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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者

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エヴァンゲリオン3号機ネルフ本部へ そして第4使徒来襲

ネルフ本部 第3実験場

此処ネルフ第3実験場ではアメリカより急遽送られて来たエヴァンゲリオン参号機の起動実験が行われようとしていた。本来なら第2実験場が使用される筈だったのだが、そこには零号機の暴走実験によって使用不可能となっている。零号機は特殊ベークライトに固められており、停止信号プラグが挿入されたままで放置されている。使いたくても使えない状況にあるのだ。そして何故エヴァンゲリオン参号機が本部に送られて来たかと言うと、シンキ達『グライナルリーゼズ』が使徒を殲滅した翌日に碇 シンジと名乗る銀髪の赤い瞳の少年がネルフに来たのだ。その少年のDNAを調査した結果、ネルフのデータベース上にある碇 シンジと完全と一致したのだ。だが守衛室に落ちていたシンキの髪のDNAも調べた所、そのDNAも一致した。謎が深まったが、ネルフは彼をサードチルドレンとして迎え入れる事とした。

そして後日初号機とのシンクロ実験に入ったのだが、初号機とシンクロする所かシンジを強く拒絶。シンジを取り込もうと暴走しかかったのだ。その前にシンジは脱出に成功したが初号機は凍結処分とされた。ネルフのもう一人のパイロット、綾波 レイもシンジの前にシンクロ実験をしたが、初号機はレイも拒絶したのだ。その為、ネルフは人類補完委員会に要請し、また未調整未完成の参号機を急遽本部へと移動させたのだ。この事でゲンドウは委員会から散々小言と恨み事を言われたが。因みに、何故初号機が起動しなかったかというと、キラとシンという神に近い大天使が発する霊力が原因である。その影響で初号機のコアユニットが特異変異を起こしてしまい、神かその従属の物しか受け付けない機体へと変化してしまったからである

「シンジ君、準備は良いかしら?」
『はい、問題ありません』

リツコが管制室のモニターを通じてプラグ内で備えているシンジに問いかける。青い特別なスーツ、プラグスーツを着ているシンジは笑顔でそれに答える。LCLが注入されているのか、モニター越しに映るエントリープラグ内は明るい。LCLとはエヴァンゲリオンのコックピット、エントリープラグ内に注水される液体で、肺の中に満たすことで液体呼吸を可能と出来る。電荷する事で分子配列を変化させて擬似的なスクリーンを形成し、神経接続もこれを媒介に行う事も出来る

「始めるマヤ」
「はい、A10神経接続開始します」

マヤは目の前のキーボードに指を走らせた。順調に実験は進められている普通ならばシンクロする事は出来ない。パイロットとエヴァをシンクロさせる為には近親者の魂をコアユニットにインストールさせる必要がある。参号機のコアにはシンジとは全く関係人間の魂が入っている為にシンクロする事は理論上不可能なのだ

「(よし、これが参号機自身の魂か)」

シンジは使徒としての力を用いて魂を介してではなく、参号機と直接シンクロを図っていた。シンジは意識を集中させてそのまま参号機とのシンクロを図るが参号機は異物としてシンジを取り込もうとするが

「(そんな事して僕に殺されたいのかい、アダムの力を持った僕に)」

シンジはアダムの力を使い、参号機を力で屈服させて無理矢理主従関係へと持っていったのだ。勿論参号機は望んで主従関係となった訳ではない。自分よりも明らかに強い力を持った存在に怯え、恐怖している。エヴァ自身にも意志があり、それが死にたくないと思っておりシンジに従ったのだ。恐怖故に

「ハーモニクス正常値。シンクロ率・・・ええ!!?」
「如何したのマヤ?」
「し、シンクロ率100%です!!」
「えええ!?」

リツコも大声を上げて驚愕して、マヤと共に計器を覗き込む。中枢神経素子異常、絶対境界線等と言ったシンクロするための条件が全て正常になっており、起動に成功してた。リツコは信じられなかった、コアの換装もなしに関係者でない魂が入っているコアとシンクロしているのだから。そんな状況の中、たった一人だけ能天気な声を上げていた

「へぇ♪中々出来るじゃないのあの子♪戦力になりそうだわ♪」

リツコとマヤが言っている専門用語などほとんど理解出来ていないミサトは取り合えずシンジが高いシンクロ率と参号機を動かせるという事実だけを理解出来た。だが彼女の内心は自分の目的である使徒への復讐の駒が増えると思っていたその時、突然、制御室内にやかましいサイレンの音が鳴り響いた。リツコは急いで発令所に問い合わせると使徒が接近しているという報告を受けた。だがこの事に冬月とゲンドウは内心驚いていた。シナリオでは第4の使徒来襲は五日後だった筈なのだ。その予定よりも使徒は早く来たのだ

「碇・・・これはどういう事なのだ?我々のではなく、老人達のシナリオでさえない事だぞ?」
「どんな事にイレギュラーという物は付き物だ、老人達には良い薬となるだろう。寧ろ都合が良い」
「・・・まあそうだろうが・・・」
「総員、第一種戦闘配置。葛城一尉、発令所に戻り、エヴァ参号機の発進準備だ」

ゲンドウは気にせずに命令を下したが、リツコはそれに反論しようとしたが何も言わなかった。参号機はまだ未調整のままだ、完全に調整が終わっていない状態で戦闘に出すなど無謀すぎる。無謀すぎるがやるしか無い。稼働出来る機体は参号機のみ、そしてシンジはシンクロ100%という化け物染みた理論値を超えた数値を叩きだしたパイロット、こうなってらこの組合わせで迎撃するしかない

「おっしゃ!了解しました♪」

ミサトは嬉しそうな声を上げて管制室から出て第一発令所へと向かって行った



第二特務機関 グライナルリーゼズ第一発令所

「中将、第4使徒シャムシェルの反応を確認しました。第三新東京市に向けて進行中です」

司令席に座り、その報告を聞いたキョウスケは直ぐに口を開いて指示を出した

「総員、第二種戦闘配置。シンキ少佐はコアスプレンダーにて待機、輸送機の準備もしておけ。それと一応シンとキラに準備をして置く様に言っておいてくれ」
「了解しました」

そう指示を始終わるとキョウスケは、置いたあったコップに入っていたコーヒーを啜った。そこへある二人の男女が近寄った

「キョウスケ、使徒かしら?」
「ああ、第4使徒シャムシェルだ。昼の天使の名だ」
「ふぅん・・・それで俺はどうすればいいかな?俺も好い加減動きたい」

キョウスケはその言葉を聞いて顎に手を当てた。そして少しすると

「いいだろう、ではヴァイサーガでの出撃を許そう。アダムの力を持った逆行者でも使徒には勝てん。今回の使徒、シャムシェルは当社比15倍。アダム、リリスの戦闘力を大きく上回っている。従えようとしても不可能だ。逆に怒りを買うだけだ」
「あらら、それじゃ俺はヴァイサーガで待機するよ」
「ああ、しっかりやれよ八雲 闇夜准将」
「解ってるよ、キョウスケ・ナンブ中将」 
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