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タケミカズチ、抜錨します。

作者:沙羅双樹
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タケミカズチさんに至っては清純風武闘派艦娘と評される始末

 
前書き
こんばんは、沙羅双樹です。

今回はいつもより少な目の2500字な上、会話文が無い次話への繋ぎの様な話です。

そんな話ですが、どうぞお読みください。



追記

第1話で記載していたタケミカズチの雷装、対潜の数値を変更しました。また、第2話で記載しているタケミカズチの艤装の形状表現も若干変わっています。良ければ見直して見てください。(笑) 

 
【視点:響】



タケミカズチさんが私達の所属する○○○鎮守府に来てから早数ヵ月。私達第6駆逐隊は勿論、正規空母の赤城さん達や戦艦の金剛さん達、他の艦娘の皆とも仲良くなって、鎮守府での生活にも慣れたみたいだ。

この数ヵ月間、タケミカズチさんの身には色んなことが起こった。例えば、タケミカズチさんは司令官に単艦で5個艦隊と渡り合える自信があると言った様で、それを有言実行させられたとか。

初陣で向かったのは南西諸島海域だったな。何故そのことを私が知っているかというと、何かあった時の救援艦隊として私を含めた艦娘が付いて行ったからさ。

あの時付いて行った救援艦隊のメンバーは、私と暁、金剛さんと比叡さん、夕張さんと最上さんの6人だったかな?タケミカズチさんの戦い方を見て唖然としたのは今でも覚えている。

迫ってくる深海棲艦5個艦隊に対して、タケミカズチさんは対艦・対空噴進弾と飛行爆雷という見たことも無い兵装で爆撃を行い、僅か数分で敵艦隊を海の藻屑としてしまったんだ。

直接口にはしないがタケミカズチさんの爆撃に比べたら、私達の鎮守府に所属する正規空母の艦載機による艦爆は遊びの様に思えた。

2度目の出撃は確か北方海域で、この時もタケミカズチさんと深海棲艦5個艦隊の海戦。救援艦隊は私と電、愛宕さんと翔鶴さん、榛名さんと霧島さんだった。

この時は八式噴進弾という三式弾の様な噴進弾と艦載機のムラサメ30機――10小隊による攻撃で敵艦隊を殲滅。この海戦も開戦からものの数分で終わってしまった。

そして3度目の出撃。これは西方海域で、深海棲艦7個艦隊との開戦だった。この時はタケミカズチさんもムラサメを全機投入した上、全噴進弾を雨霰の様に発射していた。

私はこの時の光景を一生忘れないと思う。比喩表現ではない火の海が具現化していたんだから。あれが味方側で起こった光景なら、正しく地獄絵図と言えたことだろう。

ただ、この時は南西諸島海域や西方海域での海戦では起こらなかったことが起こった。爆撃を掻い潜り、タケミカズチさんに格闘戦を挑んだ戦艦タ級が1隻だけいたんだ。

救援艦隊として付いて行ってた私と暁、高雄さんと愛宕さん、赤城さんと加賀さんもこの時はかなり焦ったし、タケミカズチさん自身も焦っていたと思う。何故なら、タケミカズチさんは左腕を掴まれて、零距離艦砲射撃を受けそうになったんだから。

援護射撃をするにもタケミカズチさんが近過ぎたし、赤城さんと加賀さんが航空戦力を発艦させる時間も無い。そんな状況だった。あの場に居た誰もがタケミカズチさんを助けられないと、そう思っていた。けど、現実でタケミカズチさんが轟沈することは無かった。

何故、タケミカズチさんが轟沈しなかったか。それはタケミカズチさんが深海棲艦に捕まれていなかった右手から、格闘技の空手でいう所の正拳突きを繰り出して深海棲艦を殴り飛ばして撃沈したからだ。

タケミカズチさんの繰り出した正拳突き――次元覇王流拳法・聖拳突きというみたいだけど、その聖拳突きをタケミカズチさんは無意識に繰り出していたみたい。

タケミカズチさん曰く、次元覇王流拳法の使い手の演武(?)を見たことはあるそうなんだけど、自分で使ったことは今まで一度も無くて、その上この時は勝手に体が動いたみたいだ。

