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DQ5~友と絆と男と女  (リュカ伝その1)

作者:あちゃ
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3.歌に国境は無い!でも周囲の雰囲気に合わせて歌う事!

<サンタローズ-パパス宅>

その日は朝から元気モリモリ!
長旅の疲れも一晩の熟睡で、綺麗さっぱり吹き飛ばし朝食を大人二人前くらい食べてる。(やっぱ若いって最高!)
するとサンチョに「坊ちゃんはよく食べますねぇ!」って、呆れ褒められました。
『食える時に食っとかないとね!』(by武蔵っぽい人)ってのが俺の信条です。
朝食が終わると俺は一旦2階へ上がりバックの中から幾つかアイテムを取りだし、小さな袋に入れ替え腰から下げる。
そして家を後にし丘の上にある教会へ脇目もふれずダッシュする。


<サンタローズの教会>
フレアSIDE

昨日パパスさんが帰ってきた!
2年ぶりに帰ってきたパパスさんは、やっぱり格好いい!
一緒に付いていったリュー君も私に懐いてくれて、ずごく可愛い!

そのリュー君が朝から私の元にやって来た。
「フレアおねーちゃーん!」
「あらあら、朝からリュー君は元気ね」
私の胸に顔を埋め頻りに甘える。
やはり母親が恋しいのだろう。
私はパパスさんさえ良ければ、本当にリュー君の母親になりたいのに…

そんな事を考えているとリュー君は私から離れ腰に下げた袋から、白く綺麗な巻き貝の殻に穴を開け紐を通したネックレスを私に差し出した。
「あのね、凄く綺麗な貝殻を見つけたからね、フレアおねーちゃんにあげようと思って持って帰ってきたの!」
そう言うと私の手に貝殻のネックレスを渡しす。
どうしよ!この子凄く可愛い!
私は思わずリュー君を抱きしめた。

この後もリュー君は旅先で遭遇した色々な事を楽しそうに話してくれたが、私は教会でのお勤めがある為、
「ごめんねリュー君。もっとお話聞きたいけど、私お仕事があるから…」
と切りだした。
リュー君は少し寂しそうに俯くと、笑顔で顔を上げ、
「じゃあ、また明日来るから!バイバイ!おねーちゃん!」
そう言い残し教会を出て行った。

どうしよう!可愛すぎるあの子!
それにパパスさんの子!将来絶対格好良くなるに違いないわ!
パパスさんがダメでもあの子なら………等と、不埒な考えをする私をどうか神様お許し下さい。

フレアSIDE END


<サンタローズ>

いやぁ~、今日もいい乳してたなぁ!
結構ポイント稼いだよね、俺!
どうする、どうするぅ!?
このまま行くと、いい感じで行っちゃうよぉ!

シスターったらアレだろ。
神様に全てを捧げるんだよな!
つーことは処女だろ!………処女!?
だって神様手出さないだろ?
もー『ごちそうさまー』て感じ?

等と、俺が教会横でヘラヘラくねくねしていると、丘の下にある一軒の民家の裏庭から父さんが出てきた。
父さんは裏庭の横を流れる川に留めてあるイガダに乗ると、川を上り洞窟へ入っていった。
「?」
何だろ?
何か『調べ物があるぅー』(そんな言い方してねぇーよ!)とか言ってたけど、何で洞窟に入るんだ?
は!まさかあの中に愛人でも囲ってるんじゃ!?
イヤイヤイヤ、無い無い無い!
それじゃぁ囲うどころか、監禁だろ!
大方子供(俺の事)の教育に良くない、えっちぃ物とかを保管してあるのかもね。
父さんも男だしね!しょうがないよね!
くだらない事を考えつつ、俺は次のターゲットへ向けて進路を取った。


<サンタローズ宿屋>
ビアンカSIDE

はぁ~…暇ねぇ~…
リュカの所にでも行こうかしら?
でも、長旅から帰ってきたばかりで疲れていると悪いしなぁ…
パパスおじさまも忙しそうで、私の相手なんてしてくれないだろうし…
と、今日の予定を真剣に考えているとリュカが礼儀正しくノックをして入ってきた。

「おはようございます。アマンダさん。ビアンカ」
「おや?おはよう。どうしたんだい?こんな朝早くから?ビアンカに何か用かい?」
リュカは笑顔で頷くと私の所に近寄ってきた。
この子は可愛い!
そして素直でいい子だ!
他の男の子は、私がおママゴトをやろうとするとイヤがるが、リュカはイヤがらず私と遊ぶ。
時折大人びた行動を取ったりもするが、そこがまた可愛い!

