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ドリトル先生と悩める画家

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第四幕その四

「是非ね」
「紹介しようか」
「そうしてくれる?」
「うん、関西だとね」 
 先生は実際にです、王子にそうした本がある本屋さんを紹介しました。そしてその紹介の後で王子はまた笑顔で言いました。
「よし、じゃあね」
「行くんだね」
「今度のお休みの時でもね」
「そうしてね」
「何か面白い本があれば」
 英語のです。
「読むよ」
「それじゃあね」
「日本だとね」
 あらためてです、王子は今自分達がいるお国のお話をしました。
「文学と漫画がね」
「その二つがなんだ」
「いいね、最近ライトノベルも読んでるんだ」
「ああ、ラノベだね」
「面白い作品が多いね」
「僕も読んでるよ」
 先生はライトノベルについても笑顔で答えました。
「これはって思った作品はね」
「読んでるんだ」
「そうしているよ」
「漫画もだね」
「勿論だよ」
「そしてそうしたものもだね」
「学問だよ」
 先生はこう考えているのです。
「ライトノベルも漫画もね」
「そうなんだね」
「そう、何か低く見る人もいるけれど」
「違うんだね」
「侮ることなかれだよ」
 先生は格言めいた言葉も出しました。
「何事も」
「そういうことだね」
「そう、ライトノベルや漫画は素晴らしいよ」
「ネットでも最近多いよね」
「ネットのものも面白いよ」
 その中にある多くの小説や漫画もというのです。
「そして学問なんだ」
「そうしたものも」
「何かテレビに出ている漫画家さんでスマホのゲームを馬鹿にしている人がいるけれど」
「そうした人はだね」
「間違っているよ、いいものはいいんだ」
 はっきりと言った先生でした。
「ネットにあるものもね」
「というか日本のテレビってネットを嫌うね」
「それもかなりね」
「そうしたテレビで言ってる人ってどうかって人が多いけれど」
「そうした人はすぐにネットで批判されるから」
「だからテレビに出てる人はネットを嫌う人が多いんだ」
「中には書き込みを有料にしろとか言う人もいたよ」
 自分が批判されるからでしょうか。
「僕はそれは間違ってると思うよ」
「誰もが自由に書き込めるのがいいからね」
「玉石混交でもね」
「それがいいんだよね」
「そこからいいものを見出す」
「そのことも大事だね」
「あらゆることでそうだけれど」
 それと共にというのです。
「ネットでも然りだよ」
「そういうことだね」
「そうだよ」  
 先生は王子とそうしたお話をしていました、そして王子が研究室を後にしてご自身の講義を受けに行くとでした。王子と入れ替わりにです。 
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