暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第28話 串焼き
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ってすっごい埃が舞っちゃったよ。部室の中が見えないや。……壁に誰か背を付けて立ってたりしてなかったよね?

 そして埃が晴れて部室の中の様子が見えてくると……なんというか予想通りグレモリー眷属とライザー眷属は部屋の左右に分かれて対峙してるわね。で、殺気をさっきまで放っていた黒姉に龍巳、白音は両手に良くないものを纏わせた状態で今にも飛び出そうとしているわ。で、それに対して後ろの方にいるメイドさん、たぶんグレイフィアさんも動こうとしてるわね。わぁ、グレイフィアさん初めて見たけどすっごい美人。

 で、そんな一触即発な状態の中皆の顔はこっちを向いていて、目が点になってるわ。これだけの面子が揃って同じような呆けた顔してるとなかなかシュールね。……どうでもいいけどそろそろ誰か話しかけてきてくれないかしら? さすがにいつまでもこうして注目されてると恥ずかしいんだけど。もしかして私から話しかけなきゃダメなのかな? 何時まで経っても誰も話しかけてくれないし……分かったわよ私から言えばいいんでしょ言えば。

「私一人閉め出すなんて酷いじゃないですか!」

『ってこの状況で言うことがそれ!?』

「えぇ!?」

 なんか全員に異口同音で突っ込まれた!? それ以外なんて言えばよかったの!? っていうかグレイフィアさんにまで突っ込まれた!? あなたもっとクールなキャラじゃありませんでしたっけ!?

「火織、あなたどうしてこんな事をしたのかしら?」

 なんか部長がこめかみを抑えながら聞いてきた。

「いえ、私もこんな事しようと思ってしたわけじゃないんですよ? 部室に来たらドアが開かなくてどうしようかと思ってたら中から殺気を感じたんで急いで入らなきゃと思って」

「それでどうして壁一面破壊することにつながるのかしら……?」 

「ドアが開かないんでドアを斬って入ろうとしたんですけど……つい力入れすぎちゃって思わず」

「……壁一面斬ってしまったと?」

「……はい」

 はぁ、となんかオカ研全員にため息つかれちゃった。なんか皆疲れたような顔でこっち見てくるし、ちょっと酷くない? っていうかアーシアにまでそんな反応されるとお姉さんショックよ。一方ライザーたちはなんか信じられないものを見るような目でこっち見てるわね。なんて失礼な。

「あの部長、それでこの方々は?」

 そこで部長が口を開こうとするとその前にグレイフィアさんが出てきた。

「初めまして。私、グレモリー家に仕えるメイドのグレイフィアと申します」

「あ、これはどうもご丁寧に。初めまして、リアス・グレモリー様の騎士(ナイト)、神裂火織です」

 向こうが会釈してきたのでこちらも会釈して返す。なんか意外なものを見たような顔されたんだけど、もしかして最
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