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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第四幕その二

「日本にアメリカに沖縄にって」
「色々入っている感じね」
 ガブガブはお野菜がたっぷり入ったお汁を食べています。そこには海の幸もかなりj入っています。これもかなり美味しいです。
「沖縄をベースに」
「あと中国もあるかしら」
 ポリネシアはお豆腐料理を食べています。
「腐豆腐もあるから」
「ここは色々な国の文化が混ざってるんだね」
 老馬もしみじみとして言うのでした。
「沖縄の元々の文化だけじゃなくて」
「それが食文化にも出ていて」
「ほかの文化にもだね」
 オシツオサレツも言います。
「出ていて」
「沖縄独自の文化を形成しているんだね」
「そして先生はその文化を学んで楽しんでる」
 チーチーは御飯を食べています。
「そういうことだね」
「そうだよ、それと食べた後でね」
 先生は皆にさらに言いました。
「真喜志さんが案内してくれる場所があるよ」
「市の郊外のです」 
 一緒に食べている真喜志さんのお言葉です。
「サトウキビ畑に」
「行くからね」
「サトウキビね」
「沖縄って本当にサトウキビの国だね」
「お砂糖の産地だったし」
「多いんだね」
「そうなんだ、そこに行ってね」
 そしてと言うのでした。
「サトウキビも観るよ」
「それじゃあね」
「そこにも行って」
「そしてだね」
「学問をするんだね」
「そうするよ」
 先生はまた皆に言いました。
「サトウキビ畑も観ておきたいから」
「今度は農業だね」
「そういえば先生植物学もやってるから」
「そっちだね」
「そっちの勉強もするんだね」
「そうだよ」
 今度はそちらの学問をというのです。
「サトウキビをこの目で観てね」
「それでサトウキビがどんなものか学ぶ」
「神戸にはないしね」
「八条学園の植物園にはあるけれど」
「本場のものじゃないから」
「そうだよ。現地にあるものを観たいんだ」
 ここはというのです。
「是非ね、じゃあいいね」
「よし、それじゃあ」
「そこに行って」
「サトウキビを観ようね」
「そうするよ、ただ」
 ここでまた言った先生でした。今度言ったことはといいますと。
「サトウキビ畑にも時々ハブがいるから」
「ああ、ハブだね」
「ハブには注意しないとね」
「いけないね」
「そうだよ」 
 このことも言う先生でした、そして。
 そのうえで、でした。先生は真喜志さんと一緒に動物の皆を連れてサトウキビ畑に向かいました。最初は立派なサトウキビ達を観ていましたが。
 けれどです、そこにすぐにでした。
 先生達はサトウキビの間にです、ハブを見付けました。真喜志さんもそのハブ達を観て皆に注意したのでした。
「ハブもいますから」
「そうですね」
「注意して下さいね」
「わかりました」
 こう応えた先生でした。
「ちょっとハブ君とお話しますね」
「そうされますか」
「はい、一度お話したいと思っていたので」
 だからというのです。 
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