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オズのファイター大尉

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第五幕その一

               第五幕  ドロシーが授けられた魔法
 一行は世界樹目指して先に進んでいきます、そうしていく中で大尉がドロシーにこんなことを尋ねました。
「姫も魔法が使えるよね」
「いえ、使えるんじゃなくて」
 ドロシーは大尉の問いにすぐに答えました。
「オズマに授けてもらったの」
「オズマ姫に?」
「そうなの、魔法を使える道具をね」
 それをというのです。
「貰ってね」
「それを使っているから」
「魔法を使えるかっていうと」
「違うんだね」
「魔法が宿っている道具を持っていてね」
 そうしてというのです。
「私だけが使えるの」
「そうなんだね」
「ええ、私は魔法は使えないわ」
「魔法を使えるのはオズマ姫とよき魔女グリンダとオズの魔法使い」
「三人だけよ」
 オズの国で魔法を使える人はというのです。
「だからね」
「ドロシー王女はだね」
「魔法は使えないわ」
「そのことがわかったよ」
「そう、そしてね」
「そして?」
「今回もそうした道具を幾つか持ってきているから」
 ドロシーは大尉にお顔を向けて答えました。
「いざという時はね」
「その魔法を使って」
「ピンチを切り抜けるわ」
「わかったよ、そうじゃない時は」
「ええ、その時はね」
 ドロシーは大尉が言う言葉を察して応えました。
「お願いね」
「私達もいるからね」
「魔法の道具がなくても」
「何とかしていこう」
「それじゃあね」
 こうしたことをお話しているとです、目の前にあるお池のほとりで一人のマンチキンの服を着た男の子が困ったお顔で立っていました。
 その男の子を見てです、ドロシーはすぐに言いました。
「どうしたのかしら」
「うん、困っているみたいだね」
 トトがドロシーに答えました。
「どうやら」
「そうね、それじゃあね」
「あの子のところに行って」
「そうしてまずは事情を聞きましょう」
「そうしようね」
 こうしてでした、一行は男の子のところに行ってそのうえで男の子に事情を聞きました。するとでした。
 男の子は泣きそうなお顔でドロシーに答えました。
「このお池の中におもちゃを落としたんだ」
「どんなおもちゃなのかな」 
 ジャックが男の子に尋ねました。
「それで」
「うん、兵隊さんのお人形なんだ」
「それをお池の中に落としたんだ」
「とても大事にしててここで遊んでいて」
 そうしてというのです。
「落としちゃったんだ」
「そうなんだ」
「事情はわかったわ」
 ドロシーはお話をここまで聞いて頷きました。
「それじゃあね」
「うん、今から男の子のおもちゃを取り戻そう」
 かかしが言いました。
「そうしよう」
「さて、じゃあここはね」
 ジャックが言ってきました。
「僕がお池の中に行くよ」
「貴方が行くのね」
「僕の頭は最近防水対策もしてるし元々ね」
「木の身体で」
「服も濡れても乾けばいいし」
 それだけで済むからだというのです、身体も含めて。 
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