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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
   第17話 またお会いしましょう

 
前書き
会話だけです。 

 
「み、みんな!」
「ヒャッホウ!悪魔の団体さん、ご到着ぅ!」

 目の前の神父(たしか、そこのシスターがフリードって呼んでたな)が獲物が増えた事に歓喜していた。

「悪いね。彼らは僕らの仲間なんだ」
「おおぉ!イイネェ、そう言うの。なにかい、君が攻めで、彼らが受けの3Pなのかなぁ?」
「……んな訳ねえだろ……」
「あっ、もしかして君が攻め…」
「……お前、少し黙れ……」

 正直、鬱陶しい。

「ヒュ~。怖いねえ。そんなに照れな…」
「……舌を抜かれるのと、斬られる、どっちが良い?」

俺は『雷刃(ライトニングスラッシュ)』を構える。

「もちろん、俺様が斬るだよん♪」

 そう言いながら持ってる光の剣を振り回していた。

「……ずいぶんと神父らしからぬ口だね。明日夏君が鬱陶しがっているよ」

 木場も嫌悪の表情をしていた。

「上品ぶるなよ、クソ悪魔がぁ!俺はテメェら殺す事が生き甲斐なんだよぉ!黙って俺に殺されていりゃあ良いんだよッ!」
「悪魔だって相手を選びますわ」

 副部長が目元を鋭くして言い放つ。

「良いよ、良いよ!その熱視線!ああ、これは恋?いや殺意?ンヒヒヒヒヒ!殺意は向けるのも、向けられるのもたまらないね!」
「……調子に乗ってると死ぬぜ」
「殺せるものなら殺してみろよ!」
「なら、消し飛ぶがいいわ!」

 ドォウン!

 フリードは襲い掛かる魔力を表情を険しくして避けた。
 魔力を放ったのは、魔方陣から現れた部長だった。

「私の可愛い下僕を可愛がってくれた様ね?」

 殺気が凄まじい。部長は相当キレてるな。

「おおぉ!これまた真打ち登場?ハイハイ可愛がってあげましたが。それが何かぁ?」
「大丈夫、イッセー?」

 部長は奴の挑発を無視し、イッセーに視線を向ける。

「……はい。……部長、すみません……」
「こんなに怪我をして。ごめんなさい。まさか『はぐれ悪魔祓い(エクソシスト)』がいたなんて。明日夏が結界を破ってくれるまで気付かなかったの」

 俺が此処に来た時に破っておいた結界の事だろう。不十分に張られていたから、破るのにそんなに時間は掛からなかった。
 おそらく、結界を張っていたのはそこのシスターだろう。
 そして、前にイッセーが教会に案内したシスターもこの子の事だろう。
 どう考えても、目の前のイカれ神父と同じ組織にいる奴には見えないな。
 イッセーの話から考えると、おそらく、仲間に引き入れた目的は…。

「なにしてんだッ!このクソ女ァ!結界はオメェの仕事だろうがッ!」
「あうっ!?」
「アーシアッ!?」

 イカれ神父がシスターを蹴っていた。

「私は私の下僕を傷付ける輩を決して許さない事にしているの。特に貴方のような、下品極まりない輩ならなおさらね」
「おっと、この力はマズイねぇ?つか、状況からして、マジでヤベェな!」

 部長の迫力と状況でさすがのこいつも焦りだしてきた様だ。

「……堕天使……複数……」

 塔城が鼻を動かしながら言う。

「アッヒャッヒャッヒャ!形勢逆転すなぁ!皆さんまとめて光の餌食ケッテーイ!」
「部長!イッセーを連れて先に行ってください!」
「明日夏、貴方はどうするの!」
「俺は自力で逃げれます!それに、転移できるのは部長の眷属だけでしょう?」
「分かったわ。朱乃、ジャンプの用意を」
「はい」

 副部長が手元から魔方陣を出現させていた。

「小猫、イッセーを頼むわ」
「……はい」
「クソ悪魔共!逃がすかって…わたたたたた…痛ぁい!?」

 フリードが追撃しようとするが、塔城が投げたテーブルが直撃する。
 みんながイッセーを連れてジャンプしようとする中、イッセーとシスターがお互いの事を見ていた。

「部長!あの子も一緒に!」
「それは無理。明日夏が言っていたでしょう。この魔方陣は私の眷属しかジャンプできない」
「そ、そんな!?」

 イッセーが一瞬、俺の方見ると、何かを言おうとしたが、すぐに目を逸らして黙ってしまう。
 俺にこの子を助けてくれと言うつもりだったんだろう。だが、俺の身を案じて、言えなかったってところか?
 ……やれやれ…だな。
 そう思っていると、魔方陣が輝き出した。

「アーシアッ!」
「イッセーさん……また……またいつかどこかで……」

 そう言い、シスターは涙を流しながら微笑んだ。

「アーシアァァァアアアアアッ!!!!」

 イッセーの叫びが響く中、イッセー達は魔方陣と共に消えた。 
 

 
後書き
たぶん、この後、どうなるか予想できると思います。 
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