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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第四幕その九

「それじゃあそのことを頭に入れたうえで」
「うん、今からね」
「基地に行きましょう」
「海上自衛隊のそちらに」
「早く出たからね」
 先生は時間のお話もしました。
「八時にはね」
「基地に着くね」
「あちらに」
「そうなるわね」
「そうなるよ、自衛隊は八時だから」
 この時間にお仕事がはじまるというのです。
「丁度いいね」
「それは絶対だよね」
「八時にはじまることは」
「そのことは」
「そして陸自さんと空自さんは四時半に終わって」
 そうなってというのです。
「海自さんも基地はそうで艦隊だとね」
「そうそう、日没に終わるんだよね」 
 王子が言ってきました。
「そうだね」
「そうだよ、ただ下士官や兵隊さんは当直でないと」
 王子にもです、先生はお話します。
「基本四時半でね」
「終わりだね」
「そしてまた明日だよ」
「そうなっているね」
「それで夕食を食べて」
「後は自由時間だね」
「そうなるんだ、もっとも夜も当直だとね」
 それならというのです。
「お仕事あるけれどね」
「それはどの国の軍隊でも同じだね」
「そうだね、そしてね」
 先生はさらにお話します。
「僕達は八時からね」
「基地にお邪魔して」
「見学させてもらうよ」
「そうだね」
「楽しみだよ」
 今度は、でした。先生は。
 まるでピクニックに行く様なお顔になってです、こんなことを言うのでした。
「今からね」
「自衛隊の基地を見られるから」
「それで学べるから」
「だからだね」
「そうだよ、凄く楽しみだよ」 
 皆にその笑顔で言うのでした。
「本当にね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「今から行って」
「それで楽しみましょう」 
 皆も笑顔で応えてでした。
 そのうえで基地の門まで行きました、そこで守衛のセーラー服の人達に事情をお話し大学で発行してもらっている身分証にマイナンバーカードを見せてでした。
 中に入れてもらいました、するとです。
 黒地に袖のところに四本の太い金モール、リングがあるブレザーの制服と制帽を着た人がそこにいて先生に言ってきました、細面できりっとした涼し毛がお顔立ちの人でした。年齢は四十代前半といったところです。
 その人が敬礼をしてです、先生達に言ってきました。
「堀与実良です、この度は皆さんの案内役をさせて頂きます」
「あの、一等海佐さんですね」
 先生は堀与さんの制服の袖を見て尋ねました。 
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