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ドリトル先生北海道に行く

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第七幕その六

「何かと」
「うん、その通りだよ」
「畑も多くて」
 ガブガブが言うのはこちらでした。
「美味しいトウモロコシやジャガイモもあるのね」
「トウモロコシも向日葵も凄く美味しいよ」
 そうしたものが大好きなホワイティの言葉です。
「北海道に来て実感してるよ、僕」
「そうそう、そうしたものもね」
「凄く美味しいわ」
 チープサイドの家族もホワイティと同じ意見です。
「だから太りそうだよ」
「飛べなくなるかもね」
「何か僕もジャガイモが美味しくて」
 老馬もホワイティやチープサイドの家族を背に置いたうえでお話します。
「太ったかもね」
「うん、僕もね」
「絶対に太ったね」
 見ればオシツオサレツは確かにお腹が出て来ています。
「これはね」
「そうなったね」
「お肉もお魚も美味しくて」
 ジップは大好きなこちらからお話します。
「乳製品もだからね」
「のどかでしかも奇麗な場所もあって」
 チーチーは今自分達がいる牧場の景色も楽しんでいます。
「そうしたことも楽しめるね」
「バスや鉄道が置かれているけれど」
 ポリネシアは牧場の中のレイアウトに注目しています。
「それも調和が出来て置かれているわね」
「一見牧場とは違っていても」 
 トートーも鉄道等を見ています。
「それを合う様にセッティングしてるね」
「このセッティングがいいね」
 先生もしみじみとして言います。
「日本人は公園の中とかに鉄道を置くことも多いけれどね」
「それが絵になるんだよね」
「妙なまでにね」
「センスのある置き方っていうか」
「置く車両のデザインもいいし」
「日本人は鉄道についてもね」
 それこそというのです。
「物凄い造詣を持っているね」
「その分野はもう世界一?」
「そうかもね」
「このセンスはね」
「凄いものがあるね」
「そのセンスはね」
 先生は牧場の中の鉄道を見てさらに言いました。
「中々真似出来ないね」
「相当な鉄道好きだね」
「だからこうした場所にも置いて」
「奇麗に整えている」
「絵にしているね」
「うん、まずは景色を楽しんで」
 そしてと言う先生でした。
「後は食事だね、ただ」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「乗馬コーナーとゴルフ場もあるけれど」
 先生達は今はそのゴルフ場にいます、そのゴルフ場の中を見回してのお言葉は。
「ゴルフは見ているだけでいいね」
「先生ゴルフもしないからね」
「このスポーツもね」
「ボールに当てること自体がね」 
 クラブで、です。
「僕には難しいよ」
「それ普通に出来ない?」
 王子は先生のそのゴルフの腕を聞いて突っ込みを入れました。 
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