話を聞いていた私達は不思議なこともあるものだと思ったけど、タケミカズチさんは出自そのものが特殊なのでそういうこともあるのかもしれないと納得してしまった。

ちなみにこの一件を機にタケミカズチさんは自身の兵装や艦載機の能力を過信しなくなって、出撃の無い日は鎮守府で見様見真似による次元覇王流拳法の鍛錬を始めるようになった。

今では鎮守府内に次元覇王流の小さな道場ができて、毎日ではないものの私を含めた第6駆逐隊や金剛さん達4姉妹、他一部の艦娘達が門下生として鍛錬をしていたりする。

ああ。そういえば、この3度目の海戦を別の鎮守府の艦娘達が遠くから見ていて、タケミカズチさんは爆撃空母や武闘派空母という二つ名で他の鎮守府にも知られる有名艦娘になってしまったりもした。

タケミカズチさんの存在が大々的に知られてしまった時期は、私達の鎮守府も他の鎮守府からの問い合わせで大忙しだったのが今では懐かしい。まぁ、緊急査察とかが無かっただけマシとも言えるんだけど……。

問い合わせ以外に多かったのは、タケミカズチさんを指名した他の鎮守府からの演習の申し込みだったかな?多分、タケミカズチさんの能力を他の鎮守府の司令官が直に見たかったんだろう。

ただ、この時期はタケミカズチさん用の噴進弾が実戦用は量産可能になっていたけど、演習用が完成していなかったので司令官や秘書官の長門さん、通信担当の大淀さんが演習の申し出を断り続けていた。

今では演習用噴進弾も量産可能となっているので、他の鎮守府に演習に行ったりしている。つい先日も私達第六駆逐隊と霧島さん、タケミカズチさんの6人で舞鶴鎮守府に演習に行っていた。

こちら側が1個艦隊なのに対して、舞鶴鎮守府は3個艦隊という演習だった。結果はこちら側の圧勝。タケミカズチさんの噴進弾と霧島さんの艦砲射撃で艦隊の半分を大破判定にした後、全員が格闘戦に突入。次元覇王流の技で残った艦娘を全員殴り飛ばした。

タケミカズチさんと出会う前の暁なら「殴り合いなんてレディらしくない」って言っていたと思うけど、今は「仲間だけじゃなくて、自分自身も守れる力を持ってこそ一人前のレディなのよ」とよく言っているから、私達の所の暁に関しては格闘戦をしても何らおかしくはないんだ。

タケミカズチさんが参加した艦隊戦での戦術は、基本的にタケミカズチさんの噴進弾と戦艦及び巡洋艦娘による艦砲射撃、雷撃戦で敵艦隊の半数以上を撃破してから格闘戦に持ち込むか、航空戦力で敵を分散させてからの1対1での射撃・格闘戦が多い。

そのせいもあって、タケミカズチさんが演習可能になってから私達○○○鎮守府の艦娘は、武闘派艦娘や射撃厨(トリガーハッピー)艦娘の集団と評される様になった。タケミカズチさんに至っては清純風武闘派艦娘と評される始末。まぁ、仕方のないことだとは思うけど。

そんな評価を受けている私達の鎮守府に、明日新しい艦娘が着任することになっている。確か、特型駆逐艦の艦娘だったかな?評価が評価だけに誤解などされていないかが心配だ。

 
 

 
後書き
という訳で、今回は次元覇王流が使える的な話でした。タケミカズチの容姿がBFTのカミキ・ミライなので登場させない訳にはいかないと思った次第です。
(しかも、何気に門下生多数。(笑) これは完全に舞踏は鎮守府ですね(笑))

次話からTV版をベースにした話に突入します。ちなみにトダカ提督が吹雪を呼び寄せた理由は、アニメとは異なりますので悪しからず。(笑)
(異なるというより、表向きの呼び寄せた理由(艦隊型駆逐艦が必要っていうアレ)がそのまま呼び寄せた理由ですね。夢で見たとかいう私情は挟んでません。(笑)流石にトダカ提督は「まったく、駆逐艦は最高だ」などと言う様なキャラではないので(笑)) 
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