ、土くれの二つ名を持ちトリステイン中の貴族を恐怖に陥れてるメイジの盗賊。

宝石やら家宝の杖、真珠の指輪、ヴィンテージワイン等が盗まれている。盗み方は様々なようで王室衛士隊の魔法衛士たちも振り回されてるようだ。
しかし盗みの方法は共通し、主に錬金の魔法を使い、扉や壁を粘土や砂に変え、穴をあけて潜り込む。固定化も効かないようだ。

それ以外にも、城でも壊せそうな巨大な土のゴーレムを操る。正体を見たものは誰もおらず、性別もわからない。分かってることは、おそらくトライアングルクラスの土系統のメイジであること。

そして、犯行現場の壁に「秘蔵の○○、確かに領収いたしました。土くれのフーケ」とふざけたサインを残していくこと。
そして、いわゆるマジックアイテム、強力な魔法が付与された数々の高名なお宝が何より好きということ。

まあ噂の内容はこんな感じだ。
元からフーケの正体は知っているが、広げつつある情報網に引っかかったので、一度事件を見物に行ったこともある。
尾行にも気付かれなかった。フード取った所見た後帰ったが。

タバサに危害を加えたりすることはないので放っている。貴族のお宝なんてどうでもいい。

さてフーケのことはこれくらいにして、今俺はルイズとサイトの部屋に来ている。



ルイズとキュルケは、お互いにらみ合ってる。サイトはキュルケの持ってきた剣を持って困った顔をしている。タバサは我冠せずとベットに座り本を読んでる。

「私は剣をサイトにあげただけよ。そんなボロ剣より私の買った剣のほうが良いにきまってるわ」

「おあいにくさま、この剣は儀礼用の剣で実践では役に立たないってそいつが言ってたわよ」

ルイズはこちらを見ながら言う

「それほんと?店の店主は鉄だって一刀両断とか高名な錬金魔術師が鍛えたとかいってたわよ」

「あの店主まだそんなことしていたのか。鉄を一刀両断はその剣では無理だろう」

例外はあるがな……

後、俺は店のオヤジのところにちょっとしめr……お話ししにいく。

「そんな……」

「残念だったわね。ツェルプストー」

ルイズは勝ち誇ったように笑ういながら言う。

「きいいいい!くやしーーーー!!」

キュルケは悔しがった。サイトを見たルイズが。

「あんたいつまでツェルプストーの剣持ってるのよ!返しなさい!」

「いや、せっかくもらったんだし、このまま返したら悪いと思って」

それは言わない方がよかったぞサイト。

「優しいのねサイト」

その言葉に照れてるサイトを見て。

「あんた結局どっちの剣が欲しいのよ」

少し怒り気味にきくルイズ。

「えーと、どっちもってのはだめ?」

と言うサイトに蹴られるまではされなかったものの睨み付けられ硬直してる。
そしてルイズとキュルケの喧嘩は再開し、決闘することになった。



そして中庭にて

あの部屋にいた俺とタバサも決闘の立会人として来る事になった。
植え込みの所にフーケがいるのは気配で分かる。でも放っておく。

それから二人は決闘を始めようとして、サイトがそれを止めようとし、タバサが二人に近づいて二人にあることを言い、サイトを指差す。
それから三人はサイトの方に向き。



サイトは本塔の上にロープで吊るされ、空中でぶら下がってる。

「アルさん。助けてください」

「それはできない。タバサに止められてるしな。けどそれが無くとも今回は助けない」

「ううう、やっぱり」

あきらめたサイトはぐったりする。

そして塔の屋上にシルフィードに跨ったタバサがいた。シルフィードは二本の剣を銜えている。

俺とキュルケとルイズは地面に立ちサイトを見上げる。
そしてキュルケが

「いいこと?ヴァリエールあのロープを切って、サイトを地面に落とした方が勝ちよ。勝った方の剣をサイトはもらう。まあ儀礼用の剣でも飾ったりすればいいでしょ、それでいいわね?」

「わかったわ」

「使う魔法は自由。ただし、あたしが後攻。そのぐらいはハンデよ」

「いいわ」

「じゃあどうぞ」

ルイズは杖を構え、タバサはサイトを吊るしたロープを揺らし始める。

ルイズは悩んだ後、ファイヤーボールの呪文を唱え始める。そして杖を振る火の玉は出ず一瞬遅れて、サイトの後ろの壁が爆発する。

サイトは

「殺す気か!」

と怒鳴る。まあこれは怒るわな。

その様子を植え込みから見ていたフーケはルイズの爆発でできた塔のひびを見てすぐさま行動に出た。



キュルケが魔法を唱えようした時、俺はフーケが動いたことを気配で気付き。

「全員ここから離れろ!」

俺が叫ぶと皆こちらに向く。

「どうしたの急に……って、きゃあああ!」

巨大な土ゴーレムができ、こちらに歩いてくる。

「タバサ!サイトは任せて二人を連れて逃げろ!」

タバサはコクリと頷き、シルフィードに二人を助けた後、上空に上がるよう指示する。

俺は投擲用ナイフを投げロープを切り、落ちてきたサイトをキャッチし肩に抱えて走り、ゴーレムから離れる。

フーケは破壊の杖を奪って逃げた。俺はとりあえずサイトの縄を切って、タバサたちの無事を確認した後、ナイフを回収した。

なんで捕まえなかったかは、今捕まえに行ったら夜のうちに武器屋のオヤジの所にお話しにいけないだろ?

俺は部屋にて武器屋の監視をやってくれたホロホロの報告を受けて夜空に黒い翼を広げ飛び立った。





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すごく短いです。なので外伝も入れることにしました。

では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
 
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