| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

転生者の珍妙な冒険

作者:yasao
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二部 異世界奮闘編
仲間を取り戻そう
  ネーナさん、あなたはこの1年で一体・・・・

 
前書き
この話から徐々に仲間を取り戻していきます。
と言っても、取り戻すってよりは再会ですけど・・・。 

 
「おいお前、アタイ達に勝てると思うなよ!!!?」
「ボッコボコにしてやるから覚悟しな!!」
「いや、俺が何した・・・?」

王都への入都も恙無く終わり、ギルドに行ってジークの登録も済ませ、宿も見つけ、いざ仲間探しと思ってギルドにいた冒険者にネーナさんのことを訪ねてみたらこーなった。
今、俺は王都の冒険者ギルド内にある訓練場の武舞台に立ってる。
目の前には話を聞こうとした女冒険者2人がいて、何故か俺を睨んで威嚇してくる。
ジークは「俺、タルタスさんの情報集めてくるわ!」って言ってサッサと何処かへ消えた。面倒事を察知して逃げたんだろう、畜生・・・。
まぁ、兎に角このまま睨み合ってても何の意味もないだろうし、コミュニケーション頑張るか。
「おい、何でお前らはそんなに俺を怒ってんだ? 俺はネーナ・チュミンについて聞いただけだろ?」
「だからだよ!!」
「お前みたいなのがお姉様に会えると思うな!!」
「・・・・はい?」
訳分からん、コミュニケーションも成功する自身が欠片もない。お姉様? どーゆーこっちゃ・・・。
「てか、そもそもお前ら誰だよ、俺とは初対面だろ?」
「名前聞くならお前から聞くのが礼儀だろ!? そんな事も知らないのかい!?」
「そうだそうだ!!」
コイツら・・・・・・・・・。
「まぁ、そうだよな。俺の名前は夜「まぁアタイは親切だから教えてやるよ! アタイはセーナ・フォクス! お姉様のチーム『ロビンソン』の前衛だ!!」・・・・いやオイ「アタシはビリオン・レイン! 同じく前衛だ!!」・・・・・・あ、そう・・・。」
コイツら、馬鹿だわ・・・。
話してたら疲れてきたし、もうサッサと別の所で話聞こうかな・・・・。

・・・・・ん?

「セーナ・フォクス」・・・・・?

・・・・・・・え!?

「なぁ、最初に名乗ったお前。出身地はケモナか?」
「ん? お前アタイの住んでた国を知ってるのか、人間のクセに。」
コイツ、まさかと思うがあの時ケモナにいた狐のガキか!?
いや、でも狐耳が見えん・・・・まぁ人間の耳も見えんから髪で獣耳隠してんのかな?
ま、コイツがいるなら話早いや、仲間の女の子説得してもらお。
「セーナ、俺だよ俺、夜集阿だ。」
そう言うと、セーナはハッとした表情になった後、俯いて震え始めた。驚いてんのか?

