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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第四幕その一

                 第四幕  ハブの話
 先生はこの日も学会に出ました、この日も先生の論文の発表はありませんでした。ですが学会を終えてです。
 先生はこの日はお昼に沖縄料理、ケチャップ焼きそば等を食べつつ一緒にいる動物の皆とお話しました。場所は国際通りの屋台村のお店の一つです。
 まずはそーきそばを食べながらです、皆に言いました。
「明日は海に行くからね」
「とはいっても泳がないよね」
「先生泳げないしね」
「スキューバダイビングとかもね」
「全然出来ないから」
「スキューバなんてとてもだよ」
 先生は動物の皆の言葉にかえって驚いて応えました。
「出来ないよ」
「うん、そうだよね」
「先生はそういうの無理だからね」
「海に出ても」
「泳げないから」
「だから船に乗ってね」
 そのうえでというのです。
「そこから色々と調べるよ」
「そうするんだね」
「ここは」
「そうして楽しむんだね」
「うん、海にはね」
 先生はそーきそばから何か焼いたものを食べました、それは何かといいますと。
「この生きものもいるから」
「あっ、ウナギだね」
「エラブウミヘビだね」
「そうそう、沖縄だからね」
「いるんだよね」
「そうだよ、大人しい蛇だから」
 それでというのです。
「安心してね、ただね」
「毒はあるから」
「そこは注意して」
「いつもの応対でお話する」
「そうしていくんだね」
「そうしていこう、やっぱり喧嘩腰じゃなくて」
 そもそもそうした態度は誰にも取らない温和な先生です、喧嘩や暴力といったものは先生には全く無縁のものです。
「穏やかにね」
「お話してだね」
「そしてなんだね」
「色々と教えてもらう」
「いつも通り」
「そうしていくからね」
 明日はというのです。
「楽しみにしよう」
「よし、それじゃあ」
「明日もね」
「学問を楽しもうね」
「皆で」
「それはそうとして」
 ホワイティは先生がウミヘビを焼いたものから蝉にお箸を移すのを見つつ言いました。
「蝉もね」
「そうそう、美味しいね」
「これもね」
 チープサイドの家族は家族で蝉をついばんでいます。
「こんがり焼けてて」
「香ばしいわね」
「ケチャップの焼きそばもいいよ」
 ダブダブはこちらを食べています。
「神戸や大阪にない味だね」
「あとね」
 トートーはゴーヤともやし、それにスパムのチャンプルを食べています。
「スパムも多いね」
「何か不思議な感じだね」
 ジップはウミヘビを食べています。 
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