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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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入学編〈下〉
  廃工場での後始末×それぞれの会話

事件の後始末は、本来だったら十文字家である十師族なのだが今回は俺も当事者なので蒼い翼で繋がっている警察関連に来てもらい後始末をした。俺達の行為は、良くて過剰防衛で悪く言えば傷害・殺人未遂+魔法の無免許だが、司直の手が俺らに来ることはなかった。表での十師族の権勢は、司法当局を凌駕するらしく現代魔法の才能が先天的素質に左右されるのが分かれば血縁による強化が企図される。魔法を体系的に研究するだけの国力のある国なら、世界中どの国でも現代魔法と超能力がまだまだ未分化であった時代から既に行われていた。無論この国でもそうだが、それは表ではそうなっているだけである。結果、この国の魔法界に君臨する新たな一団が、十師族である。

十師族は一から十の姓のところに記されていて、数字付きとも呼ばれる。その十師族と呼ばれる家系の中での話だけであり、十師族とそれ以外の人々の間には、既に乗り越えがたい垣根が出来上がっていた。十師族と同様に血縁による強化を重ねて、十師族に次ぐと見なされている百家もその格の差を自ら認めざるを得ないほどに。十師族は決して政治の表舞台には立たない。表の権力者にはならないで、兵士・警官・行政官として魔法の力を使い最前線でこの国を支えている。代わりに表の権力を放棄する代わりに、政治の裏側で不可侵に等しい権力を手に入れた。それがこの国の現代魔法遣いが選んだ道とされているが、それはあくまでも十師族の表とされていた。表での最有力とされているのが、四葉と七草で次が十文字。

だが、それはあくまで十師族の表としてなので本当の事は一部の者しか知らない。この国の管理や政治に軍や医療に他の企業を上からコントロールしている企業であり、ほとんどが謎とされた家があった。それが一の前にある零であって、表舞台には立たない謎の家であり人物でもあった。それが零家である。零家の人間は今の所二人しか確認されていない。大企業蒼い翼の社長兼CEOをしている零達也と社長令嬢である零雪音だけだ。その名は百年前から存在しているが、姿やプロフィールは公開されていなくてあのトーラス・シルバーが謎とされるぐらいの人物である。その社長を暗殺しようという輩もいたが、全てにおいてCBメンバーか役員か諜報部の者が逆に暗殺をしている。そして織斑家は、蒼い翼の関係者であると同時に零家は四葉家と七草家とは良好な関係である。四葉家の家は山の奥にあるが、たまに掃除や一族の会議などで来るだけだが前当主である元造は本社から近いマンションに住んでいるし、深夜は織斑家の者と結婚したし真夜は大漢崩壊前からのフィアンセである七草弘一と結婚している。家同士は近いところに住んでいるし、関係は良好の前に深夜と真夜と弘一は記憶共有者だから俺と仲がいい。

そしてこの国だけでは、留まらずに世界中に蒼い翼のスパイを送っている。まあそいつらは元は元々いた企業や軍関連や国の政治までのところで働いていたが、俺が動く事により、覚醒を果たすとこの外史ではそうなるらしい。深夜と真夜に弘一、そして元造も元はといえば国連軍ブラック・シャーク隊の元部下でもあった。深夜のボディガードをしてくれる穂波さんは拠点では知り合いの刑事だったりと、全ての人物がブラック・シャーク隊に所属していた人物であるはずもないのだが。で、今はその蒼い翼関連の警察が来ては、中にいる奴らを運んでいるところだ。

「なあ、一真。あの人たちもCBの関係者か?」

「CBメンバーはとっくに撤退していったぞ。それにオートマトンもいないだろ?メンバーたちの戦艦はそこにあるだろ」

「あれが戦艦!うわ~!まるでSF映画に出てくる戦艦みたい~」

「みたいじゃなくて、モノホンだよ。あの中には色んな兵器があるからな、今いるこいつらは蒼い翼関連の警察たちだ」

「ところで織斑兄に聞きたい事があるんだが」

「何ですか?」

「あの剣についてだ。正直真剣以上に切れ味を持っていた、あれは斬れる包丁や刀、あとは俺が使う高周波ブレードよりも切れ味があった」

「それについては、あたしも知りたいのよね。何しろ今まで使ってきたこれよりも馴染み易くて、それに切れ味が抜群だったからね~」

「ああ、あれな。オフレコで頼みたいんだが、いいか?」

「あの剣については、俺も十師族の人間として聞きたいところだ。だがまあ零家と繋がっているのなら、黙ってやるよ」

とエリカ、桐原先輩に会頭があの剣について聞いてきたのでここには俺らしかいないから、それについてを答えてやった。空間から出した剣を握ったが擬態を解除したので、真の姿になった黄金の剣であった。

