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ひねくれヒーロー

作者:無花果
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24時間営業中


家庭——最後の頼みの綱として語れる場所。24時間営業中。
—ビアス—


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24時間営業中



ナルトと同居生活を始めて早一ヶ月

いつのまにやら食事担当はオレになり、洗濯(主にオレの血拭きタオル)担当はナルトになった

ナルトは有り得ないぐらい野菜を食べないし、放っておくと三食ラーメンで済まそうとする

好物だから良いかもしれないが・・・飽きないのだろうか

今でも三日に一度はラーメンを出して、野菜炒めをのせたりと工夫している

オレが気を使っているのか、初めての同居人に対して人見知りが発動しているナルトのおかげか同居生活は十分機能していた

そんなオレ達を確認して自来也は取材旅行に行くと木の葉を発った

大蛇丸や暁についての動向を調べに行ったのだと、信じたい、信じたかったのに向かう先は温泉で有名な観光地だった

信じるって、難しいな


「ナルトー、弁当出来たから鞄に入れとけー」


弁当作りを終え、洗いものに取りかかる

朝食を終えたテーブルを拭いていたナルトが弁当を詰め始めた

洗いものを終え、支度を整え、家を出る

今日こそ早退せずにアカデミーを終える、そう心に決めアカデミーに向かった











教室に入るとサスケを中心に女子が騒いでいた

朝っぱらから元気だなお前ら、オレにその元気を分けてくれ頼むから


「コン、顔がこわいってばよ」


「・・・だれかおらにげんきをわけてくれー」


半泣きでナルトに向かい手を伸ばす

切実な願いはあっさりと流された

2人の男女が近づいてくる


「おはらっきぃー、ナル君コン君」

「・・・さがそうぜ龍玉〜いや狐玉を・・・!」


男子はモノクルをかけ口元をバンダナで隠した含み笑いが特徴の油女シュロ

女子の方は天然パーマを結わえた、雪のように白い肌の志村イカリ

アカデミーで新しく友となった同士である


イカリ、それだと九つ球を集めることになるのか?

