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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第2章
戦闘校舎のフェニックス
  第41話 バカ正直者

 
前書き
ハイスクールD×Dのアニメ3期やってほしいものです。
特にバアル戦が見たいものです。 

 
「ふわあぁぁぁ…」
「随分眠そうだなあ」
俺があくびをかいていると、松田が元浜を連れて話し掛けてきた。
「ああ、おかしな夢見て寝不足でさあ…」
『ッ!?』
「エロい夢なら是非とも語るがいいッ!!」
「…ちげえよ」
「全くお前らは…で、おかしな夢って」
明日夏は松田と元浜の反応に嘆息した後、俺に聞いてきた。
「う~ん、よく覚えてないんだよな…ふわあぁぁぁ…」
「そうか。しかし、相当寝付けなかった様だな。寝坊したくらいだしな」
「すみません、イッセーさん。もう少し早く私が声を掛けに行っていれば…」
「良いんだよ、アーシア。寝坊した俺が悪いんだしさ」
「イッセー!!貴様ッ!!」
「アーシアちゃんに起こしてもらっているのかッ!!」
「な~んだ、そのくらい当然だろう。何せ一つ屋根の下で暮らしているのだから」
「ウフフ、イッセーさんはお寝坊さんですから」
「じゃ、じゃあ、ご飯をよそってもらったりとか!!」
「アーシアは気の利く子だって母さんも誉めてたぞ」
「そ、そんな…照れますよ…」
俺の言葉にアーシアが照れていた。
実際、アーシアは本当に気が利くんだよな。
「でも、イッセー君、昨日は本当にうなされてたよ~」
「大丈夫だよ、鶇さん」
「ちょっと待てイッセー!!」
「まさか、鶇さんと一緒に寝ているのかッ!!」
「うん。たまにね~。んで~、燕ちゃんが起こしに来るんだ~」
俺の代わりに鶇さんが答えた。
『なッッッ!?』
「何故お前の周囲にだけこんなに美少女があッ!!」
「こ、この理不尽に俺は壊れそうだあッ!!」
「なあ、親友、オカ研女子以外に他にもいろんな可愛い子と知り合ってるんだろ。物は相談だが、一人くらい紹介しても罰は当たらないと思うぞ。と言うか誰か紹介してくれッ!!頼むッ!!頼みますッ!!」
て言われてもな、オカ研の女子以外に女子の知り合い居ないし。
(あ、一人居たかな…)
「もし、紹介してくれたら、相応の礼はするつもりなのだが…」
「ッ!?そ、それはどういう…」
「あえて言うなら…紳士のVIP席…」
「ちょ、ちょっと待てッ!!」
俺はすぐさまあの子に電話した。
「…一人大丈夫な子が居たぞ…」
『マジでッ!!』
「今日でも会いたいってさ。向こうも友達を連れて来るって」
「そ、それで、どんな子なんだ?」
「ま、まあ、乙女だな、間違いない」
『乙女ッ!!』
「素晴らしいッ!!」
「ちなみに名前は?」
「………ミルたん………」
そう、あの魔法少女に憧れる男…いや、漢の娘である。


