| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

大統領の日常

作者:騎士猫
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

本編
  第二十五話 報告とその後

西暦2115年 10月 23日
ペルシャール・ミースト


沈黙と会った後、俺は鎮守府(元大統領館)に戻り、統合作戦本部長のアイフェーン元帥に第十二艦隊司令官決まったよと連絡をした。あーだこーだ言われたが、最終的には何とか説得することに成功し、就任式を明日行うことが決定した。もちろん俺も出席する。

そういえば榛名が見当たらないな。外で運動でもしてるのかな?金剛に聞いてみるか。
「なぁ金剛、榛名って今どこにいるか知ってる?」
そう俺が聞くと金剛は少し考えると。
「・・・提督、この報告書を見てほしいネ」
そういって差し出したのは4枚ほどの書類だった。勝手に見たのか、と言おうと思ったが、真剣な表情で渡してくるため言わなかった。
それにしても報告書を見ろと言われてもねぇ。何か特別なことでもあるのかな?
あんな真剣な表情をしてるからよほど特別なことが書いてあるんだろう。榛名がいないのもこれが原因だろうな。

ふむ・・・ラブレンチヤ方面の報告書か。
敵艦隊を追い返して帰還途中に300隻以上の大艦隊と遭遇って・・え?
300隻以上!??
何その無理ゲー?完璧に積んでるぞ!?なんでいつも俺のところに来るのは無理ゲー状態の戦闘報告書なの?いや、前の奴は最終的に勝利したんだ。今回もそうに違いない。

ほうほう、あんまりこっちの被害は多くないな。だけどなにこれ?
ディベル粒子が効力を発しなくなって対艦ミサイルを発射。何の迎撃もなく全弾命中し、敵の6割を撃沈。
まじかよ、迎撃しないとかMなの?ドMなの?ミサイルで反撃もしないとかどゆこと?
まぁいいや敵に甚大な被害を与えたんだから細かいことは気にしないでおこう。
しかしこれのどこが特別なんだ?確かにミサイルが一発も迎撃されないとかミサイルを撃ってこなかったとか、確かに不思議なことはあるけどそれでなんで榛名がいなくなる原因になるの?
「・・で、これのどこに榛名がいなくなった原因があるんだ?確かに不思議なことはあるが・・」
「NO-、私が見てほしいのはLast pageネ」
最後のページ?ああ、これか。

・・・え?ガルメチアス帝国の兵士と思われる女性兵士を確保?ガルメチアス帝国って女性兵士は採用してないんじゃなかったっけ?もしかして貴族が連れてきたとかかな?でもドイツ軍のような服装って書いてあるし・・コスプレ?貴族のコスプレ趣味かな?
お、最後のページに写真が同封されてる。美人だったらいいなぁとか考えてしまう俺はもう末期だな。何の末期かは知らんけど。

・・・?なにこれ?なんかどっかで見たことあるような希ガス。
なんだっけ?恋愛もののアニメ?違うな・・・
うーん・・・

あ、もしかして艦娘?
確かにそれだったら榛名がいなくなってることにも説明がつく。大方親友だったやつとかだろう。
記憶のデータフォルダを検索中。
ファイル名「艦これ」
検索

・・・・・まじか。
確かにドイツは君主制連合の領土だから説明はつくが、
まさかなぁ。
プリンツ・オイゲン、か・・・

ん?まてよ?君主制連合にも艦娘?帰還途中に遭遇した300隻以上の大艦隊?

やばい予感しかしないんだが・・・

恐らくその300隻以上の大艦隊というのはすべて艦娘だろう。ミサイルを迎撃しなかったこととミサイルで反撃してこなかったこと。命中率が非常に低かったこともそれで説明がつく。こっちの艦娘はもともと建造されていた艦にメンタルモデル的な感じで登場したから今の時代でも十分戦える新鋭艦だ。
しかし、向こうは恐らく何かしらの方法で建造しているのだろう。でなきゃ300隻以上の大艦隊が情報部の網に引っ掛かるはずだ。建造の方法が艦これの設定と同じなら短期間に大量建造することも可能だ。その代り最新の兵器などは搭載されていない。建造後に搭載できるかもしれないけど。

しかしなぁ君主制連合にも艦娘が存在するとなると海軍は確実に負けるだろう。戦力差がありすぎる。こちらも艦娘を建造して対抗すればよいと思うかもしれんが建造のための設備もないし、第一艦娘同士で戦うなどできるはずがない。貴族の事だから洗脳とかしてるかもしれんが・・・

