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大統領の日常

作者:騎士猫
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本編
  第十八話 え?全部おれに任せるの?別にいいがどうなっても知らんぞ

 
前書き
5月16日
・最後の会議で出てくるレールガンをレーザーに変更 

 
西暦2115年 11月 19日
ペルシャール・ミースト


やっと終わった。
何がって?
そりゃあ会議だよ、か・い・ぎ

マジで疲れるわぁ。
なんか副議長のクロスム(マスティスの後任)が”情報部は何をしていたのですか!”とか俺に言ってくるし、ホルスは”財政にも気を付けてください”とかいうし、クーデター組の後任になった。情報交通委員長のトルマス・ケーラーと法秩序委員長のケーフェルム・エルーカは初めての会議が修羅場になったせいでおびえまくってるし・・・

それでも一応議題となったことに関しては決定した。
委員長ら曰く、

”すべて国防委員長及び大統領である閣下にお任せします”

だそうだ。
・・・・・・・・

丸投げってことじゃねぇかよぉぉぉおおおおお!!!

ちくしょぉぉおおめぇぇええ!!!

もういい!!
こうなったらやってやるよ!!

ただし!
金の事なんかしらん!!
ホルスが喚き散らそうがミニガン乱射しようがしらん!!

だが核は使わん、あれ使ったら人類が滅ぶ!

てか早く作戦会議しなければ!!

ティレーナーさんに軍の高官を呼ぶように伝える。
そして俺は会議室に向かって走る!


・・・・・・・・・・・・


「・・・で、だ。まずは状況を報告しろ」
いまおれは会議室でケーニッツ元帥以下軍の高官とお話をしている。
さっきまでのあのテンションはどうしたのかだって?

あの後あのテンションのまんま会議室に入ったら軍の人たちからものすごい冷めた目で見られました。
今は反省してます。

ということで若干テンションンがDOWNしている。

俺が頭の中で反省していると情報部のローディス中将が話し出した。

「現在敵軍はこのように進行している模様です」
その言葉と同時にメインディスプレーに地図が表示された。



青色:ロンディバルト民主共和国
【君主制連合】
赤色:ガルメチアス帝国
オレンジ色:チュバニペニセア帝国
濃い赤色:ゲリングファンフス帝国連邦
茶色;ショロンベルキア小国家帝国
紫色:ガルファスベルニア帝国
【中立国】
黄緑色:タールント共和国
緑色:ローゼクルムト王国
水色:ミレーニアス王国

「三方向から同時侵攻か・・・」
ディスプレーを見たケーニッツがため息をしながら言った。
「情報部からの報告も交えて報告いたします。現在のところモスクワ方面からは飛空軍三個艦隊、陸軍80師団、その他支援部隊多数。既に第三首都モスクワまで侵攻され、現在守備隊と交戦中。しかし、数に勝るガルメチアス軍に押され、すでに4割の損害を出している模様です。現在第三、第四飛空艦隊、第八、第九、第十軍団を増援として向かわせています」
この時点で十分多い。

「バウスーラ(元イスラエル:バスラ)方面からは飛空艦隊3.5個艦隊、陸軍70師団、その他支援部隊多数。現在のところ膠着状態ですが、敵の援軍が予想されるため、第二独立艦隊、第一三、第十五軍団を向かわせています。」」
さすがにあそこは石油製造工場があるから投入される兵力も多いなぁ。多めに防衛部隊配備しておいてよかった。

【石油製造工場】
ゴミを食べさせる尿として石油を排する微生物を繁殖、育成し、石油を集める工場。2043年に第二のオイルショックが起き、その最中にサウジアラビアの油田跡にて発見された微生物が、なぜか油田跡地から離れると死亡してしまうため、サウジアラビアなどの石油産出国が、地球から石油が尽きても石油輸出国であり続け、加えて石油の値段を高騰させたため、2大国家が誕生する前に周辺国によって滅ぼされた。