(ウオオオオオッオオオッ!!!!!!!!)
俺は今、松田と元浜の言う、VIP席とやらに来ていた。
そこは今、一年の女子生徒達が体育の授業の為に着替えている真っ最中の女子更衣室のロッカーの中と言う大変素晴らしい所だった。。
ちなみに俺の入っているロッカーには使用禁止の紙が貼られており、ロッカーの扉が開けられることはない。
向こう側の使用禁止のロッカーに松田と元浜も居る。
(何て最高な光景なんだッ!!)
みんな、中々発育の良い体をしていた。
(ッ!!アレは!!)
俺の目に入ったのは千秋と小猫ちゃんだった。
(た、たまらん!!何て薔薇色な一時!!脳内メモリーに保存!!HD画質でバックアップ完了!!)
うん、千秋は明日夏と同様、鍛えているからか、引き締まっていて、スレンダーな体つきだった。
そして、小猫ちゃんは本当にいろいろと小さいが、これはこれで良い物だった。
おかしいな、俺にはロリコンの気なんてない筈なのに…。
そして、残念な事に二人は松田と元浜の死角に居るため、松田と元浜は千秋と小猫ちゃんの着替えが見えないでいた。
特に元浜は真性のロリコンだから誠に残念な事だ。
(フフフ、残念だな二人とも。二人の分まで千秋と小猫ちゃんの着替え見させてもらうぜってあれ?燕ちゃんが居ないな?)
燕ちゃんも千秋と小猫ちゃんと同じクラスだった筈何だが、姿が見えない。
(どうしたんだ?まさか、体調でも崩したのか!!)
でも、朝は普通に元気だったのに。
とか思っていると女子生徒達が次々と更衣室から出ていく。
観賞はもう終わりかなんて思っていると、千秋と小猫ちゃんがまだ更衣室に居る事に気付く。
すると、千秋が松田のロッカーに回転を加えた膝蹴りを叩き込み、元浜のロッカーの前に立ち、元浜のロッカーに少しの助走を加えた蹴りを叩き込んでいた。
ロッカーの扉が倒れ、松田と元浜も腹を押さえながら倒れた。
(松田ッ!!元浜ッ!!まさか、千秋!!最初から気付いて!!だから二人の死角にってあれ、俺の事には気付かなかったのか?)
と思っていたら、千秋がこちらを見て顔を真っ赤にしていた。
(やっぱり気付いていた!!あれ、でも何で俺には蹴りを放たないんだ?幼馴染みだから大丈夫とか?)
そうすると、小猫ちゃんがこちらに近付いてきた。
(あ、これはもしや…)
ドゴンッ。
「ウオッ!?」
俺が居るロッカーの扉を小猫ちゃんの拳が突き破ってきたが、俺は身をひねってなんとか避けたが、扉が小猫ちゃんに引き剥がされた。
眼前には無表情のプレッシャーを放つ小猫ちゃんと俺を見るなり身体中まで真っ赤にした千秋とよく見ると燕ちゃんが居た。
(そうか、燕ちゃんも俺達に気付いて、俺達の死角で着替えていたのか!!流石忍者ってそんな事言ってる場合じゃねえッ!!)
「…や、やあ、三人とも…奇遇だね…」
「…最低です」
「ぎゃああああああああああッ!!!!!!!!」
俺は小猫ちゃんにフルボッコにされた(まあ、俺の自業自得なんだけどな)。


「…うう…痛ひ…」
「大丈夫ですかイッセーさん」
イッセーは腫れた顔をアーシアに治してもらっていた。
どうにも、イッセー、松田、元浜が千秋達のクラスの着替えを覗いたらしい。
んでイッセーは塔城にフルボッコにされたと言う訳だ。
「…自業自得です」
「…全くよ」
塔城と燕が不機嫌そうに呟いていた。
ちなみに千秋は俺の隣で未だに顔を赤くしていた。
(しかし、よくもまあ、イッセーに自分の着替えを見せれたな)
今までの千秋だったら考えられないくらい大胆になったもんだ…。
(鶇達が来た影響か?)
「全く…貴方はどうしてそう…」
部長が嘆息しながら言った。
「いや~、友人に誘われてつい…」
「イッセーさん!!そんなに裸が見たいのなら…わ、私が!!」
アーシアがそう言いながら自分の服に手を掛けた。
(アーシアも大胆になってきたな…こっちも鶇達の影響か?)
「ワアアッ!!ち、違うんだアーシア!!そう言うんじゃなくて…」
「そうよ、イッセー。私に言えば何時だって見せてあげるわよ」
「ッ!?部長!!」
「既に何度も見せてるし…でしょ」
「ま、まあ、そうですが…イデッイデデデッ!?」
「も~う!!イッセーさぁぁぁんッ!!!!」
部長の言葉にデレッとしていたイッセーの頬をアーシアが思いっきりつねっていた。
千秋も不機嫌になっていた。
「全くアンタは…」
燕も不機嫌そうにしていた。
「でも、よかったよ燕ちゃん」
イッセーがつねられた頬を擦りながら言った。
「…何がよ」
「燕ちゃんが居なかったもんだから、体調でも崩したのかと心配だったから…」
「ッ!?べ、別にアンタ達の気配がしたから死角に居ただけよ…」
「そうだったとしても、やっぱり心配だったから」
「………」
燕が顔を真っ赤にしながら黙った。
表情は不機嫌そうだが、内心は嬉しそうなのがバレバレであった。
イッセーは臆面も無く平然とこう言う事を言うものだから、千秋達にとってみれば赤面物なんだよな。
多分、普段のエロ行動が無ければ、木場程じゃないにしろ、女子にモテてたんではないだろうか。
(ま、良い意味でも悪い意味でもバカ正直と言う事か)
何て事を思いながら今日を過ごすのであった。  
 

 
後書き
次回からライザー登場です。
明日夏達がどの様に関わっていくのか、どうぞ楽しみにしてください。 
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