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大統領の日常

作者:騎士猫
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本編
  第三十話 みんな大好きSSのお時間です

西暦2115年 11月 4日
ペルシャール・ミースト


現在俺は艦娘と深海棲艦とともにオッソラにいる。
そして今は港近くにある病院にいる。目的はもちろんプリンツに会うことだ。
さてと・・・そろそろ部屋に着くな。身だしなみを整えないと・・・

ふと見ると目的の部屋に軍服を着た男が二人入って行った。
なんだろうと思いつつも続いて部屋に入る。

扉を開けようとすると中から何か聞こえてきた。

「・・本当にやるのか?」
「あたりまえだ。俺の弟は奴の艦隊に殺されたんだぞ。お前だってそうだろ。姉に重傷を負わせられたんだぞ」
「あ、ああそうだな・・」

ふーむなるほど、要するに復讐か。別に貴族なら放っておくんだが艦娘たちの記憶によれば俺は彼女の提督だ。仲間に危害を加えるやつは味方でも容赦しない。俺が提督じゃなくてもかわいい女の子に手を出そうとするのは許さん。(それに軍規違反という正当な理由もある)

俺は護身用に持っているデザートイーグルを持つと扉を蹴破って突入した。

「っ!なんだ!?」

BLAM!BLAM!!

「ふう・・・」
床に転がっているのはさっきまで話してた男二人。そしてベッドには・・・

・・・あれ・・・アイェェェエエーー?ナンデ?プリンツイナイナンデ???

窓から車のエンジン音が聞こえる。
まさか!!

窓から身を乗り出すとトラックが今まさに出発しようとしていた。荷台には布でまかれた人らしきものがつんである。
くそ!だから民間の病院に捕虜を置くなとわざわざ法律を作ったんだ!!
クレーム入れるのは後だ。今は早くここの基地に連絡しないと!
「お困りですか」
!?後ろに誰かいる?
ばっと後ろを見るとそこにいたのは・・・・

「ハイドリヒ・・・・」

「なぜここにSS長官がいるんだ?」
「閣下を追いかけてきたのですよ」
なるほど、SSは大統領の親衛隊だ。追いかけてきたって不思議はないか。ちなみにローゼンカヴァリエも親衛隊特殊課所属だ。
「わかった。早速だが働いてもらうぞ」
「先日の戦闘で捕まえた捕ry、艦娘の事ですか」
「そうだ。見舞いに来てみたら何者かに連れ去られていった」
「恐らく人身売買組織でしょう」
人身売買?まだそんなのあるのか。憲兵隊も役に立たないな。
「そこまで言えるということはある程度情報は集めているんだろうな」
「もちろんです」
そういってハイドリヒは内ポケットから端末を取り出した。
「その人身売買組織はここの基地内で活動しています」
「基地内?基地ぐるみで人身売買をしているっていうのか?」
「はい」
MJKY。どんだけ腐敗してるんだよ。また一斉捜査でもするか。また人事をビフォーアフターしなきゃいけないのか。めんどくせぇ・・・
「交渉とかめんどいからさっそく踏み込むか」
俺の怒りゲージはいまMAXだ。触れると火傷するぜ。
「人員に問題はありません。しかしつかまってい、民間人に被害が及ぶ可能性があります」
こいつが民間人を気にするなんて意外だな。”民間人も構わずみんな殺しましょう”とかいうと思ったのに。
「腕利きの狙撃者を数人用意しろ。人質を取ったらそいつの頭を打ちぬくんだ」
「わかりました。用意します。用意出来次第踏み込みますか?」
「ああ、あと基地には一切知らせるな。協力者がいるだろうからな。後そこに転がってる軍規違反者も適当に処理しとけ」
「わかりました。では準備してまいります」

さて、俺も準備するか。
ハイドリヒと別れるとシヴァに戻るために港へ向かった。


・・・・・・・・・


「閣下、突入準備完了しました」
ハイドリヒが突入完了の報告をする。それに俺は傾くと号令を出した。

「ツム シュトゥルム - マルシュ!(突入用意!」
SS隊員が一斉に銃を構える。

「アンシュトゥルム!(突撃!)!ypaaaaaaaaaa!!」
「「「ypaaaaaaaaaa!!!」」」

「正面玄関確保!!」
「さっき説明したとおり、警告しても武器を捨てないものは全員敵だ!射殺してかまわん!」
「1階制圧完了!」
「東と西階段に分かれろ!トラップがあるかもしれん、慎重に行け!」

BKOOOOM!!

