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タケミカズチ、抜錨します。

作者:沙羅双樹
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タケミカズチからタケミカズチ改になりました

 
前書き
至誠(シセイ)(モト)()カリシカ

言行(ゲンコウ)()ヅル勿カリシカ

気力ニ()クル勿カリシカ

努力ニ(ウラ)ミ勿カリシカ

不精ニ(ワタ)ル勿カリシカ 

 
【視点:タケミカズチ】



私がこの○○○鎮守府に所属して早数ヶ月――というか、正確には約半年。単艦で深海棲艦5個艦隊以上を相手にすること3回、艦隊を組んで深海棲艦及び演習で他鎮守府の3個艦隊以上を相手にすること15回以上。

これだけ実戦と演習に出ていたら錬度も阿呆みたいに上がる。ここまで言えば、私が言いたいことも大体察しが付くと思います。

そう。LVが60を超えてしまったことで、近代化改修ならぬC.E.化改修(一段階目)が可能となり、タケミカズチからタケミカズチ改になりました。詳細設定は以下の通り。


≪No≫
エクストラNo.45
≪艦名≫
タケミカズチ改
≪艦種≫
強襲機動特装空母
≪正式名称≫
タケミカズチ級強襲機動特装空母1番艦タケミカズチ改
≪所属≫
○○○鎮守府・特殊航空戦隊(特航戦)・第8機動艦隊
≪動力主機関≫
核融合炉×1
≪動力補機関≫
ハイパーデュートリオンエンジン×1
≪推進機関≫
水流ジェット推進
≪最大船速≫
70ノット
≪最大資材消費量≫
燃料:0、弾薬:4000、ボーキサイト:3500
≪兵装≫
・75mm対空自動機関(バルカン)砲塔機構(システム)【イーゲルシュテルン】×16
・対空噴進弾発射管×36
(対艦噴進弾【スレッジハンマー】、大気圏内噴進弾【ウォンバット】、榴散弾頭噴進弾、八式弾頭噴進弾、飛行爆雷etc)
・110cm単装超電磁砲(リニアカノン)【バリアントMk.8】×2
・デュートリオンビーム送電機構(システム)×1
・艦載機:MS計80機
(MVF‐M11C ムラサメ×66、ムラサメ偵察型×8、GAT‐X105B/ST スタービルドストライクガンダム×1、ZGMF‐X23S セイバーガンダム×1、FX‐550 スカイグラスパー×2、XXXG‐01Wfr ガンダムフェニーチェリナーシタ×1、RGZ‐91Fb ライトニングガンダムフルバーニアン×1)
・空スロット
・空スロット
≪追加部品≫
空スロット
≪艦船ステータス≫
火力:175 雷装:100 対空:100 対潜:70 索敵:100 運:10 耐久:110 装甲:130 回避:75 搭載:80 速力:超高 射程:超長


見ての通り、凄いことになりました!まず、艤装に内蔵されている動力機関が増えましたね。他にも、対空兵装であるガトリング砲が【イーゲルシュテルン】に変わって、【バリアント】が追加されました。

ちなみに【バリアント】はストライクフリーダムのクスィフィアスレール砲みたいに腰の所に装着します。あと、艦載機の数が増えていますね。スタービルドストライクとフェニーチェリナーシタ、ライトニングFb、セイバー、スカイグラスパー2機の計6機が。

私が装備開発したらできてしまったので、そのまま艦載しています。艦載機から外した6機のムラサメは赤城さんと加賀さんに譲りました。お古で申し訳ないと思いましたが、戦力を遊ばせておくのも勿体無いので。

あっ!ムラサメを渡す時、赤城さんと加賀さんの艤装――飛行甲板と弓を私が改造したりもしました。今までの飛行甲板と弓じゃ、MSの発着艦に耐えられないのは目に見えていましたし。まぁ、所謂部分的C.E.化改修ですね。

