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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-

作者:navi
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第15話 金色の少女

 
前書き

第15話です

ではどうぞ~ 

 

次の日、俺はハルより早めに起きてレンからデバイスの説明を受けていた。


「まず、形態の確認です。フォームは全部で3つ。第一フォームはガントレット型の『ハウンド』、マスターの前世で使用した6本の剣を元にした『ヴォルフ』。その剣を全て繋げた大剣、フルドライブ、『フェンリル』です」


ヴォルフとフェンリルの形態は俺が前世で使用していた『合体剣』か。
……確かに、いきなり違う武器にされるよりいいな。


「そして、最後に対転生者用の切り札」

「ブレイブルー、か……」


レンの中に搭載されているストレージ。格闘ゲーム『BLAZEBLUE』に登場する魔導書、『蒼の魔導書(ブレイブルー)』を元に作ったらしいが、どれほどなのか。


「ブレイブルーは私に接続されています。起動の際は解除コードを発せば使用可能です。……また、使用時は膨大な負荷が掛かります。あまり多用するのはオススメできません」

「わかってる。元からそんなに使う気は無いからな」


ただでさえ危険な代物なのだ。それを自分から使って、危険を犯す必要はない。
ちなみにブレイブルーの性能について書いていくとこうだ。


1.ブレイブルーを使用する時、レンはハウンドフォームでなければならない。

2.基本性能は原作と同じだが、強力過ぎるので普段はリミッターかが付けられている。

3.ブレイブルーの発動中は、魔力を使用された攻撃は無効化する事ができる。ただし、高威力の魔法(主に収束砲や砲撃)、衝撃波には無力。

4.ブレイブルーのリミッターがある場合は非殺傷設定がされてある。だが、リミッター自体は本人の任意で外すことが可能。
ただし、リミッター解除時の身体への負荷はより重くなる。

5.1~3の事項は使用者の成長と鍛錬次第で緩和可能。
また、同じく鍛錬次第で原作の技も再現が可能。


というのがブレイブルーの概要。……チート過ぎるよな。コレは。ちなみにブレイブルーはレンの深層領域に搭載されているので取り外しは不可能とのこと。


「マスター、1つ相談があります」

「ん?」

「今までは、魔導師との戦闘はありませんでしたが、今回のジュエルシードの影響で魔導師との接触が多くなるでしょう。つきましては極力、学校に私も同行したほうがよろしいかと」

「それか……うん。丁度考えてたところなんだ。しばらくはレンと一緒にいた方がいいだろうね」

「では、今日からお供します」


そうわけで、今日はレンとスパーダも一緒です。
なのはもレイジングハートを持ってきていた。やっぱり考えることは同じなのかね。
……ちなみに補足なんだが、どうやらこの世界は劇場版のなのはに準じているみたいだ。バリアジャケットが劇場版だったしな。





そのまま時間が過ぎて放課後、今日は俺が掃除当番で遅れて学校を出た。
ちなみにハルは買い出し、アリサとすずかは習い事があり、なのはは1人で帰ってる。
俺が校門を出ると、昨日のジュエルシードの発動と同じ感覚を感じ取った。


『マスター』

「わかってる!」


レンと短い会話のあと、俺は反応があった場所へと走り出した。


(悠里、聞こえる?)

(ユーノ?)

(今、何処にいるの?)

(学校を出たとこ。今ジュエルシードの場所に向かってる)

(よかった。実はなのはが1人で先に行ってて……)

『マスター、他の魔力反応を感知しました。魔導師と思われます』

「は!?」


俺は驚いてしまって声を上げた。……しまった、劇場版の通りだって事忘れてた!


