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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  夕食風景×無限の龍神オーフィス

目が覚めると俺はベッドの上にいたが、時計を見ると二十二時だった。昨日は堕天使側で会談後、宴会してアザゼルが酔い潰れる程飲んだが、俺は顔が赤くなる程度だった為最後に水を飲んでいたと記録されていた。

家に戻ると紫苑や桔梗に随分と酒を飲みましたね、と言われて月に会ったが酒臭いと言われて部屋に戻ったのは覚えていたが、そこからの記憶がなかった。床に寝ていたような気がしたが、ベッドの上にいた。

家に戻ったのが、夕方辺りだったから十何時間くらい寝たようだ。上着は椅子にあったので、ズボンを脱いでクローゼットに入れてシャツは洗濯するから、籠に入れておいた。部屋着に着替えて向かった先がダイニングルームだったが、中から声が聞こえたのでメイド達も食事中なのだろうと思った。

予想通りメイド達が夕食していたが、いつもだったら二十時とかだけど、メイドの一人がこっちに気づいたのでこっちに来た。

「ご主人様、やっと起きたんだね。あの状態は飲みすぎって感じだったので、十時間以上は寝ると思っていましたよ」

「そうか・・・・やっと酒が抜けたようだ。あと腹が減ったよ」

「なら一緒に食べようよ。ご主人様」

桃香の手に引っ張られて机に向かった。食事中だったメイドが、食事を止めて立ち上がって一礼をしてから座って食事を始めた。

「はーい、ここに座ってねご主人様」

一誠は渋々座って周辺を見たら、左から桃香、愛紗、紫苑、璃々ちゃん、桔梗だった。

「昨日は、随分と飲んだらしいが大丈夫ですかな。お館様」

「ああ大丈夫だ。堕天使の頭が、酔い潰れる程飲んだが俺は大丈夫だ」

「そんなに飲んで本当に大丈夫なんですか?」

「多分耐性がついたんじゃねぇの」

「では今度の休みに飲みませんか?ご主人様」

「今度な。と言ってもいつになるか分からんが、明日は人間界に行く予定だ」

「人間界に行ってどうするの?今は江戸時代と聞いたよ」

「噂で聞いたんだがな。もしかしたら、無限の龍神がいるかもしれないと聞いてな」

「むげんのりゅうじんってなに?ごしゅじんさま」

「無限の龍神またはウロボロス・ドラゴンとも言うのだが、神より強いとも言われてる龍らしい」

「その龍が、今人間界にいる訳ですか。どんな姿をしているんでしょうか?」

「アザゼルから聞いたが、今は黒い着物を着た女性らしいと聞いている。時代によって姿が変わるらしいとかで、性別は不明らしい」

とそこへ料理が運ばれてきたので、話はまたあとにする事になった。運んできたのは月、朱里、雛里、華琳、流琉、秋蘭だった。

「随分寝てたようだけど大丈夫なの?相当顔が赤かったけれど」

「お陰様で、酒が抜けるまで寝てたからな」

「だが飲みすぎは、体に毒だから注意しろよ。この前姉者が飲みすぎて、可笑しくなる位だったからな。私達がいた世界より強い酒があったからなのかもしれん」

「今度から注意はするさ」

ご飯が運ばれてきたので食べる事にしたけど、今日はカレーだったから美味かったが、俺は中辛だったが皆は甘辛だったらしい。風呂に入りに脱衣場に行ったら桃香、紫苑、璃々ちゃん、桔梗、ステラ、優斗がいた。ちょうど服を脱ぐ所だったらしいのか、俺が入ってきたら桃香だけ少し顔を赤くしていた。