さて。普通ならここから改修後の私の武勇伝を語る所なんですが、私が改修を終えたのはつい先日で、改修してからはまだ1度も出撃してなかったりするんですよね。

まぁ、それでも改修後の初陣は近い内にあると思います。最近、鎮守府沖の海域で深海棲艦がよく出現する様になっていて、近くに棲地ができているんじゃないかって話だし。

【バリアント】の試射は何度かしているけど、やっぱり実戦で使ってみたい。是非とも組み合った状態から零距離射撃をしたい。

そんなことを考えながら鎮守府内を当ても無く歩いていると、少しだけ話題に出ていて赤城さんと加賀さんと鉢合わせた。


「あら、タケミカズチさん。お散歩ですか?」
「はい。赤城さん達は……、艦載機の訓練ですか?」
「ええ。先日、タケミカズチさんから頂いた子達で訓練をしようと思いまして」


何故、赤城さん達が訓練に行くと思ったかというと、2人が艦載機を発艦させるのに必要な弓を持っていたからです。あと、2人が私から貰った艦載機というのはムラサメとは別の航空機だったりします。

主に種で登場していた連合製航空機、F‐7D スピアヘッド多目的制空戦闘機ですね。スカイグラスパー開発の過程で大量にできてしまって兵装倉庫に死蔵していたのを、私の改修直前に思い出して2人に渡した、という流れだったりする。


「そうですか。……私もお付き合いしていいですか?スカイグラスパーの錬度を少しでも上げたいですし」
「構いませんよ。ねぇ、加賀さん」
「ええ。私も構わないわ」
「ありがとうございます」


ただ鎮守府をぶらぶらして時間を潰すのも勿体無いので、私は赤城さん達と弓道場を模した航空母艦用の演習場へと向かった。



【視点:吹雪】



私、特型駆逐艦・吹雪は今日からこの○○○鎮守府に所属することになりました。ここに来る前、風の噂で武闘派艦娘が集まった鎮守府と聞いていたから凄く緊張していたけど、共同生活を送る同じ駆逐艦の睦月ちゃんと夕立ちゃんは凄くいい人みたいで、今は緊張も和らいでいます。

で、今私が何処にいるかというと、睦月ちゃんと夕立ちゃんの案内でこの鎮守府の所管学校――私が通う駆逐艦の教室に来ているんです。


「今日は日曜日で学校はお休みだから、明日皆に紹介するね」
「え?だったら、さっき外を走ってた人達は……」
「あれは自主練と思えばいいっぽいよ」
「そうなんだ」


自主練……。やっぱり、実戦に出るなら自主練もいっぱいしなきゃ駄目だよね。そんなことを思っていると、学校の外から聞きなれない風切り音と兵装の溶接なんかに使われるガスバーナーの様な音が聞こえてきた。


「この音、何?」


私は睦月ちゃん達にそう尋ねながら、音が聞こえてくる教室の窓側へと駆け寄って外を見た。すると―――


「……何、あの航空機?」


前に所属していた鎮守府でも見たことの無い航空機が鎮守府の空を飛んでいた。


「あっ、吹雪ちゃんは見たことないっぽいよね?あの航空機、うちの鎮守府にしかないっぽいし」
「あれは一航戦の先輩達の艦載機なんだよ。スピアヘッド多目的制空戦闘機っていうんだって。この鎮守府でもお披露目されてから1ヵ月も経ってないから知らなくても仕方ないよ。何でか分からないけど、特航戦のタケミカズチさんが開発しないと作れない航空機みたいだから」
「一航戦って、あのたった1個艦隊で数十の深海棲艦に立ち向かって完全勝利した伝説の艦娘さん達だよね?それにタケミカズチさんって―――」
「あっ、やっぱり知ってるっぽい?」
「タケミカズチさんは色んな意味で有名だもんね」
「深海棲艦10個艦隊を「まるでゴミの様」って言いながら噴進弾を使って単艦で撃滅したり、他の鎮守府との演習で相手をデコピンだけで大破させたっていう、あの清純風武闘派爆撃空母のタケミカズチさんだよね?」
「え……?何、それ?」
「噂には尾鰭が付き物っていうけど、流石にそれは付き過ぎだと思う」
「え?違うの?」
「タケミカズチさんが単艦で相手した深海棲艦の数は最大でも8個艦隊っぽい。それに噴進弾発射する時も、そんな悪役っぽい台詞は言わないっぽい」
「タケミカズチさんは確かに格闘戦のできる武闘派の空母艦娘だけど、デコピンだけで相手を大破させたなんて話は聞いたことないよ。大破させる時の攻撃は、基本的に正拳突きや飛び膝蹴りだったりするし」
「そ、そうなんだ。それでも凄いよね。単艦で8個艦隊相手にできたり、空母なのに格闘戦ができたり」