「・・・・・・な・・・・・・。」
「ん?」
「・・・とか・・・・・んな・・・・・・。」
「何だ?」
何か呟いてるセーナの声をちゃんと聞こうと近づいた瞬間。

「セートの兄ちゃんを名乗るとか、馬鹿にすんなーーーーーーーーーーーー!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!???」
いきなりとんでもない勢いの蹴りを放ってきた。怖っ!!
てかコイツやっぱり馬鹿だ、何で約2年で俺の事忘れるんだよ!!
しかも今コイツ見た目15~6くらいなんだけど、何でだ? 獣人って成長早いのか?
「まぁ、今はンな事考えてる余裕は無いn「頑張れセーナぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」五月蝿いなお前はぁぁぁぁ!!!!」
ギャラリーの女の子うっさいな、考え事も出来んわ!!
そんな事考えながら回避を続ける。何とか納得させるいい手はないものか・・・。
「チッ、すばしっこいな~・・・。だったら、コオォォォォォォォォ・・・・・!!!!」
「んっ!?」
セーナが始めた、聞き覚えのある呼吸、これって・・・・・。
「喰らえ!!!」
「うわっ!?」
危なっ、ギリギリだった避けんの!! 明らかに身体能力上がったな~。体もうっすら光ってるような気がするし、こりゃ波紋を身体能力強化に回してるな?
「オラオラァ!! どりゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
にしても、凄いラッシュだな。スタミナに自身があんのか疲れる素振りも見えんし、このままじゃ俺の方が疲れちまうかな・・・?
この後に多分あの女の子も向かってくるだろうし、体力の温存はしたい。よ~し・・・・・。
「何だ、何で止まったんだ!?」
「きっとセーナにビビったんだよ、ダッセー!!」
あの女の子ウザイな~・・・。まぁいい。
止まったのを好機とでも思ったのか、今まで以上の鋭さを持った拳が飛んでくる。
確かに鋭いが、負けるか。
波紋疾走(オーバードライブ)!!!」
メメタァ!!!
「うわぁっ!!?」
身体能力の強化ではなく、纏って攻撃に使った波紋での拳を、相手の拳に正確に合わせて弾く。そのまま体勢の崩れたセーナに追撃を食らわそうとして、

「セート兄ちゃん!!」

押し倒されました。
混乱する俺を他所に、セーナはテンションMAXで喋りまくる。
「さっきの兄ちゃんのパンチ、ビリビリした! アタイでも身体の強化しか出来ないあの息の仕方で、ちゃんと攻撃まで出来る奴なんてセート兄ちゃんだけだ!! 久しぶりだなー!!!」
「お、おぅ・・・・。」
どうやらさっきの波紋疾走(オーバードライブ)で俺の偽物説が消えたようだ、良かった良かった。
しかし、パンチ1発で人を判断って、この子将来大丈夫か・・・?
「てかお前、1年ちょっとしか離れてないのに俺の顔忘れたのか? 名乗った時に分かっただろ~・・・。」
「だって、『姿変え』のスキルとか使って兄ちゃんに成りすます奴とか、結構いたんだもん。タルタスのおっちゃんがここで有名になるにつれて、おっちゃんを倒した兄ちゃんの名前も知られるようになったんだ。」
あぁ、成程・・・・。
某海賊漫画で、主人公の偽物が出てきたのと同じ感じか・・・。
腕試しとか挑まれたら1発だろうに、皆よくやるよな~。
「まぁ、その話はいいや。お前何で波紋使えたんだ?」
「アタイ・・・いや、俺言ってただろ? 強くなるって!」
「あぁ、言ってたな・・・。」
どーでもいいが、一人称「俺」の方が言いやすそうだな。何で「アタイ」に・・・?
「だから、兄ちゃんが戦ってる時に聞こえてた息の仕方を真似てみたんだ! 兄ちゃんは『おーばーどらいぶ』とかいう技を使うときに意識して息してたから!!」
「スゲェな・・・・。」
スゲェ、俺の呼吸に着眼するところも、その呼吸音をしっかり聞き取って記憶してることも、キッチリ真似できるってことも・・・。
コイツ、ほっといたら凄い波紋戦士になるんじゃね?
「へへへ、スゲェか?」
「あぁ、スゲェよ。」
そう言って取り敢えず離れさせようとした瞬間、何か悪寒がした。
「危ねぇっ!!!!」
咄嗟にセーナを抱きかかえ、その場から飛び退いた瞬間。

ヴィン・・・・!!

