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オズのアン王女

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第六幕その八

「では今から」
「苺とーー一緒に」
「お茶にしましょう」
 是非にと言ってです、そしてです。 
 ラッシーも誘ってでした、そのうえでティータイムとなりました。ですが今回はラッシーが皆に言いました。
「あっ、お茶なら僕が用意するよ」
「貴方が?」
「うん、今からね」 
 まさにというのです。
「紅茶も出させてもらうよ」
「あっ、お茶畑もあるね」
 ジョージは苺畑の隣にそれを見付けました。
「あそこでお茶も作ってるんだ」
「そうなんだ、お茶も好きだから」
「栽培してるんだ」
「ストロベリーティーを入れるね」
 こちらのお茶をというのです。
「それをね」
「ストロベリーティーっていうと」
「そうしたお茶もあるんだ」
「アップルティーみたいなものかな」
「まあそう考えたらいいよ」
 ラッシーはこうジョージに答えました。
「そうした紅茶だから」
「それで今から」
「その紅茶を入れるね、お菓子はね」
 そちらはといいますと。
「苺自体も出すしタルトと苺のシロップでコーティングしたクッキーもね」
 それもとういうのです。
「出すから」
「ティーセットだね」
「僕もティーセット好きだから」
 それでというのです。
「いつもこの時間と三時には楽しんでるよ」
「それじゃあ」
「今からね」
「ご馳走になるね」
 ジョージが笑顔で応えてでした、そのうえで。
 皆で苺のティーセットを楽しむのでした、ストロベリーティーはとても甘酸っぱくてミルクを入れるととりわけでした。
 甘くなってです、アンはにこりと笑って言いました。
「これは素晴らしいわ」
「ええ、かなり美味しいわ」
 ドロシーも応えます。
「これはね」
「そうよね、私はアップルティー派だけれど」
 何しろ林檎派のアンです、飲むお茶もこちらがメインです。
「こちらの紅茶もいいわね」
「素敵な甘さね」
「苺のお菓子とも合っていて」
「いいわ」 
 凄くというのです、そして。
 アンは今度は苺を食べてそのうえでこう言ったのでした。
「この苺の甘さは」
「程よいね」
「ええ、甘過ぎなくてかえってね」
 作ったラッシーに言うのでした。
「食べやすいわ」
「だから王様にもね」
「好まれてるのね」
「苺を作る才能があるとも言ってもらってるよ」
 そこまでというのです。
「有り難いことにね」
「ここまで美味しいとね」
「それだけのものがあるかな」
「あるわ、我が国も苺を作ってるけれど」
 それでもというのです。
「負けていられないわね」
「ウーガブーの苺もいいわよ」
 ドロシーがアンに言います。
「あちらもね」
「どれ位?」
「同じ位ね、ただね」
「ただ?」
「こうしたお茶はないのよね」
 ストロベリーティーはというのです。 
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