……事実は小説より奇なりってこういうことを言うんだ。正直、耳にしていた噂を鵜呑みにはしてなかったんだけど、事実が噂と大差ない内容にしか思えない。武闘派ってことは、やっぱり怖い人なのかな?


「如月ちゃん、夕立ちゃん。タケミカズチさんってどんな人?」
「タケミカズチさん?優しい人っぽいよ。皆が任務に出ても生きて帰って来られる様にって、率先して装備開発してくれるっぽいし。一緒に出撃したら、被弾しない様にって守ってくれるっぽいし」
「この鎮守府に所属する切っ掛けも、轟沈寸前の艦娘を助けたことからだし。まぁ、深海棲艦には容赦ない所があるけど、それも皆のことを考えてのことだから。仲間思いな人だと思うよ」


2人の話し方からもタケミカズチさんがいい人って分かった。武闘派だけど優しい人。どんな人なんだろう?会ってみたいな。


「タケミカズチさん、会ってみたいな……」
「それじゃあ、会ってみるっぽい?」
「ふぇ?」


私が考えていたことをつい口に出すと、夕立ちゃんが間髪入れずに返してきたので、変な声で更に尋ね返しちゃった。


「タケミカズチさんなら多分一航戦の先輩達と演習場にいるっぽいよ」
「さっき、タケミカズチさんの艦載機が一航戦の先輩達の艦載機と一緒に飛んでたし。ちょっと見に行ってみる?」
「………うん!」


如月ちゃんと夕立ちゃんに誘われて行った先―――航空母艦用演習場で私は運命の出会いを果たすのでした。

 
 

 
後書き
他の鎮守府ではタケミカズチのぶっ飛んだ噂が流れていますね。まぁ、似たり寄ったりですが。(笑)

っと、挨拶が遅れました。作者の沙羅双樹です。まずはタケミカズチ改について話しましょう。

タケミカズチ改はぶっちゃけタケミカズチとアークエンジェルの融合系ですね。(ミネルバ要素も少し加わってますが……(笑))

改二では装甲が変わったり、特装砲以外の武装が増えたりします。(第二甲板を犠牲にして……(笑))

あと、艦載機が何気に増えていますね。(笑)このままじゃ、ワンサイドゲームになると御思いでしょう。

しかし、深海棲艦もバカではありません。深海棲艦側にも未来型及び超古代文明型艦船が登場します。

え?この作品に登場する艦船はガンダムシリーズの艦船だけじゃないのか、ですか?

主人公はガンダムシリーズの艦船ですが、ガンダムシリーズに縛っている訳ではありません。強いて言うなら、スパロボならぬスーパー艦船大戦が本作の基本コンセプトです。

ちなみに鎮守府沖近海の棲地でボスを務めているのは、○○○○○○○○で轟沈した○○○○○号のなれの果て的な深海棲艦。ぶっちゃけ、タケミカズチ以外には荷が重すぎる相手です。

ボスが誰なのか分かった方は感想に書いて頂いても構いません。正解は本編でしかお答えできませんが……。

それでは次回もお楽しみにお待ち下さい。
 
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