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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

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対使徒戦 エヴァ参号機対シャムシェル

ネルフ本部・第一発令所

突然の使徒襲来に、発令所内はピリピリとした緊張感に包まれていた。ミサト、リツコ、ゲンドウに冬月といったネルフ首脳メンバーはすでに第一発令所に集結し、モニターで第三新東京市に進行中の使徒の様子を見ていた、モニターを見ると、地上の超低空を悠々と飛行・接近する第四使徒の姿が映し出されていた。
赤黒く不気味なイカにも似た形状をした。使徒の弱点であるコアは第三使徒と同じように胸部に丸出しになっている。その使徒に向けてロープウェイのゴンドラに偽装された対空砲が、飛来する使徒に向かって激しく火を吹いた。だが使徒はその攻撃を食らっても尚、平然としており進行する

「・・・税金の無駄遣いだな」

冬月はモニターを見ながら呟いた。勿論この言葉断じて口に出していいものではない。組織の上層部に関わる人間が幾ら身内の前と言えど、そこで戦っている戦自の兵士達は死んでいる。無謀な作戦であろうと散っていく命には敬意を払うべきだ。そしてそれを国連軍から来ている監視団、及び監査団の前でだ。それを聞いた国連軍の左官は冬月に副司令として相応しくないという項目にチェックを付けた

『目標、強羅絶対防衛線を突破』
「委員会から再びエヴァンゲリオンの出動要請が来ています」
「煩い奴らね、言われなくても出撃させるわよ。あんな奴らに出番なんてやらないわよ」

サブモニター画面には、エヴァ参号機のエントリープラグに搭乗しているシンジの姿があった。シンジ派目を閉じて集中している様にも見える。参号機は第3実験場から最寄のケイジまで移動、出来る限りの最終調整を受け、発進準備を整えていた

「シンクロ率100パーセントのまま変わらず。 ハーモニクスすべて正常値。暴走ありません」

「発進!」
ミサトの号令で、ガントリーリフトに固定された参号機が、リニアレールに乗って地上へと打ち上げられた。プラグ内のパイロットの体に数Gの加速度が圧し掛かる。シンジはそのGを受けて少し顔を歪めているが辛そうな様子は見れなかった。暫くして、リフトビルのシャッターが下りると、の中からエヴァ参号機が
姿を見せた。だがその顔は参号機自身の心を映している様に、恐がっている様にも見えた

「ATフィールド展開。作戦通りにパレットライフルをフルオートで一斉掃射。いいわねシンジ君?」

モニター越しのシンジに向かって、当たり前のようにミサトは命令を出していた。だがそれは命令と言えるのだろうか、それが本当に有効なのかも怪しい。それが有効でない場合の事もしっかり考えているだろうか。因みにミサトは有効でない場合のなど全くもって考えていない

『了解しましたミサトさん』
「攻撃、開始!」
『了解!!』

参号機の巨体はリフトビルの中からバッと飛び出すと、シャムシエルの正面に立ち塞がりパレットライフルの銃口を向けた。そして引き金を引き、パレットライフルの銃口が火を噴いた。次々とシャムシェルに向けて弾が吐き出されて行き、命中していく。バースト機能を解除したフルオート射撃である、が当たっている事は当たっている。ATフィールドも中和して使徒の本体に直撃はしている。だが使徒は微動だにしない。
弾丸っというか砲弾に等しい劣化ウラン弾は砕けて黒煙を巻き上げた。だがシンジは撃つのを止めなかった。使徒に効かないのは承知してはいたがそれが命令だったからだ

「馬鹿!爆煙で敵が見えない!!」

馬鹿とはこれいかに。フルオートでの一斉射撃はお前の命令だろうが葛城 ミサト。シンジは忠実にその命令に従っているだけ、問題なのは寧ろ命令を出している指揮官であるミサトの方である。黒煙は時間が立つと拡散して使徒の姿が見れるようになっていたが、そこには傷一つ無い使徒の姿があった

「む、無傷!?なんてインチキ!!」
『くっミサトさん!遠距離武器じゃ有効なダメージは与えられないみたいです!接近戦を仕掛けます!!』

シンジはパレットライフルを捨てて、肩のパーツに格納されていたプログ・ナイフを抜き放った

「あっ!?コラ勝手な事するな!!待ちなさい!!今命令を出すから!!」
『だったら早く・・・ってうわ!?』

シンジは驚愕の声を洩らしながらバックステップで後退した。そこには腕から二対四本の鞭を伸ばしているシャムシェルの姿があった

『は、早く命令をお願いします!!』

シンジは必死にシャムシェルの鞭の乱舞を紙一重に避けていた。シンクロ100%だからこそ避けるレベルである。その鞭の速度はマッハ6に迫る速度であった。ミサトも何か命令を出そうとするがあの4本の音速の鞭にどうやって対抗したら良いのか解らなかった。っというか混乱にして何も浮かばなかった

「ぐわぁ!」

シンジは必死に避ける中体勢を崩してしまいそのまま崩れ落ち、仰向けになった。シャムシェルはゆっくりと参号機に接近する

「くっ!!(これは疲れるからやりたくないけどしょうがない!!・・・第四の使徒シャムシエル。 我は汝の主、アダムなり。我に従い、我に全てを委ねよ)」

とシャムシェルに年話の様な物を送る。シャムシェルは一瞬動きを止めたが、直ぐに攻撃を再開した

「な!!?」

シンジは遅いくる二本の鞭を両手で何とか受け止める。だが鞭は光の鞭である為が凄まじい高温で、参号機の手をジワジワと焼いている

「がぁぁああああ!!」

シンジは苦しみの声を上げるが、シャルシェルにはフリーの2本の鞭がまだあった。その鞭で参号機の胴体を挟み込みように薙ぎ払った。結果

ズブブブブブッ・・・ゴトッ

「ぎゃぁぁああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

参号機は真っ二つに切断されていた。夥しい量の血飛沫が辺り一面に飛び散りその痛みがシンジにフィードバックされ絶叫上げるシンジ。エントリープラグが破損していなかったのは奇跡である。そして参号機は大破。この事でネルフは使徒に敗北した、戦力であるエヴァを大破させて 
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