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悪魔と人間

作者:新島幸治
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第十三の罪

 
前書き
予知夢を見たことが時々あります 

 
日本に来てから再度災難に遭うヴァンは今度もまた夢を見ていたが今度はあの時の夢とはまた違う夢を見ていた。ぼんやりだったがさっき程見た楽園の様な場所にいるのではなく、仲間と共に働いている夢だった。苦しかったものの仲間と一緒に過ごした日々は苦しくも楽しいかったが何かがおきたという所で目が覚めた。そこはさっきの様に寝かされてるのではなく、椅子に縄で縛られた状態。目の前を見ると前にはグツグツと煮えたぎる鍋が置いてあり、横からはシュッシュと包丁が研がれている音が聞こえたりしてそしてヴァンは思った絶対絶命だと思ってた所に懐が目の前に現れた。
「きみーよくも康攫ってくれたねーまあそれはどうでもいいとして」
「「どうでもよくない」」
とアルバートと康が思いっきり反論するが懐はそんな事気にせずヴァンに話を続けた
「静かにしてろ、今こいつと大事な話してるだよきみーさっき攫った時窓割ったでしょあれ以外と高いんだよはい弁償代ざっと79銭」
とヴァンに言う今で言うと15800円という作者が大金だと思っている額だが多分誰でも払える額だと思うが、ヴァンは日本に来て現在素寒貧であるためそんな金あるわけないしかも日本語をまだ熟知していないヴァンは分かんない顔をしたため、懐はアルバートにさっき言った事を伝えるとヴァンはアルバートに
「無理だそんな金今持ってない」
というそれを聞いたアルバートはその事を懐に伝えると、懐は
「金がないのかそれじゃあ康ちょっと手伝え」
と目を光らせ康も手伝ってもらい衣服を剥ぎそして懐はいい汗かいた顔で
「いやーよく似合うなーじゃしばらく窓の弁償代払い終わるまでしばらく働いてもらうから」
とみるとヴァンの着ていた服がさっきの様な紳士臭い服ではなく、ウエイターの服装に変えられ落ち込んでいる中、懐はエプロンを締め
「じゃあいきますか」
全員にいうとすぐに仕事に入る。そしてそれからはあの夢の通りのない箇所にあったがだいたいはあっていた。そして店で働く日々は辛くも楽しいものだった。もともと働いた事はあるがその殆どが自らが治めていた土地の統治のみで働いたという感覚は殆どなく汗水掻いて働く事が以外にもヴァンも性分にあっていた。しかも元々外人がいる酒屋で通っていた懐屋そこに更にもう一人増え、客も増えた特に女性客が圧倒的にそして弁償代だった。79銭もすぐに返せたものの自分の住んでた所がいったい何処か分からなく結局そのまま懐の所居ついてしまったしかも自分の体を生かす血は何故か必要なくなり、朝は弱いのは相変わらずだが能力は少しだけだが使える様になった。そしてあの夢の最後にみた何かはまだおきてなくはずれだと思っていた。そしてあれから時が過ぎ、雪が降る夜町は西洋から入ったクリスマスで大賑わいでヴァンとアルバートと康は七輪で干物を焼いていた。
「もうクリスマスですかー私の家では多分ケーキ焼いてますねハハハハ」
と懐かしい顔するアルバートにヴァンは
「そうだな俺もそっちにいた町でもお祭り騒ぎだったもんな」
と昔の懐かしい思い出を脳裏に浮かべているヴァンに康は
「何思い出にふけた顔してんだよ、それよりするめそろそろいいころじゃない」
「そうだなそれじゃあ」
と康は甘酒、アルバートとヴァンは日本酒をそそいでいつでも用意ができてるのだが、まだ何も注いでもない何故ならまだ懐が来てないので来るのを待っているからだ。だけど今日は珍しく遅かった。それに三人は
「ねぇ懐兄遅くないぬか床掻きまわするだけなのに」
「イエスたしかに遅いでーす何かあったのでは」
「いやあいつに限ってそんなことはないな、ちょっと様子を見てくる」
と言いヴァンは懐がいる。一階の厨房に行くとそこには倒れたぬか床と血を口から吐き出していた懐が苦しそうに倒れていたそれにヴァンは驚いたがすぐに冷静になり二階に向けて
「おい康、アル八の野郎が倒れて血を噴いて倒れている診療所運ぶの手伝ってくれ」
と聞いた康とアルバートは急いでくると驚きすぎて
「ギャー懐さーんがそんなことって」
「懐兄一体何が」
泣いている二人にヴァンは
「おまえらまだ八は生きてる診療所に連れてけばなんとかなるだから運ぶの手伝え」
そう言われると泣いてたアルバートはヴァンと懐を乗せた担架で運び康が道を開けて診療所向かった。その時の格好がアルバートとヴァンは茶色の斑点康が赤いの懐は白いのだったため、このことは後に桜町現桜花市、サンタの大疾走として後世まで語り告げられている。 
 

 
後書き
懐の得意料理は鉄分が多い干物、大豆などを使ったものが多いです。 
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