「ラブレンチヤ方面からは飛空軍2.5個艦隊、陸軍70師団、海軍1個機動艦隊・2個主力艦隊、その他支援部隊多数。現在第五首都ラブレンチヤ郊外にて守備隊と交戦中、ベーリング海では第六艦隊及び守備艦隊と機動艦隊を含む三個艦隊が交戦中です。増援として第八艦隊、第二十一、第二十三軍団を向かわせています」
既に首都付近にまで押されているのか。

「どの戦線も数で押されているな、大丈夫か?」
「今のところは増援も向かわせているので長期にわたって維持できるでしょうが、敵もまだ全戦力を投入したわけではありません。どこかの戦線に戦力を集中させて一気に突破してくるかもしれませんし」
「そうだな・・・戦時予備軍の動員も視野に入れなければならんか、問題は予算が出るかだが・・・いや、まてよ?」
「大統領閣下には何か妙案がおありですか?」
俺が考えていたことに気づいたらしく、アイフェーンが尋ねてきた。俺は傾くと椅子に座りなおして言った。

「総司令官は貴族だ。幕僚も前線指揮官も、今回の侵攻部隊の指揮官の大半は貴族だ。最初は作戦を立てて侵攻するだろうが、ある程度勝たせれば奴らは押せ押せムードになる。そして敵の指揮系統が崩れたその瞬間を狙って一気に反撃に転じて殲滅する。したがって当分はできるだけ損害を抑えつつ後退する。」
「もしも敵が押せ押せムードにならなかった場合はどうしますか?」
「その時は敵に向かって挑発の通信を送りまくったり、わざと壊走しているように見せかけて引きずり込む。それでもだめだった場合は・・・」
「駄目だった場合は?」
「駄目だった場合は大陸間弾道ミサイルとか巡航ミサイルとかで主だった陸戦部隊を殲滅する」

「「「・・・・・・!??」」」

あれ?結構いい方法だと思うんだけどな?やっぱりこういう大量虐殺ダメ?(戦争してるのに何を言う)
「閣下確かにその方法はよいかもしれませんが、一つ問題があります」
ん?参謀長クリッツェルか。
「何かあるのか?」
「今までそういったミサイルでの攻撃が少ないのはなぜだと思いますか?」
「・・・・・」
あ、そっか
「そうか迎撃されちゃうんだったな」
「そうです」
「迎撃されないミサイルとかないのかなぁ」
「そんなの無茶ですよ。レーダーに見つからないミサイルなんて」
うーん、迎撃されないミサイルとかないのかなぁ・・・
「・・・うーん。もういっそのことレーザー兵器実戦投入しようか」
「・・閣下?レーザー兵器はまだ対空兵器程度にしか使えないのでは?開発部でも開発は何度も失敗指定と聞いておりますし・・」
「ん?ああ、あの情報は嘘。開発で戦車の主砲とか艦艇の砲用がすでに開発されて、実戦配備が出来るように既にいくつかの工場で製造できるようにもなってるよ」
「「「ファッ!!」」
「”敵をだますにはまず味方から”というだろ?」
確かそんな言葉が日本にあった希ガス。
「なるほど、そういうことですか」
お、クリッツェル納得してくれるか。
「そういうことでしたら仕方ありませんな」
ケーニッツも納得してくれた。他の奴もそれぞれ傾いている。
「ではレーザー搭載の戦車、飛空艦、軍艦をすべて実戦投入する。それと同時にそれらの生産も開始する。ただし実戦投入するのは一部のみ、それ以外は後方にて待機。反抗戦に突入し次第全戦力を投入。敵を殲滅する」
俺がそう言うと全員が立ち上がって敬礼した。そしてぞろぞろと会議室から出て行った。


・・・・・・・・

あ、やべっ

艦娘たち放置したまんまだ・・・・



その後、激怒状態の艦娘たちに謝罪をしまくり、相手からのさまざまな要求に「イエスマン」と化した一人の男の姿が多数の人に目撃された。

 
 

 
後書き
短くてすいません。
これからは政治系はあまり入れないでやっていきます。(自分にはそれを書くだけの知識がないので)
既にまいた芽はもちろん刈り取りますが、これから種をまくのはずくなくなると思います。 
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