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ドリトル先生と悩める画家

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第四幕その五

 太田さんが来ました、太田さんは扉をノックしてから先生にどうぞという言葉を受けて先生に一礼して中に入りました。その太田さんにです。
 先生は笑顔で、です。その太田さんに言ってきました。
「来てくれたんだね」
「はい、お邪魔しました」
「うん、それでここに来た理由は」
「絵のことです」
 それでというのでした。
「それでお邪魔しました」
「そうだね、やっぱり。それじゃあね」
「それじゃあ?」
「まずは座って」
 席にというのでした。
「立ったままでお話をするのもね」
「それもですか」
「君が疲れるし落ち着かないから」
 太田さんがというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「まずは座って。お茶も飲んで」
「お茶もですか」
「何がいいかな、コーヒーもあるよ」
「コーヒーあるんですか」
「インスタントだけれどね」 
 こちらのコーヒーがあるというのです。
「それがね」
「それじゃあ」
「コーヒーだね、ミルクがいいかな。それとも生クリームかな」
「ウィンナーコーヒーですね」
「それも出せるけれど」
「実は僕ウィンナーコーヒーが好きで」
「あっ、そうだったんだ」
 先生は太田さんの言葉に応えました。
「それじゃあね」
「ウィンナーコーヒーを淹れるよ」
「僕が淹れさせてもらいます」
「いやいや、皆が淹れてくれるから」
「皆?」
「彼等がね」
 動物の皆を指し示して言うのでした。
「そうしてくれるよ」
「動物がですか」
「彼等がね」
「そういえば先生はいつもこの動物達と一緒ですね」
「家族だからね」 
 先生は太田さんににこりと笑って答えました。
「講義や手術の時以外はね」
「いつもですね」
「一緒だよ」
 実際にとです。
「そしてその彼等がね」
「こうしてですね」
「お茶も淹れてくれるんだ」
「そうなんですね」
「だからね」
「今からですね」
「コーヒーを淹れてくれるから」
 太田さんのそれもというのです。
「少し待っていてね」
「凄いですね」
「動物が淹れてくれることがだね」
「はい、信じられないです」
「コツがあるんだよ」
「動物がお茶を淹れる」
「それがあるんだ、だからね」
「今からですね」
「太田君は彼等が淹れたコーヒーを飲んでね」
「そうさせてもらいます」
 太田さんも応えてでした、そしてです。
 太田さんは実際にです、皆が淹れてくれたウィンナーコーヒーを飲みました。黒いコーヒーの上に生クリームをたっぷり淹れたそれを。 
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