「お前らまだ入ってなかったのか。この時間は俺や優斗だけが入る時間帯だと思ったんだが・・・・」

風呂の時間帯は決まっていて、十八時からメイドやこの家にいる人間が入る時間で二十二時までだ。主人である俺や息子の優斗は、二十二時から入るという決まりになっている。

「すみませんご主人様。本当は既に入ってるはずだったんですけど、仕事が押しまして・・・・ご主人様に許可をもらいたくてお部屋に行きましたら」

「部屋にはいなかったから、探したんだけどいなかったんです。なのでこの時間に入る事になっちゃいました。ごめんさいご主人様」

「それならしょうがねえが、ステラはどうしてここにいるんだ?」

「ちょうどお風呂から出て髪を乾かしてたら、皆さんが入ってきたんで話をしてました」

「僕は、父さんと一緒に入りたくてこの時間に来たんだよ」

「それなら納得だ。桃香、紫苑、璃々ちゃん、桔梗、この時間に入る事を許可するから早く入りな」

「ありがとうございますお館様」

桃香、紫苑、璃々ちゃん、桔梗は服を脱ぎ出してさっさと入って行く。俺は少し奥に行ってから、いつものロッカーに行き脱いだが優斗は隣のロッカー使っている。風呂場に行くとまず掛け湯をしてから、体を洗って風呂に入った。桃香と紫苑と桔梗は、コラーゲンたっぷりの風呂に浸かっていた。璃々ちゃんは、俺と優斗と一緒に入っていた。少しぬるいけど璃々ちゃんには、丁度良い温度だ。

頭を洗おうとすると、桃香が来て頭を洗ってくれた。お返しに桃香の髪を洗ってあげてから、俺と優斗は薬湯に入ると桃香と紫苑と璃々ちゃんと桔梗は泡風呂に入っていた。女性陣は先に出てから、男性陣は少し後に出た。

女性陣は、寝間着か部屋着を着ていて今は髪を乾かしてるようだ。俺と優斗は、体を拭いて下着を穿いて寝間着に着替えた。男性陣と女性陣は、リビングに行ったら寝間着または部屋着姿の月達がいた。机には飲み物が置いてあって、ステラがちょうど飲んでいた。

「ご主人様、まだ髪が乾いてないですけど」

「大丈夫だよ。自然乾燥だから」

桃香、紫苑、璃々ちゃん、桔梗はソファに座って牛乳を飲んだ。俺と優斗はコーヒー牛乳を飲んでいた。今リビングにいるのは俺と優斗、桃香・紫苑・璃々ちゃん、桔梗、華琳、蓮華、雪蓮、冥琳がいた。

「冥琳、パソコンはもう慣れたか?」

「最初は触れなかったが、今はタイピング速度は出納帳班の中では1番だ。今度勝負しないか」

「また今度な。明日は人間界に行かなきゃいけないから・・・・そうだ月、着物出来てるか?」

「はい、もう既に出来上がっていますよ。怪しくならないように旅人がよく着てるのを参考に作りましたし、ご主人様が現在使っている剣を帯刀出来るようにしておきましたよ。鞘から抜刀できやすいように」

「そういえばそうだったか、明日も早いから俺はもう寝る。おやすみ」

『おやすみなさいご主人様』

俺は自室に行く。寝ようとしても中々寝付けなかったので、本を読んでから寝た。明日行く人間界に向けて、今どんな状態なのかを調べてくれたので、それを参考に読んでいた。

早朝はいつも通り鍛錬してから、いつも通りに朝食を食べた。旅人用の服に着替えてから、月に確認してもらった。いつも持っている剣で、試し斬りをしたら石が綺麗に割れたらしいが、戦闘班はこれぐらいの技術はまだまだらしいと聞く。1番出来そうなのは明命だと思うが、持ち物は金と聖剣エクスカリバー擬態モードとなった刀のみ。

「では行ってくるよ月。今回は一週間くらい帰って来れないかもしれないからな」

「分かっておりますが、もし何かあれば連絡して下さい。そうしないと心配しますからね、気を付けて行ってきて下さいご主人様」

「では、行ってきます」

空間から出ると人間界へ到着。目立たない場所から出たけど、今は庶民がいる場所なのか中々活発してる所だ。商店街みたいに店が沢山あったので見回りをしていると、森を発見したので入ってみた。噂によるとこの森に行くと、二度と戻って来れないと噂されていて悪魔や鬼がいるとの事なので人間が近付いて来ない場所だ。

奥に行くと黒い着物を着た女性がいたが、周辺一帯には犬猫は無論の事で鳥や兎や熊がいた。遠くから見ていると、女性からの手招きがあったので行ってみた。俺が近付いて来ても動物達は警戒していないので安心した。女性が座ってる場所まで近付いてから隣に座った。