とにかく何かしら手を打たないとな。
まぁ艦娘の事は民間人にも公表してるから説明とかに関しては大きな問題にはならないだろうが。
ちなみに軍、民間両方で艦娘のファンクラブが出来上がっているらしい。特に人気なのが那珂、金剛型四姉妹、高雄、愛宕だ。たまにライブなども行っている。ただし高雄&愛宕やライブなどはやってない。ファンクラブも表立ったことはしていない。じゃあなんで人気なのかって?男なら察せ。某総統閣下だって大好きなあれだ。

そういえば艦これの世界では「妖精さん」がいるけど一度も見たことないな。今思えば最初に首都に押しかけてきたときも乗員は乗っていなかった。艦これの世界では各設備や艦載機などは妖精さんが担当していたはずだ。ということは俺が見ていないだけで妖精さんはいる?さすがに今はだめだな、今度聞くか。

「・・わかった。しかし、向こうにも艦娘がいるとはな・・・」
「ねぇテートク、彼女をどうにかHelpしてあげることはできないデスカ?」
助けてあげる、か・・・。
「・・・難しいだろうな。助けるにはこの戦争に勝利しなければならない。何事もそれから、ということになる」
「私たちにできることはないですカ?」
できること・・・彼女たちにできることといえば戦うことだ。しかし、人間が始めた戦争に彼女たちを巻き込みたくはない。それに戦えば当然同じ仲間に銃口を向けることだってある・・・
「お前たちにできることは、戦うことだ。だが・・同じ艦娘に銃口を向けるかもしれない・・・」
「・・・・」
「それに我々が始めたことにお前たちを巻き込みたくはない」
「・・・だが・・・」

「けど・・私たちにできることなら・・提督の役に立つならやるネ・・・」
「・・・いいのか?何度も言うが同じ艦娘を撃つことだってあるんだぞ」
「それでも・・・」
「・・・わかった・・・じゃあほかの艦娘の意見も聞いて・・・」
俺が言い終わる前に扉が勢いよく開いた。

「!?お前たち・・・」
そこにいたのは大和や赤城、加賀などここにいる艦娘全員だった。後ろのほうに榛名の姿もある。
「私の50cm砲で皆殺しにします」(大和
「さすがに頭にきました」(加賀
「一抗戦の誇りにかけて一人残らず消し去さってやりますね」(赤城
「翔鶴姉、さすがに頭に来たわ」(瑞鶴
「そうね瑞鶴、私も同じ気持ちよ」(翔鶴
「奴らをギッタギタに切り刻んでやる!」(天龍
「さすがに私も怒っちゃったわぁ~」(龍田
「同じ艦娘として放っておくことはできないのです!」(電

「・・・いいのか。同じ艦娘に銃口を向けることに・・・」
そういいかけると加賀が口を開いた。
「これは私たちみんなで話した結果です。確か仲間に弓弾くのは辛いです。しかしこれ以上仲間が死ぬのを放っておくわけにはいきません」
・・・どうやら本気のようだな。
「わかった。これからはお前たちにも・・・戦ってもらう」
「だが、できる限り艦娘同士で戦うことのないようにする・・・」
俺がそう言うとみんなは傾くと
「「「狩りじゃぁ、久しぶりに狩りじゃぁ・・・」」」
「うちの提督は時々過激よねぇ」(龍田
「素敵なパーティー、しましょう?(どす黒い声で」(夕立
「さすがに気分が高揚します」(加賀
見ると金剛も
「私たちの力、見せてあげるネー」
とか言っている。
口々に言いながら部屋を出るとそのまま港に向かっていった。
「・・・え・・・このシーンは暗い空気で終わるんじゃないの?」
「狩りとかなんなの?時々過激だとか、俺そんなキャラじゃないよ?どこの武器商人の護衛ですか?」

てかこんなこと言ってる場合じゃない。早く追わなければ。

俺は港に停泊している、大統領座乗艦に向かって走った。

 
 

 
後書き
あかん。そうじゃない。俺が書きたかったのはそうじゃないんや。

暗いシーンで終わるといったな。あれは嘘だ。

批判でもクレームでも指摘でも”読んだよ”でもいいので感想お願いします。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