「あのね。ビアンカにお土産があったんだけど、昨日渡すの忘れちゃって…だから今日持ってきたの!」
そう言うと私に小さな石を手渡した。
「?…これがお土産?」
「うん!」
その石は私の手の平にも収まる大きさで、黒く光沢を帯びている。
まぁ、綺麗と言えば綺麗だけど…これがお土産?
やっぱり子供って事なのかしらねぇ…

「その石ね、不思議な石なんだよ!」
するとリュカは私の考えを読んだかの様に説明を始めた。
「明るい所だとただの石だけど、暗い所で見ると光るんだよ!」
えっ!?そんな石があるの?
私は両手で石を包み光を遮って両手の中を覗く。
私の両手の中から青白い光が見える。
「綺麗…」
私は思わずため息混じりに呟いた。

「わざわざありがとうリュカ。ほら、ビアンカもお礼を言いなさい」
「うん!ありがとうリュカ!とってもステキ!」
私はこの石を気に入ってしまった。
さっきまでただの石ころと思っていたのに…リュカは私の事をよく分かっている。
「ねぇ、ビアンカは何時アルカパに帰っちゃうの?また明日も遊べる?」
リュカは可愛らしく瞳を輝かせ、私とお母さんに聞いてきた。
「本当はあまり長居してられないんだけどねぇ…薬師が洞窟に薬草を採りに行ったきり帰ってこなくてねぇ…私たちも薬がないと帰る訳にいかないから…」
そうなのだ…私とお母さんは、アルカパに居る病気のお父さんの為に、サンタローズへ薬を取りに来たのだ。だがお母さんの言う通り、薬師の『クライバーさん』が洞窟に入ったきり戻ってこない…
「薬?」
「私のお父さん病気なの」
「だから薬師に調合を依頼したんだけどねぇ…本当はパパスにでも探しに行って貰いたいんだけど、パパスも忙しいだろ…どうしたものかねぇ?」
リュカは少し寂しそうに俯き、何か考えている。

そして顔を上げると、
「じゃぁ僕が探してくる!」
そう言うや、制止する間も無く走り去っていった。
「あ!………洞窟内はモンスターも出るから子供一人じゃ無理だよ…まぁ、洞窟に入る前に番をしている人に止められるだろう」
「リュカ…無茶しないといいね。お母さん」

ビアンカSIDE END


<サンタローズの洞窟>

俺は洞窟内を大声で熱唱しながら闊歩する!
何故俺はこんな危険な事をするのか皆さん疑問だろう。
だが、俺には完璧なプランがある!
重要なのは『俺が一人で洞窟内へ探しに行った』という、事実である。

薬師を見つけられなくても別に構わない。
ビアンカに『私たちの為に勇気ある!男らしい所もあるのね♥』てな具合にポイント稼ぎを行いたいだけなのだ!
モンスターに襲われる事が考慮されてないって!?
オイオイ誰だい?そんな野暮な事言う奴は!(全部俺の脳内会議です)
皆さんお忘れかもしれませんが、先刻パパスがこの洞窟に入って行きました。
大方、昨日アマンダさんの話を聞いて、気を利かせて薬師を探しに来たのだろう。
さすが俺の父さん!気が利くね!

つまり、今は一人だがいずれ父さんと合流できるのだ!
しかも既に薬師と合流した後に出くわすかもしれないね!
そんな訳で俺は、父さんに存在をアピールするべく大声で熱唱しながら洞窟内を進む。
普通洞窟内で歌が聞こえたら、そちらに来るだろう。
俺は『巨人の星』のテーマを大声で歌う。
ちなみに俺はあまり場の雰囲気を気にしないで選曲する。
以前友人の結婚式の二次会で『テントウ虫のサンバ』を歌おうと思ったら先超された!
次に思いついた歌が『サン・トワ・マ・ミー』だった。
ブーイングの嵐だったが、気持ちよく歌いきった俺は大満足だった。

ただ父さんに気付いて貰うという事はモンスターのも気付かれるという事で、しきりなしに襲撃される。
気付いたら『ホイミ』を唱えられる様になっていた。



ど田舎の洞窟内で『大都会』を熱唱していると、どこからともなく唸り声の様なものが聞こえてきた。
「ぐご~、ぐご~」
流石に身構えて周囲を索敵をすると、かなり大きい岩の下敷き(足だけ)になりながら爆睡をしているおっさんを発見!
え!?
何この状況?
何で寝れるの?
つか、何してるの?

よく見ると薬師のクライバーさんだ。
「ちょ!クライバーさん!クライバーさーん!」
「…お!イカンイカン!誰も助けんこんから眠ってしまった!」
おい!普通ねぇーだろ!
「おや!リュカじゃないか!こんな所で何してるんだい?」
そりゃ俺の台詞だ!
「クライバーさんが帰ってこないからビアンカが困っているんだ。だから探しに来たんだ!」
「いや~そうかそうか!急にな岩が落ちてきて足が挟まってしまったのだよ!もう少しで動かせそうなのだが、リュカちょっと手伝ってくれ!」
俺は言われたとおり横から岩を押す。
隙間が少し出来足を抜く事に成功した。
「ホイミ」
俺は挟まれていた足にホイミをかけて傷を癒す…
「リュカは凄いな!ホイミなんて使えるのか!」
そう言うと俺の頭を撫でながら、
「でもな、子供一人で洞窟のこんな奥まで来ちゃダメだぞ!助けて貰ってこんな事言うのもなんだが」
「ごめんなさい…でもビアンカの悲しそうな顔、見たくなかったから…」
「そうか…じゃぁしょうがないな…そうだ薬を調合しなければ!こうしちゃおれん!」
クライバーさんは、そう言い残し疾風の様に立ち去っていった!
おいおい!子供が一人でこんな所にいちゃいけないんじゃねぇーのかよ!
おいてくなよ子供を!
あれ?そう言えば父さんは?
そんな広い洞窟じゃ無いんだけどなぁ?



 
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