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ドリトル先生の競馬

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第九幕その十

「その方がだよ」
「いいんですね」
「そう、それでだよ」
 まさにというのです。
「ウォ―ターバッグの方がいいんだ」
「そういうことですね」
「まさにね、本当にね」
「スポーツも科学ですね」
「そうだよ、けれど日本の学校では」
 先生はお味噌汁を飲んでから困ったお顔になって言いました。
「その科学的なものをね」
「無視する先生が多いですね」
「そのことが問題なんだ」
 どうしてもというのです。
「精神論、確かにメンタルも大事だけれど」
「それも間違ったもので」
「しかもね」
「そこに暴力が入って」
「しかも科学を無視しているから」
「問題ですね」
「そうなんだ、僕はスポーツをしないけれど」 
 それでもというのです。
「そうしたことはわかるつもりだから」
「今もお話されていますね」
「うん、本当にね」
 それはというのです。
「医師としてね」
「医学はスポーツにも密接に影響していますね」
「そうだよ、一番駄目だと思ったことは」
 このことは何かといいますと。
「兎跳びが駄目だってわかって何年も経っているのに」
「まだ生徒さんにさせていたんですね」
「そうだよ、そしてそうした先生程ね」
「間違った精神論で」
「すぐにそれでも男かとか言ったりね」
 先生はどうかというお顔でお話しました。
「平気で」
「男尊女卑でもあったんですね」
「そして暴力も振るうから」
「駄目な人はもう何でもですね」
「そのサンプルだったりするから」
「そんな人が人にものを教えられることは」
「日本にしかないことだよ」
 まさにというのです。
「異常現象と言っていいよ」
「おかしいにも程がありますね」
「そんな先生の下にいてもいいことは一切ないし」
「そんな先生こそですね」
「日本の教育の為に淘汰されないと」
 それこそというのです。
「日本はよくならないよ」
「難しいお話ですね」
「本当にね、ただね」
「このことはですね」
「中々上手くいかないんだ」
「本当に日本の深刻な社会問題ですね」
「学校の先生のことはね、しかも公立程そんな先生が多いみたいだけれど」
 その公立の先生達のお話もするのでした。
「先生は公務員だから」
「中々ですね」
「そう、辞めさせられなくて」
 それでというのです。
「残っているんだ」
「あれっ、暴力振るっても?」
「生徒さんに普通に暴力振るう先生多いんだよね」
「暴力なんて一発アウトじゃない」
「不祥事の最たるものだから」
「それで終わりじゃない?」
「そうだよね」
 動物の皆はここでお話しました。
「公務員だったら一番じゃない」
「自衛隊でも警務隊ってとこに連絡したらいいのに」
「学校の先生はいいって」
「それっておかしいよ」
「それが学校という閉鎖された空間の中で隠されるんだ」
 このことが問題だというのです。 
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