「どうしてこんな場所にいるんだ?」

「我はいつも一人、ここに来たら動物達が来る。だからよく来る」

「そうか、俺も昔は一人だったよ。でも仲間が出来たら俺はもう一人じゃない。君もね・・・・俺と出会えた事さ、よかったら俺と友達にならないか?そうすれば君はもう一人じゃない」

「我の友達はこの動物達。でも人間の友達もいいかもしれない」

「人間の友達?まあいいか。じゃあ自己紹介しよう、俺の名は兵藤一誠。よろしくな」

「我の名はオーフィス。よろしく」

「・・・・もしや君が無限の龍神オーフィスとはな」

「何故その事を知っている?」

「グレートレッドから聞いたんだよ。ぜひ会ってみろとな」

「一誠は、グレートレッドの知り合い?」

「友人であり、次元の狭間に住んでるからな。ちょくちょく休憩で来るが、六大龍王や二天龍とも知り合いにもなれた」

「一誠は何者?」

「俺は人間だけど・・・・創造神黒鐵とも呼ばれてる」

「黒鐵・・・・懐かしい名前。でも人間の姿は初めて・・・・」

「そりゃそうだろさ。創造神本体の姿はほとんど見せないし、ここに来たのは初めてだ」

「我と創造神、どっちが強い?」

「さあな?戦ってもいいが、今ここにいる動物達に危害を加えたくない。なのであとにしないか?」

「それなら我もいい。今はこうして静かに過ごしたい」

「そうか、今は静かに過ごす・・・・か」

何故か寝てしまった俺だったが、隣にいたオーフィスも寝ていた。俺が起きた時は夜になっていて、動物達は既にいなくなっていた。

「何故か寝てしまった。オーフィスはこれからどうするんだ?」

「うーん・・・・戦う?」

「ここだと大騒ぎになるから、上空で戦わないか?」

「空の上、飛べる?」

「ああ、先に行ってるよ」

大天使化になってから一気に空に上がった。魔力や覇気は無限にあるから、高度五千m辺りで止まりオーフィスを待っていたら、魔力で攻撃されたが回避した。オーフィスも、背中に龍の翼で飛びながら攻撃をしたが、俺は何なく回避した。

「これはどう?」

オーフィスは、魔力を撃った直後拡散してから、俺を追ってきた。最初は回避したが追尾型だったので剣を取り出して、空間を斬り裂き拡散した魔力弾を吸収した。その後魔力弾を放ったが防御された。傷一つ付かなかったが、オーフィスも剣を出して戦った。

だが押していたのは俺の方だった。俺は斬撃を飛ばしては近付いて斬り刻んだ。オーフィスに当たったがすぐ回復したが、これが百回以上続いた。両者とも傷もついていなければ魔力もまだまだ無限のままだ。

「このままでは無限ループを繰り返すので、一発逆転である最高の一撃で決めるか?オーフィス」

「うん・・・・我の最大威力で決着をつける」

俺は呪文を唱えた。

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

唱えた瞬間、右手を伸ばし手を広げた。重力球が出てきたが、それはいつもの重力球ではなく魔力を最大限にして、高濃度圧縮粒子のような重力球。対してオーフィスも、力を最大限にして放ったが、名はインフィニティー・バースト。

俺の放った高重力エネルギーを持つ球体とインフィニティー・バーストがぶつかったが、力は五分五分のままだったので押して押されてと感じだったが、俺側から更に魔力が放たれた。

オーフィスが放ったのが、段々近付いたと思ったら重力球がインフィニティー・バーストを吸い込み、そのまま花火みたいに上がって閃光した。その瞬間を狙って俺は一気にオーフィスに近付き、喉元に剣を当てたのだった。

「俺の勝ちだ。オーフィス」

「我の負け。こんなに気持ちがいい負け方は初めて」

「おっと・・・・地上にいる人間達が、さっきの閃光で気付いたみたいだ。俺は撤退するが、オーフィスはどうする?」

「我はここにいるが、いつか連れてって。次元の狭間・・・・我の故郷」

「約束するよ。いつかな」

俺は撤退したが、オーフィスは人の気配がない場所に降りて自分がいた所に戻って行った。一方地上で見た人間達はこう言ったらしい。『光の流星』と命名されたらしいが、二度とこんな現象は起きなかったと言う。 
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