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悪魔と人間

作者:新島幸治
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第十四の罪

 
前書き
そろそろ回想終わらせないと 

 
懐が血を吐いて倒れいヴァン達は急いで診療所へ向かっていた。桜診療所、喧嘩が年中起こるこの町唯一の診療所は24時間やってるため噂ではここの先生はまったく寝てないと言われるくらい忙しい所であるが外科の腕は相当なものだが内科は初心者レベルだが、ここはどちらかというと病気より外傷の方が多いため内風邪患者ぐらいしかこないのだが、今日はこの診療所開業いらいの大騒動になっていた。
ベッドに寝かされ輸血を受けてる懐それを見守っている。ヴァン達に本を持った医者が来た。
「おい先生八は一体何なんだ説明しろ」
「ちょっと、待って今説明するから」
と医者の胸ぐらを掴み聞くと同じく怖い視線で睨むアルバートと康に医者は
「じゃあちょっと個室に一人で来てください」
と言い医者が後にすると、三人で話しあう
「どうするの懐兄かなりやばいよ」
「そうですねーたしかに懐さーんずっと意識がありませんしーこれってひょっとして」
「おいアルそこから先言うと消すぞ」
とヴァンに怒鳴られ、アルバートは
「スイマセン」
としゅんと落ち込んだアルバートに康は
「大丈夫だってヴァンだってアルが心配してるの凄いわかってると思うよ」
と言われるとアルバートは泣きながら抱きつくそれに顔を赤くする康
「康子さんわかりました。私信じまーす懐さーんがこれぐらいで死ぬ男じゃないって」
と言うと康は
「アルらしいやっぱそうじゃないと」
とアルバートの涙を拭く康に顔を赤くする。アルバートを見たヴァンは
「しょうがねー俺が聞いてくるからお前らは八見張ってろよ」
「がってん承知でーす」
「わかった懐兄近づく奴ら片っぱなしに叩くから」
その康の言葉にヴァン
「いや叩かなくていいと思うが」
と言いヴァンは病室を後にした。そしてヴァンはその時あの夢を思い出していた。仲間と共に苦楽をともにする。日々しかし突然起こる悲劇、何故かあれと似てると思った。そして診察室に入る
「失礼しまーす」
「ああ来ましたか遅かったですね全員で来なかったんですか」
と言われるとヴァンは
「いや後二人には八の見張らせているあいつがここから逃げ出さないようにな、それで先生何なんだあの病」
と言うと医者は最初は笑った言動からすぐに深刻な顔で
「ハハハ、ずいぶんと信頼関係ですねー、では言います懐さんの病気はズバリ結核です」
と言われるとヴァンは
「おい本当なのか先生あいつが八が結核なのか」
「はいそうですだけど不思議ですよ、この町の人間がかかる何て想像できませんよ」
結核、明治の時代不治の病と言われた病気の一つで、ここ桜町は東京で唯一感染を免れていて、今まで結核に冒された人はいないと言われている。そしてヴァンは医者に治してくれと土下座をして頼んだが、当時の医学では治せないだから最善策として海辺の療養所で症状を和らげるしか方法がないと土下座された。そして懐のいる病室に戻る
「ヴァン、懐兄一体何だったの」
「そうでーす、正直に言ってくださーい」
するとヴァンは
「ただの疲労での吐血だ安心しろ」
「よかった」
「本当でーす、寿命が縮まりまーした」
と安心した。二人にヴァンは
「お前ら帰って明日の仕込みしてろ俺はこいつ見てるから」
と言うと二人は
「どうしてーですか」
「本当だよこういう時だから見守らないといけないんじゃん」
と言われるとヴァンは二人を怒鳴る
「てめーらこういう時だからこそ八がいなくても俺達がやんないといけないんだろ、一応こんな小さい店にも来てくれる奴らのためにな八もたぶんそう言うぞ」
言われると二人はヴァンに任せ病室を後にした、二人が出るのを確認した。ヴァンは悔んでいた。仲間を心配させないあまりに言ってしまった。嘘それがどれだけ辛いことか言ったヴァンが一番知っていた。その時ヴァンはあの夢がこの事だとついに自覚した。楽しい日々はいつか終わりを迎えるとそう感じた。その時
「うぅ、そこにいるのはヴァンか」
懐が一時的に意識を取り戻した。そして起き上がろうとするが力が入らず立てなかった
「おい今は体を安静にしてろ」
と止めるヴァンだが懐は息をハーハーと呼吸をするのが精いっぱいながら
「ヴァン自分は死ぬのかグハッ」
と血をを吐きだす懐にヴァンは手を強く握り泣きながら
「いいや必ずたすける」
「そうか」
と言うと懐は笑った顔で再び意識を失った。そしてヴァンは助けると言ったがどうやって助けるか分からなかった。自分は悪魔病気など一度もひいた事がなく、何をしていいかわからない時、昔読んだ本を思いだした。それは悪魔と契約の仕方という本で人が悪魔の力を使うための儀式や契約する悪魔の呼び出し方などかなりくだらない内容だったが一つだけ興味があった契約儀式があった。血の盟約、人と悪魔が血を交わる吸血鬼であるヴァンが当時唯一朝を生き抜く方法だと思っていた。だが相当なリスクも必要である。がしかしこの方法なら懐が救えると核心したヴァンは自分の指を血が流れる程度に切りさらに同じ要領で懐の指も切り、そして切った指同士をE・Tの様にするそして二つの血がお互いの体に流れるそして違いがすぐ出た。本来悪魔の体には流れない人間の血それを体が拒絶するのは、当然でありそれは懐も同じであり、その痛みに悲鳴を上げるヴァン、懐は意識を失っていたため、悪夢にうなされた様な顔をしていた。そして朝、仕込みを済ませ様子見に来たアルバート、康は
「ヴァンさん懐さんどうですーか」
「一応、お弁当持って来たけど懐兄大丈夫だった」
と病室に入り、そこには
「ふぅーよく寝たあっ康、アルちょうど良かった、ヴァンが寝てるからちょっと運ぶの手伝って」
「「えーえーえーえー」」
髪が白くなって元気になっていた懐と、気絶していたヴァンがいた。 
 

 
後書き
現在桜診療所は桜花病院に名を変え、初心者レベルの内科は普通のレベルになり、外科は世界屈指のレベルになっている。時々危ない人達が来ることが多い 
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