| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と沖縄の蛇達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十二幕その六

「オムライスにルーをかけて」
「オムライスはチキンライスじゃなくて」
「そう、ドライカレーにしてね」
 そのドライカレーを薄いオムレツの生地で包んで、です。
「そしてね」
「ルーをかけるんですね」
「どうかな」
「いいですね」 
 トミーも先生の提案に笑顔で応えます。
「それじゃあ」
「うん、それでね」
「晩御飯は決まりですね」
「そうしようね」
「何か先生もね」
「そうだよね」 
 動物の皆もここでお話をしました。
「カレー好きだよね」
「よく食べるよね」
「日本に来てさらにね」
「そうなったね」
「うん、日本に来てからね」
 実際にとです、先生も答えます。
「カレーをよく食べるようになったね」
「カツカレーとか海老フライカレーもね」
「あとハンバーグカレーも好きだし」
「ソーセージやベーコンのカレーもね」
「よく食べるね」
「シーフードカレーも」
「それと野菜カレーも」 
 とかくカレーならです、先生は。
「とてもね」
「先生カレー好きだね」
「色々なカレーが」
「そうだよ、好きだよ」
 まさにというのです、そしてです。
 先生はこの夜もカレーを食べることになりました、トミーはそのカレーの付け合わせにゴーヤのお浸しを出しましたが。
 そのゴーヤを見てです、先生が言いました。
「ゴーヤね、これがね」
「そうそう沖縄のね」
「代表的なお野菜なのよね」
 チープサイドの家族も言います。
「あっちでも食べたけれど」
「沖縄はこれね」
「思い出すね」
 ジップの尻尾は横に振られています。
「沖縄にいた時を」
「うん、ゴーヤも結構食べたね」
 トートーはゴーヤの味自体を思い出しています。
「苦くて独特の美味しさがあるんだよね」
「イボがまたね」 
 ポリネシアはゴーヤのそのイボを見ています。
「食欲をそそるのよね」
「見ているとね」
 ホワイティもゴーヤのイボを見ています。
「美味しさを思い出すんだよね」
「そうそう、ゴーヤ自体のね」
 チーチーも言います。
「その美味しさを」
「ゴーヤを見るとその味を思い出す」
 まさにとです、ポリネシアはゴーヤの緑色も見ています。
「深い緑まで素敵ね」
「素敵というか」
 老馬もゴーヤを見ています。
「もうゴーヤ料理を思い出して仕方ないよ」
「そうそう、ゴーヤを見てるとね」
「ゴーヤチャンプルとか思い出すね」
 オシツオサレツも沖縄の味の思い出に浸っています。
「あれは美味しかったね」
「このお浸りもよさげだけれどね」
「じゃあこのお浸しもね」
 ダブダブはもう食べたくて仕方ない感じです。
「食べようね」
「うん、是非ね」
 先生も皆に笑顔で応えます。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