「東階段でトラップが爆発しました!戦死3、負傷7!!」
「メディィイイック!メディィィイイイック!!」
「慎重にいけといっただろう!」
「西階段クリア!」
なんかいろいろと凄いことになってるなby当事者
さてと、早く捕まえようぜ。プリンツと早く会いたい。

BRTTTTT!!!

「2階に武装した兵士!およそ20名!!」
やっと姿を現したか。
「ころせ!武器を持つ者は全員射殺しろ!!」
俺完璧に暗黒面に落ちてるな。これもハイドリヒの影響か。あいついつも”パルチザン射殺してきます”って真顔で言ってくるからな。もう慣れたけど。

BKAM!BKAM!

おーおー、やってますねぇ。いい感じに撃ち合ってますねぇ。じゃあこれで殲滅しちゃおうねぇ~
「イン デックング!!(伏せろ!」
「マゾサイエンティスト作の新型RPGを食らえ!!」

パシュッ!

「RPG!!!」
ふっ、もう遅い。

BKAM!!

「アンシュトゥルム!!」
「「「ypaaaaaa!!」」」

「2階制圧完了!」
「3階敵兵なし!」

「4階に敵兵!およそ30名!!」

・・・・・・・・

「・・・おとなしくしてもらおうか」
「「「・・・・・・」」」
目の前には数人の未成年の女の子。プリンツもいるな。
「お前らこそ銃を捨てろ!でないとこいつらを殺す!!」
お~来たよ来た。犯人のありきたりなせりふ。もう少し工夫を施してほしいな。聞き飽きてるんだが。
「・・全員銃を捨てろ」

ガチャガチャガチャ

プランとして考えられているため、皆素直に銃を捨てた。
後ろの窓にスナイパーの反射光が見える。準備万端って感じだな。
タイミングを見計らって手を思いっきりあげる。

BACOMM!!BACOMM!!BACOMM!!

・・・床には数人の肉の塊と化した人間だったものが横たわっている。
俺は奴らが狙撃に驚いている間に床に置いたガンブレード(二丁もち)を拾うと目の前の男たちめがけて突撃した。
いきなりの事で対応できない男たちをガンブレードで切り裂く。
二人一気に倒すとようやく銃を構えたやつにブレードを刺したまま撃つ。弾丸は内臓をえぐりながら飛び出し、男に向かって一直線に向かっていった。三人目。
ブレードを抜くといつの間にか囲まれている。馬鹿が、俺は囮だ。
床に伏せるとその瞬間銃声が響く。SSの隊員達の一斉発射。俺を囲んでいた男たちが倒れる。
しかし、運よく当たらなかった。リーダと思わしき男がプリンツを捕まえて頭に銃を当てた。

「チッ!」
男がいるのはコンクリートの壁。窓付近にいるのは危険と判断したか。
「へっ、やってくれるじゃねーか。大統領”閣下”。返事もなしか?一国の大統領ともあろうお方は庶民と会話するのは嫌か」
「人間以下のゴミと話す口をあいにく俺はもっていないんでね。人質を放してもらおうか」
「っ!・・・人質を放す?んなことするわけねーだろ。今から俺がいうものを用意しろ」
まぁ予想通りの展開だな。さて、面倒だしもう終わるか。

チャキ

俺は愛銃のデザートイーグルを持つと男の頭に向けた。
「なっ!いいのか?人質に当たるかもしれねーぞ!?」
そのぐらい想定済みだ。今装弾してる弾は麻酔弾だ。別に人質にあたろうが問題はない。まぁ当てないほうがいいけどね。
「・・・疲れただろう?ゆっくり眠れ」

BLAM!!

俺が撃った弾はそのまま男の頭めがけて飛んでいき、見事ヘッドショット。(実弾にしとけば死んだのにな)男はその場に倒れた。プリンツも緊張の糸が途切れたのか一緒に倒れこんだ。
俺はガンブレードとデザートイーグルをしまうと、プリンツをお姫様抱っこすると足元に気を付けながら車まで戻った。途中後ろから”うらやましいねぇ(ニヤニヤ””大統領にあんな一面があるとはなぁ(ニヤニヤ”とか言ったやつ、あとで死刑な。慈悲?んなもんねーよ。あ、別に永久労働でもいいのよ?

 
 

 
後書き
初めての白兵戦シーンです、(うまくかけてるか不安)
あとドイツ語と”BLAM!”などの音も入れてみました。よければコメントで批評していただけると助かります。 
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