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オズのベッツイ

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第十二幕その六

「だからね」
「パーティーまでの間は」
「他の遊びが出来るから」
「それをしてですね」
「楽しみましょう」
「お菓子もありますよね」
 神宝はベッツイに食べもののことも尋ねました。
「そうですよね」
「そう、エメラルドの都のね」
 それが、というのです。
「一杯あるから」
「それじゃあそちらも」
「楽しめるわ」
「凄くいい場所ですよね、本当に」
「この王宮はそうなのよ」
「だから僕達もここにいて飽きたことがないんですね」
 ジョージはこれまで王宮にいた時のことを思い出しつつベッツイに言うのでした。
「一度も」
「そうでしょ、そして旅に行きたくなるか行く必要が出来たら」
「旅に出て」
「オズの国の色々な場所を楽しめるのよ」
「それがオズの国なんですね」
「そうなの、オズの国はね」
「退屈しない国ですね」
「餓えることも死ぬこともないし」
「歳を取ることもですね」
「全くないのよ」
「そういえばあの人も」
 ここでナターシャはオズの国の人達の中でもとても重要なある人のことを思い出しました、その人はといいますと。
「ボームさんも」
「王室年代記編集者の」
「はい、あの人もですね」
「あの人もここに来られてね」
 そして、とです。ベッツイはナターシャのその問いに笑顔で答えました。
「ずっと一緒よ」
「王宮におられて」
「それでお仕事を楽しんでおられるのよ」
「そうなんですね」
「そうそう、皆がお茶を飲んでお風呂に入ったらね」
 その時にはというのです。
「ボームさんのお仕事が終わってるから」
「それじゃあ」
「あの人のところに行きましょう」
 ボームさんのお部屋にというのです。
「皆でね」
「ボームさんのところにですね」
「皆で」
「ええ、皆ボームさんにはまだお会いしていないでしょ」
 こう五人に尋ねました。
「そうよね」
「詳しくお話したことはないです」
 ナターシャがベッツイに答えました、どうだったかとです。
「一度も」
「そうなのね、それじゃあね」
「はい、お茶とお風呂の後で」
「皆一旦ここに戻って」
「それから皆で」
「ボームさんのところに行きましょう」
 こうお話を決めてでした、皆はまずはお茶を飲んでお風呂に入ってくつろいで奇麗にしてからです。服も奇麗で豪華な王宮に用意されていた服をに着替えてです。
 ベッツイのお部屋に集合しました、それからです。
 ベッツイは皆にです、笑顔でこう言いました。
「それじゃあ今からね」
「はい、今から」
「ボームさんのお部屋に」
「行きましょう」
 こうしてです、皆でボームさんのお部屋に行くのでした。
 ボームさんのお部屋は図書館みたいに沢山の本がありました、そして立派な席と机があって本棚の中に囲まれる様にして置かれていました。
 そしてその席の横にです、黒いスーツとネクタイ、それにズボンというエメラルドの都の中では質素な身なりの男の人が立っていました。 
 痩せていてお顔は下半分が濃いお髭で覆われています、その人こそがです。 
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