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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第25話 甲冑少女と赤龍帝
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れましても……。もう、しょうがないな〜。

「ねえ、どうしたの?」

「……部長、イッセーと寝てた。全裸で」

 ……あ〜、今ので大体状況が分かった。

「はぁ、取り敢えず話は私が聞いとくからあなた達は保健室にでも行きなさい。イッセーまだ目が覚めてないようだし、今アーシアとレイナーレの2人だけで看病してるわよ? もしかしたらこのまま2人にイッセー取られちゃうかもね?」

「「「!?」」」

 そう言った瞬間3人は血相を変えて部室を出ていった。

「ありがとう火織、助かったわ」

 そう言いつつふらふらしながら立ち上がった部長はそのままソファーに倒れこんだ。なんか精魂尽き果てたって感じね。

「で、一体何があったんですか?」

「5時間目の途中でちょっと気怠くなって保健室に仮眠を取りに行ったのよ。そしたらイッセーが寝ていたから彼を抱き枕にして寝ようと思って」

「それでなんでそこで全裸になるんですか……」

「私寝る時はいつもそうだから……。そうでないと眠れないのよ」

「だからって……。部長もあの娘たちのイッセーに向けられてる気持ちに気付いてるんでしょう? だったらもう少し考えましょうよ」

「ええ、今度からはそうするわ。……ねえ火織、アーシアとレイナーレなんだけど、ちゃんとあの3人と仲良くやってる? いじめられたりしていない?」

「そんなことありませんよ? ちゃんと仲良くやってます」

「……え? ど、どうして? 今もそうだけど2人の引越しの時だってあんなに怒ってたのに。イッセーに近付く女性に対してはいつもああいった対応ではないの?」

「あ〜、そこからですか。そもそも引越しの時だって3人は嫉妬はしてましたけどアーシアとレイナーレに対して怒ってはいませんよ? 怒っていたのは主に部長に対してだけです」

「え!? わ、私だけ? ……ねえ火織、私って彼女たちに嫌われているのかしら?」

 部長はさっき3人に取り囲まれていた時よりもさらに泣きそうになっていた。かわいいな〜、このままもっと泣かせ……っていやいやいや、今はそういう状況じゃなかった。

「いえ、そういうわけではないんですよ。まず前回の引越しに関してで言えば、部長が余計な……言い方がちょっと悪いですけど横槍を入れてきたから怒っていたってところですかね?」

「横槍?」

「ええ、アーシアと……多分レイナーレもですけど、イッセーのことを好きになったことに関しては、まあいい気はしないでしょうし嫉妬もするでしょうけど怒ってはいないんですよ。人を好きになることに関しては本人たちにはどうしようもないってことは理解していますから。問題だったのはあそこで本来恋愛絡みでは無関係なはずの部長が介入してアーシアたちを後押しした点です。
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