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ドリトル先生の競馬

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第九幕その十一

「生徒を他の部室の人達の前にわざわざ引きずりだして馬乗りになっても大丈夫だよ」
「いや、それ一般の職場じゃ懲戒免職だよ」
「そんなことしたら」
「それ完全に暴力じゃない」
「というか引きずり出す意味何?」
「ヤクザ屋さんの見せしめ?」
「それか自分の力誇示したいの?」
 皆そこがわかりませんでした。
「本当におかしいから」
「そんな先生いるって日本だけだよ」
「イギリスじゃそんな先生いないわよ」
「当然他の国もじゃないかな」
「一般社会なら論外で」
「そんな人が生徒に教えるとか」
 それこそと言うのです。
「有り得ないから」
「不良の集まりじゃあるまいし」
「というか学校の不良がそのまま先生になったの?」
「無茶苦茶じゃない」
「社会不適格者としか思えないよ」
「そんな先生が非科学的なことばかりして言っているんだ」
 部活でもというのです。
「しかも責任を問われないでずっと残るから」
「深刻な問題になっているんだね」
「日本にとって」
「そりゃそんな先生いたら」
「大変だよ」
「しかも公立だから公務員って」
「無茶苦茶じゃない」
 皆聞いていて呆れ果ててしまいました。
「何とかしないとね」
「日本のずっと存在している問題みたいだけれど」
「そんな先生は排除してね」
「いい人を先生にしていかないと」
「本当に日本はいい人は学校の先生にならないよ」
 いい鉄は釘にならないことと同じでというのです。
「それで非科学的なんだよ」
「そんな人が科学理解出来るとは思えないしね」
「野蛮過ぎて」
「人並に勉強してるとは絶対に思えないし」
「暴力での恐怖だけで先生やってる?」
「そんな風ね」
「そうした人だね、暴力に挑むことは」
 このことはというのです。
「それだけで教師以前に人間として駄目だよ」
「先生と全く違うね」
「先生絶対に暴力振るわないから」
「暴力ろは全く無縁の人だし」
「そんな人だから」
「本当に正反対の人だね」
「僕は誰にも暴力を振るわないよ」
 先生は焼きそばでご飯を食べつつ皆に答えました。
「それは最低最悪の力の一つだからね」
「力は色々あるけれど」
「そうした力だよね」
「暴力は」
「武力は理性と法律の下にあるよ」
 こちらの力はといのです。
「軍隊や警察の力だね」
「そうした力はいいんだよね」
「国家や市民を守る為にね」
「秩序を守る為に」
「そうした力は必要なんだ」
「けれど暴力は」
 こちらの力はといいますと。
「感情に赴くままに自分より腕力や立場の弱い相手を虐げる」
「そうした力だからね」
「絶対に使ったら駄目だね」
「そんなものは」
「僕はそう考えているよ、僕は暴力は否定しているよ」
 断じてという言葉でした。
「だから僕自身もね」
「使わないね」
「何があっても」
「そうよね」
「そうしているよ、そしてまた言うけれどスポーツはね」
 それはというのです。 
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