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オズのベッツイ

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第九幕その三

「食べると物凄く元気が出てしかも身体の疲れも癒してくれるから」
「だからですか」
「その食べものを食べているからですか」
「僕達は疲れないんですね」
「そうよ、食べれば凄く元気が出るから」
 それで、というのです。
「朝とお昼にたっぷり食べたら休まなくていいのよ」
「夜まで歩いていられる」
「そうなんですね」
「休まないでいいんですね」
「休んでもいいけれど休む必要がなくなるの」
 ベッツイは子供達ににこりと笑ってお話しました。
「だからいいのよ」
「そうですか」
「だからですか」
「ずっと歩いていられたんですか」
「そうなの、それにさっきだけれど」
 ここでベッツイは先程歩く速さについても言ってくれたナターシャにお顔を向けました。そのうえでこう言いました。
「貴女はさっき一時間五キロの速さで歩いてるって言ったわね」
「はい、私達は」
「実際はね」
「その五キロよりもですか」
「速く歩いているわよ」
 今のベッツイ達はというのです。
「オズの食べものを食べて元気が出ているから」
「元気だと余計にですね」
「そう、速く歩けるでしょ」
「それで私達は」
「五キロよりもね」
 さらにというのです。
「速く歩いているわよ」
「じゃあどれだけの速さで歩いているんでしょうか」
「この速さならね」
 今歩いているその速さを見てです、ベッツイは言いました。
「七・五キロ位かしら」
「それ位ですと」
「もっと時間に余裕があるわよね」
「はい」
 そうだとです、ナターシャも答えます。
「それですと」
「そう、だからね」
「時間的な余裕はさらにありますね」
「そう思うわ、それに旅はね」
「何があるかわからない」
「そう、だからね」
 それ故にというのです。
「余裕があるに越したことはないわね」
「時間的な余裕が」
「そうよね」
「はい、確かに」
「まして道中長いから」
 このことは確かにその通りです。
「だから余計にね」
「何があってもですね」
「いい様に。速く歩けるkとはいいことよ」
「それだけで」
「その通りだね」
 ハンクもここで言ってきました。
「時間に余裕があるとね」
「それだけでね」
「違うよ」
 そうだというのです。
「だから今はこのまま。焦らないまでも」
「歩いていくことね」
「どんどん歩いていこう」
「お昼は休んでも」
「そうしていこう」
 こう言ってでした、ハンクも先に先にと進んでいきます。そしてお昼御飯に皆でパンとブイヤベース、それに鴨のお肉をオリーブ油で焼いたものとフルーツを食べてです。
 また先に進みはじめたところで、前から思わぬ人達が来ました。
 海賊の首領みたいな目立つ服で四つん這いです、そして両手足の手首は車輪になっています。恵理香はその人達を見て言いました。
「クルマーの人達ですね」
「ええ、そうよ」
 そうだとです、ガラスの猫が恵理香に答えます。 
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