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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
   第16話 雷刃

 
前書き
タイトルのは明日夏の武器の名前です。 

 
「ア、アーシア!?」
「フリード神父様、お願いします!この方をお許しください!どうか見逃してください!」
「君ぃ、自分が何をしているのか分かっているのかなぁ?」
「例え悪魔だとしても、イッセーさんは良い人です!それに、こんな事、主がお許しになるはずがありません!」
「はぁあ!?馬鹿こいてんじゃねぇよ!」

 ズバッ!

 フリードの奴が剣を縦に一閃。そして、アーシアの服が剣閃に沿って斬られた。

「きゃぁぁっ!?」

 アーシアが前を隠しながら座り込む。

「このクソ女がぁ!マジで頭にウジ湧いてんじゃねぇのかぁ!」

 フリードがアーシアに近寄り、顎を掴み上げる。

「堕天使の姐さんからは傷付けるなって言われてるけど、これはちょっとお仕置きが必要かなぁ?」

 そう言うと、アーシアの両手を上にして、袖を剣で縫い付けて拘束した!
 そして、アーシアの体を弄くりやがる!

「汚れ無きシスターを神父が犯すって、なんか良くないぃ♪」
「いやぁぁぁあああ!?」
「やめろッ!この野郎!」
「おっとぉ、タダ見はカンベンですよ、お客さん♪」
「イッセーさんッ!ダメです!逃げてください!」

 アーシアを置いて逃げられるかよ!

「この野郎ッ!!」
「っ!?」

 ドガァッ!

「痛いっ!?」

 俺はフリードの野郎を思いっきり殴り飛ばしてやった。
 油断していたのか、回避も防御も間に合わなかった様だ。

「やってくれたねぇ!どこまで肉を細切れに出来るか、世界記録に挑戦しましょうかねぇ!!」

 フリードが斬り掛かって来る!

「……そんな世界記録はねえよ」
「っ!?」

 ドガァッ!

「痛いっ!?」

 フリードが横から入った蹴りで吹っ飛ばされた!

「やれやれ、なんでお前は毎回毎回襲われてるんだよ?」

 蹴りを放ったのは明日夏だった。
 肩には千秋が背負っていたのと似たバックを背負っている。

「あ、明日夏!な、なんでここに!?」
「スポーツドリンクをコンビニに買いに行って、近くを通ったから、ついでにお前の様子を見て行こうとしたら……この状況だ」

 そう言う明日夏の手にはスポーツドリンクが入った袋があった。

「いきなり不意打ちとは、ずいぶん酷いねぇ?」
「お前のやった事に比べればマシな方だろう?」
「俺のはお仕事なんですぅ!」
「ほとんどやりたいからやったんじゃないのか?」
「あっ、分かっちゃう?そうそう、俺はクソみたいな悪魔とそれに魅入られたクソ人間を殺したいだけなんですぅ!」

 こいつ、イカれてやがる!

「まっ、お前の趣味なんざどうでもいいが、イッセーを殺る気なら……容赦しないぜ」
「おっ、殺る気?良いよ、良いよ!今日は三人も殺せちゃうよぉ!」

 そう言い、フリードは持っていた拳銃で撃ってきた!
 それを明日夏は背負っていたバックで防ぐ。

「おやぁ?そのバックには何が入っているのかなぁ?」

 ドサッ。ジー。

 明日夏はバックを下ろして、ファスナーを開く。中から出てきたのは、なにやら大きめの機械みたいな物だった。
 明日夏はそれを背負い、突き出ている箇所を握って引き抜いた。引き抜かれたそれは、鍔の無い刀みたいな物だった。

「お、何々、刀?サムライってやつですかぁ?」
「生憎、武士道は持ち合わせちゃいないんで、侍じゃねえよ」
「明日夏、その刀ってもしかして?」
「ああ。千秋の『黒鷹(ブラックホーク)』と同じ、『賞金稼ぎ(バウンティーハンタ)』用の俺の武器だ。ちなみに名前は『雷刃(ライトニングスラッシュ)』。これも兄貴が名付けた。名前の由来は……口で言うより見た方が早いだろ」

 そう言って、明日夏は刀を機械仕掛けの鞘に納めた。

「おやおや?何のマネかなぁ?」
「……今に分かる……Thunder(サンダー) Charge(チャージ)……」

 バジッ!バジバジバジ!

 明日夏の発言と同時に鞘から電気が迸った!

「何々?刀に電気でも溜めてるんですか?んで、そのまま電撃を飛ばすってかぁ?んなモン、やられる前にやるだけだぜぇ!」
「っ!?明日夏ッ!?」
「……半分ハズレだ」

 ズバァァァッ!

「おっとと!?」
「っ!?」

 明日夏が刀を抜き、振り払うと、床が大きく斬り裂かれた!
 明日夏は刀をただ振っただけなのに、それだけで床が大きく斬り裂かれていた。しかも、刀は床に全く触れてなかったにも関わらずだ。

「な、何だよ!?その刀ッ!?」
「電気を溜めるまでは正解だ。ただし、切れ味を上げる為だ」
「切れ味だぁ?」
「鞘には電流を流す装置があり、そいつで強度と切れ味を上げることができる。ちなみにチャージする時間に比例して、強度と切れ味が上がるぜ。まあ、その状態を維持する時間制限もあるが」

 電流が走る刃で『雷刃(ライトニングスラッシュ)』ってか。
 俺はその刀の名前の由来を理解する。

「オイオイ。なかなかイカす刀じゃぁん。テメェを殺して俺がクソ悪魔殺しに使ってやるよぉ!」
「そいつは難しそうだぜ。そろそろ来るだろうからな」
「あぁん?何が来るってんだぁ?」

 次の瞬間、部屋に魔方陣が現れた。

「助けに来たよ、兵藤君」
「あらあら、これは大変ですわね」
「……『悪魔祓い(エクソシスト)』」

 魔方陣から木場、朱乃さん、小猫ちゃんが現れた。 
 

 
後書き
え~と、明日夏の刀はメタルギアライジングの雷電の高周波ブレードのまんまです。
少し使用が変わってますが、見た目はほぼ同じです。
ちなみにチャージの時の掛け声はリボーンの10年後ランボのやつをアレンジしたやつです。 
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