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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第三幕その一

                第三幕  舞鶴への旅
 舞鶴に行くことは日程まですぐに決まりました、それで先生は皆に準備万端整えてもらいました。その時にです。
「僕も招待されたよ」
「王子もなんだ」
「うん、というか父上からね」
 国王からというのです。
「招待の為にね」
「即位したら軍隊にも関わるからだね」
「僕が将来王様になったら」
 即位してというのです。
「首相と国防大臣も軍を指揮出来るけれど」
「王子が最高司令官になるね」
「軍隊のね」
「国家元首になるからね」
「国家元首はね」
 その立場の人はというのです。
「どの国でもその国の軍隊の最高司令官だね」
「そうだよ、イギリスでもね」 
 先生は王子にお話しました、今はお家の居間でちゃぶ台を囲んでくつろいでいます。そのうえでのお話です。
「イギリス国王がね」
「イギリス軍の最高司令官だよね」
「陸空海三軍のね」
「そうだよね」
「ロイヤル=ネービーというけれど」
 イギリス海軍はです。
「国王、イギリス王室が指揮するね」
「海軍って意味だね」
「そうだしね」
 こうしたこともあってというのです。
「本当にね」
「イギリスではだね」
「国王陛下がね」
「軍の最高司令官だね」
「それはどの国でも同じだよ」
「王様にしても大統領にしても」
「その国家の軍隊の最高司令官だよ」
「そうだね」
「そう、そしてね」 
 さらにお話する先生でした。
「日本は少し違うんだ」
「天皇陛下は自衛隊の最高司令官か」
「自衛隊は軍隊ではないからね」
 そうなっていてというのです。
「そして天皇陛下は国の象徴となっているから」
「どう見ても軍隊で国家元首だけれど」
「そこは色々複雑でね」
「天皇陛下は違うね」
「総理大臣がね」 
 この人がというのです。
「自衛隊の最高司令官だよ」
「そうなっているんだね」
「けれどそれは僕が思うに」
「ちゃんとすべきだね」
「やっぱり自衛隊は軍隊だし」
 そうした組織であってというのです。
「天皇陛下も日本の国家元首であられるのでね」
「日本軍の最高司令官にだね」
「なられるべきだね」
「戦争前みたいに」
「うん、そう思うよ」
 こうお話するのでした。
「僕はね」
「それが普通だしね」
「うん、それにね」
 さらにお話する先生でした。
「舞鶴に行くけれど」
「これからね」
「とても楽しみだよ」
「僕もだよ、舞鶴もね」
「何かと学べるね」
「いや、調べたら街並みも自然の景色もいいから」
 王子はそれでと言うのでした。 
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