2人ともオレ達を抱きしめてあいさつを交わす

イカリに抱きしめられたオレ達を睨みつける遠くのサスケ・・・


「あぁ、青春だな」


イカリはくのいちクラスで五指に入る美人だからな

気持ちはわからんでもない

オレだって中身の性別知らなきゃ惚れてたさ


「気をつけろ青春師弟に目をつけられるぞ!」


シュロが慌てて止めに入る

コイツは油女一族の異端児と呼ばれるだけあってうるさいな


「コン、今日の放課後、あ、無理だな
 お前が入城したら話がある」


ナルトは自分がサスケに睨まれたと勘違いし、喧嘩を売りに行った

お前も元気だなナルト


「オレが保健室へ駆け込むこと前提に言うな、あとオレの城じゃねぇ」


保健室通いなのは否定しないが、今日ぐらい放課後まで頑張れるさ

・・・多分


「保健室の主が何を言う「え、何だ、ねたみの奴もう保健室行くのか!?」・・・あーあ」


イカリの言葉を遮って犬塚の奴が割って入ってくる

編入初日からケンカして犬塚と仲が悪い、が、決してオレのせいではない

体が弱いことを馬鹿にしてくる奴が悪い

無視して席に着く

どうせ放課後になればシュロやイカリが勝手に集まってくるだろう

出席簿を持って入室してきたイルカを見ながらため息をついた
























・・・結局、放課後まで体力が持たず、二時限目に保健室送りとなった


「堂々とサボリか貴様ら」


まだ授業中だというのにシュロとイカリまで保健室に居座っている

手桶抱えて血反吐を吐いてるオレを見ながら弁当を取り出しやがった


「それでは第9回転生者会議始めるザマスよ!」


お茶と新しいタオルを配りながらシュロが言う

そう、何を隠そうここにいるオレを含めた三人は、転生者なのである

しかも、オレと同じように一度並行世界に転生してからこちら側に来ているのだ

こいつら前世の性別と現在の性別が違う

シュロは元々女子高生で、イカリは大学生、男だったらしい

そのせいかイカリは自分の性別について悩み過ぎ、軽い鬱に陥っている


「宣誓!今週もワタクシ油女シュロは里の中心たる大広場でイカリはオレの嫁と叫ぶことを誓います!」


そういうことするからサスケから(恋の)ライバル扱いされるんだよお前は


「・・・宣誓、私志村イカリはシュロかコンと結婚することを誓います」


そういうこと言うからオレまでライバル扱いされるんですよイカリさんや


「コン君どう思いますかこの清々しいまでの二股宣言!」


二股かけられてるのに嬉しそうだなシュロ

いくら同じ転生者だからって惚れた女の二股発言を喜んではいけない


「オレを巻き込まないで頂きたい
 ・・・で、前回は自己紹介で終わっちまったけど・・・今回の議題は?」


前回は本当に自己紹介、すなわちオレが人柱力であること、シュロが油女シノと従兄弟であること、イカリがあの志村ダンゾウの養女であること

内容が内容だっただけに話が重かった

特にイカリ


「うーん・・・今さら意味がないかもしれないけれど・・・
 原作介入する?しない?をはっきり決めちゃうおうぜ!」


ナルトと同居してる時点で介入してるような気がする


「前にも言ったが自来也に長門情報教えてあるから・・・あぁ、試験の話か?」


中忍試験いや木の葉崩しのことを言っているらしい

イカリが弁当の米で蛇を模る

器用だな


「自来也様はねーまぁ正直原作でも止めれなかったから、ストーリー通りになると思うよ」


・・・ということは死んでしまうじゃないか

せめて自来也は生存してもらいたいぞ


「卒業試験を半年後に控えた今、現在の成績から考えても私達が班になる可能性は高い
 体に問題があるが座学はサクラと同等な後衛コン、
 実技はサスケの次でナルト、キバと並ぶ馬鹿トリオな前衛シュロ、
 孤立しがちなコン、シュロと問題なく合わせられる忍術の評価が高いこの私が中衛
 中々バランスの取れた班じゃないか
 ・・・まぁイルカ先生のメモを盗み見したんだけどな」


流石に勉強について負けるわけには行かなかったので本気出した

小学生と同レベルとか嫌だという確固たる意志の元、先週あったテストでまさかのサクラと同点だった

・・・シカマルは、鉛筆ころがしてテスト回答してた

それにしても・・・


「「イルカェ・・・」」


アカデミー生に盗み見されるってどれだけうっかりしてるんですか貴方は・・・


「誰が担当上忍になろうと、オレの体力関係で推薦されないと思うけどな」


推薦されてもサバイバルで落ちるぞ?


「そういやそうだな、議題変えよう、サスケについてだ」


イカリはオレの嫁なんだからフラグは断固阻止するとか意気込んでる

里抜けの話じゃないのか?


「・・・やっぱりどこでフラグを立てたかさっぱりわからん・・・」


頭を抱えだしたイカリ

お前髪の毛長いし綺麗だから好かれたんじゃないか?


「顔立ちはミコトさんに似ているし、お淑やかに見えるし髪の毛ふわふわだし・・・
 何より騒がしくない」


「やめて・・・落ち込む・・・」


「シュロ君は彼をボコボコにへこましたいです、てへぺろ」



好きなキャラはサスケだと自己紹介したお前は一体どうしたいんだシュロ




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ここからオリキャラ祭りがはじまります


大まかな設定

油女シュロ(女→男)
油女一族分家の子、シノの従兄弟、仲は良い。
好きなキャラはいじめたい派なサド
おしゃべりだが交友関係は狭い
コンには嫉妬より庇護欲が勝っている
原作介入したい派


志村イカリ(男→女)
志村ダンゾウの養女、見た目は儚げな美人
中身はオタク街道爆走中な兄ちゃん
精神的ホモか肉体的レズかを選べずシュロ以外と結婚する気はない
コンは息子及び弟的立場で構っている
原作介入したくない(原作沿いの方が楽そう)派
 
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