(ユーノ、俺もすぐになのはの所に向かう)

(わかった。気をつけて)

「集気法!!」


念話を終えると、集気法を使って身体能力を高めて、更に足を早める。
街の外れにある山林の入口近くまで行くと、魔力が強くなるのがわかった。上空を見上げると、桜色の光が地面にすごい早さで落ちていく。恐らくなのはが突撃をかましたんだろう。俺はその方向へと走って向かうと、今度は上空でなのはと黒を基調としたバリアジャケットを纏った金髪の少女、フェイトが戦っていた。フェイトはなのはへ自身の武器である鎌の刃状の魔力刃を飛ばす。
それをなのははシールド張ってガードするが、魔力刃は突然爆発して、なのははそれにより吹き飛ばされる。


「なのは!」


コントロールを失ったなのはは宙を力無く舞う。そこへ、更に追撃を掛けるべくフェイトは3つ雷を帯びた魔力弾を発生させる。


「――――」

「…っレン!!」


俺が叫ぶと同時に、レンはバリアジャケットを展開する。
それと同時に魔力弾はなのはへと放たれ、なのはにそれらは直撃した。


「川神流、超加速!!」


足を踏み込むと同時に魔力が開放され、一気に早さは音速の超加速状態になる。
超加速は本来、常時発動型(パッシブスキル)なのだが、今の身体だと成長に支障をきたす恐れがあるので、あまり使いたくなかった。だが、今はそうも言ってられない。
300メートル程の距離を詰めて、落下してきたなのはをキャッチした。少し勢いをつけすぎたのか、なのはをキャッチすると少し地面を滑り、地面を抉った。


「ぁ…ぅ……、悠里くん……?」


思ったよりダメージは少なかったのか、なのはは少し重そうに声を上げた。
上空を見上げると、フェイトはこちらを見下ろし、なのはを一瞥すると、そのまま飛び去った。





その後、俺とユーノは負傷したなのはの傷の治療をする。
左手に傷を負ったので、そこには俺のハンカチを巻いて止血。あとでユーノが治療するそうだ。
幸い、他には魔力弾を食らって体が痺れてるだけみたいだな。


「よかった。特に目立つケガは無いみたいだね」

「まだ体がビリビリする……」

「自業自得。……でも、無事でよかった。次からは1人で突っ走ったしないこと、いいね?」

「うん……ごめんなさい」


なのははしょんぼりとする。それは置いといて、早く帰らないとな。


「まず帰ろう、恭也さんがまた騒いだら面倒だしな」


歩いて戻ろうと歩き出そうとすると


クイッ

「……ん?」


後ろから制服を掴まれた。振り返ると、なのはが俺の服の裾を引っ張っていた。


「……どしたの?」

「立てないの……」


今度は涙目で俺を見て言ってきた。俺は何度目かわからない溜め息を吐いた。


「……結局、これしかないか」


それから数分後、俺は結局なのはをおぶって歩いていた。
……一応言っておくけど、痺れが治まるまでだからな?


「えへへ……♪」

「……なんか嬉しそうだな?」

「うん。なんか久しぶりだなって……悠里くんにこうするの」

たしかに。ハルが来てからなのはと2人っきりの時なんてあんまり無かったしな。


「……悠里くん」

「ん?」

「……さっきの子、また会えるかな?」

「……なのはが会いたいなら、また会えるんじゃない?」

「そうかな?」

「うん。……それに、ジュエルシードを狙ってるなら、嫌でも会うだろ」

「うん…」

「戦いたくないんだろ?」

「何でわかったの!?」

「何年幼なじみしてると思う?わかるよ、それくらい」

「にゃはは、そうなんだ」


幼なじみ故の宿命か、なのはの思ってる事はなんとなくではあるがわかってしまう。
……そういえば、前世のモモも同じだったな。


「けど、なんでジュエルシードを集めるんだろう?あれは暴走の危険も高いのは知っている筈なのに……」


ジュエルシードは旧世界の遺産に分類される物であり、その力はコントロールが難しく、暴走の危険が高い。だからこそユーノは封印を依頼していたのだが。


「次に会えば何かわかるだろ。……まぁ、何か理由があるのは間違いないよな。でなきゃ、いきなり襲ったりしないし」

「そうだね。……またお話できるといいな」

「あと、友達になれるといいね」

「うん!」


俺の言葉になのはは強く頷く。
やっぱり友達になりたいとは思ってたんだな、なのはらしい。
 
 

 
後書き

15話でした

今回はフェイトとの初戦闘ですね

内容短いです。

あと、プロローグを編集しました。

死にネタはダメらしいです

まぁ、オチではないにしろあれは無いですね

それでは次回でノシ

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