さっきまで俺がいた地面が抉り取られたかのように消えた。
その先にいたのは・・・。
「話長すぎだよ、アタシは我慢の限界だぞ・・・!!」
闘志にギラついた目を光らせ、獰猛に笑う先ほどの女の子。そのそばにいるのは・・・・。

「ザ・ハンド・・・?」

そう、ジョジョ第四部で虹村億泰が使っていたスタンド。その右手で触れたあらゆる物を削り取り、空間を削ることで瞬間移動も可能にするスタンドだ。
しかし、何であの女の子が・・・・。
「ホント、ネーナさんこの1年半で何してたんだが・・・。波紋使いになった旧友に、スタンドを使う女の子。とんでもない連中と知り合ってら・・・。」
「何ブツブツ言ってんだ!! お前がセーナが言ってた『セート兄ちゃん』って事は分かった。お姉様が言ってた『ヨシュアさん』もお前ってことだね。じゃあ悪い奴じゃないね。」
だけどな、と目をギラつかせた女の子は続ける。
「それは別として戦いたい!! アタシの尊敬するお姉様やいいライバルのセーナが口を揃えて褒め称えるお前の強さが見てみたい!!」
・・・・・・あの子、あの歳でバトルジャンキーかよ・・・。
「まぁ、どのみち戦うつもりだったけどさ。」
あの子は結構してはダメな事をした。
何よりデカいのが、自分の仲間を攻撃したことだ。
苦楽を共にする仲間を攻撃するなんざ、俺からしてみたら不届き千万、仕置の対象だ。

「よし、かかってこい。普通は女に手を出さんのだが、今回は別だ。仕置としてボッコボコにしてやる。」 
 

 
後書き
夜集阿(ヨシュア) 聖斗(セイト)
身長185cm
体重70kg
ギルドランク:A+
所持金500万ペリ(約50万円)
魔法適性『適性なし』
ジョブ『格闘家』『奇術師』
スキル
・波紋の呼吸法【レベル2】
    波紋ズームパンチ
    波紋疾走(オーバードライブ)
    波紋カッター
    仙道・波紋疾走(波紋オーバードライブ)
    銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)
    山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)
    クラッカーボレイ
    我流・冷酷な怒りの波紋疾走(ディープブルーアングリーオーバードライブ)
 【レベル2効果:一呼吸で練られる波紋の強さの増大&より精密な波紋コントロール】
・スタンド【タロット大アルカナ】【レベル2】
    0番『愚者』の暗示する「愚者(ザ・フール)
    1番『魔術師』の暗示する「魔術師の赤(マジシャンズレッド)
    4番『皇帝』の暗示する「皇帝(エンペラー)
    6番『恋人』の暗示する「恋人(ラヴァーズ)
    7番『戦車』の暗示する「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)
    8番『正義』の暗示する「正義(ジャスティス)
    9番『隠者』の暗示する「隠者の紫(ハーミットパープル)
    10番『運命の車輪』の暗示する「運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)
    17番『星』の暗示する「星の白金(スタープラチナ)
    21番『世界』の暗示する「世界(ザ・ワールド)
 【レベル2効果:過去に発現したことのあるスタンド一体の固定化(固定化すれば宣言だけで発現可能)】【現在固定「星の白金(スタープラチナ)」】
 【レベル2効果2:過去に発現したことのあるスタンドの発現簡略化(スタンド名だけで100%の力を持って発現)】


レオパルド・ジーク(神風(カミカゼ) 零弥(レイヤ)
身長190cm
体重90kg
ギルドランク:未登録
所持金:1億ペリ(約1000万円)
魔法適性不明
ジョブ:未登録
スキル
・神砂嵐の流法(モード)【レベルMAX】
   真空竜巻
   闘技・神砂嵐(かみずなあらし)
 【レベル2効果:「太陽光に触れると消滅」効果を破棄】
 【レベルMAX効果:他スキルとの合体発動可能】
 【レベルMAX効果2:最終流法(ファイナルモード)使用可能】
漢武夷(カムイ)流柔術【初期レベルMAX】
   神砂の拳

セーナ・フォクス
身長160cm
体重55kg
ギルドランク:B
所持金10万ペリ(約1万円)
魔法適性『適性無し』
ジョブ『格闘家』
スキル
・イヌ科の嗅覚【初期レベルMAX】
・イヌ科の聴覚【初期レベルMAX】
・波紋の呼吸法
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