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オズのポリクローム

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第七幕その七

「そうするわ」
「都には来られないんですか?」
「ええ、そのつもりよ」
 そうだというのです。
「特に呼ばれもしていないし」
「じゃあ呼んでいいかしら」
 ドロシーはポリクロームににこりと笑って申し出ました。
「私が貴女を」
「呼んでくれるの?」
「ええ、そうするけれど」
「そう言ってくれるのなら」
 ポリクロームにしてもでした。
「喜んで」
「それじゃあね」
「ええ、雷玉を見付けて精霊さんにお返しして」
「それからね」
 王宮でというのです。
「皆で楽しくパーティーしましょう」
「それじゃあ」
「王宮のパーティーっていいですよね」
 ジョージはその王宮のパーティーについて言いました。
「僕大好きです」
「楽しいわよね」
「ご馳走もジュースも一杯出て」
 そしてというのです。
「音楽も素晴らしくて。何よりも皆がいてくれて」
「オズの国のね」
「皆がいてくれるから」
「王宮のパーティーは楽しいのよね」
「そうですよね」
「私も大好きよ」
 ドロシーもでした、このことは。
「オズの国は何をしても楽しいけれど」
「パーティーもですね」
「そう、とても楽しいから」
 だからだというのです。
「私も楽しみにしてるわ」
「そうなんですね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「誰が来るかはわからないから」
 そのことはというのです。
「誰が来てくれてもね」
「驚かない」
「そういうことよ」
「そういえばね」
「僕達はね」 
 臆病ライオンと腹ペコタイガーが言ってきました。
「君達とはいつもは会ってないね」
「会う時とそうでない時があるよね」
「そうだよね、オズマ姫とドロシーさんに」
 ジョージも二匹に応えて言います。
「かかしさんと木樵さんにはお会いするけれど」
「僕達とはね」
「いつもじゃないね」
「魔法使いさんにはいつもかな」
 ジョージは魔法使いにもお顔を向けました。
「冒険で一緒になることもあるし」
「うん、よく一緒にいるよね」
 魔法使いもこうジョージに応えました。
「私と皆はね」
「そうですよね」
「うん、、そうだね」
「けれど僕達とは」
「こうして冒険をすることも」
 また言う二匹でした。
「あまりなくて」
「今回は珍しいかな」
「僕達も結構冒険に出てるけれど」
「君達と一緒になるのは実は少ないんだよね」
「そうだよね、だから今回一緒になれて」
 ジョージは二匹に応えて言いました。
「よかったよ」
「うん、一緒になったからね」
「楽しもうね」
「旅は一緒に楽しむものだから」
「是非ね」
「そうだよね、一緒に楽しもうね」
 ジョージも笑顔で応えました。 
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