「この剣はな、聖剣エクスカリバーだ。モチロン偽物じゃなくて、マジな」

と言ったら固まってしまった。まあそうだろうな、聖剣エクスカリバーといえば最強の聖剣としては有名?なのかは知らんが。

「なるほどな。これは秘匿以上のモノだな、聖剣エクスカリバーなんてどこの国でも再現不可能とされている剣だ。恐らく現存している魔法剣よりも強力な剣なのだろう」

「でも聖剣エクスカリバーって、CBメンバーが持っていたけど?」

「あれは量産化されたモノだ。無論量産化された聖剣エクスカリバーだから、俺の持っているのより切れ味がないけどな」

で、それからは質問タイムとなった。エリカは深雪のISについて聞かれたので再び展開したり、あの戦艦にも武装がついているのかとかだったけど。まあ後片付けは意外に楽だったけど、一度ドウター化した人間はもう二度とドウターになれない事が分かった事とドウター化になったのはある薬を飲んだらこうなったと吐いてくれた構成員もいた。なんでもブランシュリーダーから渡されたので、これを飲めば人間を越える力を手に入ると教えられたそうだ。で、構成員に後程検査をしたら、かつて「戦国†恋姫」にあった魔弾だと分かった。でも敵がドウター化した人間ともなると、俺達ソレスタルビーイングの仕事が多くなるのは予想した。

そして学校内で鎮圧されたと思ったら突如として暴れまわる構成員がいたそうだ。そいつは拘束具から逃れようとしてドウター化になったが、監視をしていた蒼い翼関連の警察たちが身に付けていた伸縮警棒で取り押さえた。と言っても普通の警棒ではない、柄の先にはガイアメモリが入れられるようになっていてそれを入れたあとにドウター化した奴を倒した。メモリ名は『holy』と『Blade』だ。それによって疑似聖剣となってドウターを倒せるように開発をしたからだ。この技術は蒼い翼関連の警察にしか支給されていないから、これを見た記者たちからの質問があったが全てノーコメントとなった。あとは小野先生が長期の出張扱いとなっていたところかな。なぜそうなったかは知らんが後々誰かが教えてくれるからいいだろう。交代カウンセラーが着任していないからいずれは戻ってくるようだ。校内の後始末といえば、図書館のセキュリティーをCB側が強化した事と外からの電子ロックを開けた事だったが、これも秘匿扱いとなった。本来だと分解の応用で切断した図書館特別閲覧室の扉もだけど、今回は壊さずに外から開けた事によりシステムを元に戻した。

学校側としては、鍵管理やその他は隠蔽工作をしてくれた蒼い翼関連の者たち。壬生先輩のスパイ未遂も最初からなかったことになった。壬生先輩のことだが、そこで入院している病院は蒼い翼関連のだったから詳しく聞いたけど、入院理由は右腕の亀裂骨折の他にあるからだ。ブランシュリーダーである司一が光波振動系魔法である邪眼の使い手だったので、マインドコントロールの影響が残っていないかどうかを様子見らしい。俺が見舞いに行ったら担任主治医から聞いた話だけど。

「入院はまだまだのようですね」

「ええ。この腕だけなら、入院する程度ではないけどマインドコントロールされていたから、他にないか様子見だそうよ。記憶違いとか」

「剣道部の司主将も同じ理由で入院しているはずです」

「そうなんだ」

「まあ事情が事情なだけで、司主将が罪に問われる事はないそうです。最も今回の事件で関わった生徒はお咎め無しのようで」

とまあこんな感じで話していたけど。退院日は五月になると聞いたので、決まったら教えてくれるそうだ。そして部屋から出ると、知り合いがそこに立っていた。しかも知り合いというか、家の関係者とでも言おうか。その人が立っていたのだった。 
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