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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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追憶編
  今までの歴史×沖縄到着

西暦2030年頃に始まった地球の急激な寒冷化により、世界の食料事情は大幅に悪化しかけたがここで一つの希望の光によって世界は、その希望の光によって食料事情は治まった。希望の光となる企業が、蒼い翼。この企業が中心となったので、世界中の支社と傘下により経済成長は爆発的にはならなかった。

西暦2020年頃により進めていた農業生産の太陽光工場化も、技術を世界中に分けたお蔭で深刻な事態になるはずだった寒冷化と砂漠化が同時進行予定だった華北地域。そこに希望の手により同時回避を行ったお蔭で越境殖民、不法入植をせずに済んだ。

中国とロシアは非難したお蔭かどの国でも非難をするようになり、企業が食料を保管していたそれを奪取しようとした各国家。世界中に火種がばら撒かれたので、エネルギー資源争奪戦であった。幸い国家同士は知らなかったが大企業である蒼い翼により、秘密裏に資源を提供していた。

それは企業同士じゃないと築かない太いパイプを、蒼い翼は世界中の企業や傘下にパイプを繋げてた。西暦2045年から西暦2065年で、大規模な国境紛争が続いた戦乱時代となった。傍観者でいられた国は無いが、唯一の組織であるソレスタルビーイングと大企業である蒼い翼だけは傍観者としていた。

熱核戦争にならなかったのは、魔法師の団結力とソレスタルビーイングの圧倒的な武力のお蔭だからかもしれん。西暦2046年に『国際魔法協会憲章』を旧国連軍が設立した。目的は放射性物質による環境破壊を実力で阻止する事で、核兵器使用阻止という目的なら例え最前線で戦っていた魔法師も阻止するべく結託する。自国・他国関係無しに核兵器使用を阻止が最優先事項だと。

この協定は『国際魔法協会憲章』の対象となるのは、放射線物質により環境汚染する兵器であり、厳密に言えば純粋な核融合爆弾は対象とはならない。大戦時の技術水準では、核融合爆弾を起爆させる為に小型の核分裂爆弾が必須だったから、熱核兵器の全面阻止という結果になった。

だが大戦中、とある組織が武力介入をしてきた組織がいた。その名はソレスタルビーイングで、唯一部隊である多国籍独立部隊ブラック・シャークがいる。武力介入を行ったのは、世界大戦中の西暦2062年に起きた『大漢崩壊』である。誘拐事件を行った者達が大漢の者であり、それを先に察知後にテロリスト撃破前、組織名であるソレスタルビーイングを名乗りテロリストを殲滅した。

その後の記者会見にて、大漢を滅ぼすという宣戦布告を発表。会見終了と同時に、少年少女達は零家の者達によって各国に帰還させた。零家とは蒼い翼本社社長兼CEOをしており、日本で最強の魔法師の家系を十師族と呼ぶが、十師族を従わせてるのが零家。『大漢崩壊』後、世界大戦終了させたのもソレスタルビーイング。

二十年かけてやってた世界大戦を、たった半日で全ての国家の武力を無力化させた。戦艦や戦闘機などは、情報提供である蒼い翼によると有人機動兵器であるMSと全身装甲パワードスーツであるISと無人兵器のオートマトンという兵器を使ったと発表。

なぜ蒼い翼が情報を持っているかは不明だが、裏では繋がっているのでは?と噂されていた。対魔法戦に対抗兵器で、対抗魔法ではなく最初から反魔法装甲を使用している為、あらゆる魔法を無力化できると発表。その兵器を欲しさに、各国家はスパイを送ったが誰も帰ってこなかった。

シートベルト着用のアナウンスが聞こえたので、俺は『読本・現代史』というタイトル本を読んでいたよ。本来だと教材ファイルという電子的なもんだが、俺はあえて紙製の本を読んでいた。周辺から古すぎるのでは?と言われるが、俺の娘である深雪や妻の深夜も電子書籍ではなく紙製の本を好いていた。

この歴史自体、俺らが介入したから別に読まなくてもいいんだが振り返りとして読んでいた。現在の航空機は情報端末の電波で航行不能という事は知っているが、離着陸時に端末をオフにするのは昔からのマナーだ。深雪もさっきまで端末で動画をイヤホンで聞いていたが、アナウンスが聞こえたのと同時にオフにしていた。それは周辺の者達も同じ事をしていた。

「お父様、何を読んでいたのですか?」

「んー?今までの歴史本を読んでいた。今更だと思うが、一応見ておこうと思ってな」

「その本の内容は読んだ事あるけど、一真さんの活躍本みたいな感じかな」

「深夜が生まれる前からだが、俺達は動いていたからな」

喋っているとシートを覆う卵形の安全シールド、その内側に投影された南の島のリアルタイム映像。鮮やかな緑と輝く海を見ると、昔だったあの頃と余り変わらないなと思った。世界の寒冷化があったという事実は、まるでフィクションだと思う程にな。深夜が、生前から生きてきたという事実を知っているのは俺と深雪ぐらいだろう。

降り立った頃、温暖化だったのが寒冷化になったのかその名残もまだ残っている。例えばドレスコードだが、西暦2014年以降は温暖化の為に素肌を露出する服があったが、今は露出しないという服装マナーは寒冷化の名残である。深雪は今も肩や胸元を出すような服装をするが、それは家の中か今だけ限定という服装である。

そういう風に思っていると飛行機は那覇空港に接近した来たが、沖縄というか南の島に行く何て何時振りだろうか。拠点に戻っても、すぐ他外史に行く任務が出来てしまう。家族旅行は拠点D×D以来だが、昔と違って一切振動がない飛行機は着陸した。シートベルトを外してカプセルシートのシールドを開ける。

「こういう旅行は何時振りでしょうか?お父様」

「そうだな~。拠点で一回京都で家族旅行をしたが、あの時はまだ深雪が生まれていない。奏と優斗との旅行も外史内か拠点で食事会をした時だけだ。今回の家族旅行で初めて何じゃないのか?」

「確かそうでしたね。京都の時も私は同行しましたが、今回は奏さんの娘さんと旅行できるとは思いませんでしたよ」

「おいおい。今は深夜の娘となっているから、発言には注意しろよな」

「分かっていますよ」

とか言いながら降りるのを待つが、俺達が座っているのは二階席で一階席はノーマルシートだ。俺達はちょっとした有名人であるが、姿は公表していない。深夜が一応二階席でと言うのでな、一階席では俺達の護衛がいる。今は一階席の客らが降りているはずだ。護衛は三人、男性一人と女性二人の計三人の護衛としてな。

無論CB所属だが、それは裏であり表では蒼い翼所属となっている。俺も護衛対象だが、守られる側であって守る側でもある。男は俺と蒼太で、女性は桜花と沙紀だ。俺らは見ず知らずの者に喧嘩売られるくらいなら二階席だなと思っての事。それともし一階席で何かあっても、護衛者が何とかしてくれるし、脳量子波で連絡が来るしな。合計六人の家族旅行だが、深夜の護衛役は先に沖縄にいる。 
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