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Chapter43「理想と真実の物語〜分史世界破壊命令(前編)」
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になるため、最低限の情報をアルヴィンが求める。

『時歪の因子である可能性が高いのは、正史世界と『最も異なっているもの』です。物質だけでなく、人に取憑いている場合もありますので、ご注意を』

以前偶然分史世界に進入し、戦った異形のユリウスやローエンがあの分史世界の時歪の因子だったのだろう。
物はただ壊すだけですむが、人は違う。時歪の因子が取憑いている人間を“破壊”するということは命を奪うことと同じ。
いや……結局はどちらも同じこと。
世界を壊すことが何を意味するのか……常に頭に入れて置かなければならない。
ヴェルからGHSに分史世界の座標を受け取ると、人目につかない場所へ移動する。
分史世界に進入する瞬間を一般人に見られないための配慮だ。
皆の準備と覚悟を確認し、全員が頷くのを見るとGHSの座標を頭の中でイメージし探り、分史世界との進入点を繋げる。初めて自らの意思で分史世界へ進入に成功した。ここはトリグラフ中央駅のようだ。
だが正史世界と何も変わっていないように見えるからか本当に違う世界なのかと疑問に思ってしまう。

そんな時、ルドガーのGHSにヴェルから連絡が入る。

「というか使えるんだね」

異世界にもかかわらずGHSの通話が使用可能なことを不思議に思ったフェイト。
それもヴェルのルドガーの骸殻の力を利用しているという説明で納得がいったようだ。
時歪の因子は骸殻能力者が接近すれば反応が現れ、時歪の因子を破壊すればこの分史世界は消滅する…のだが……

『ただし時歪の因子を破壊できるのは、骸殻能力者の武器だけです』
『そうなの!?』

レイアが驚いた声で聞き返す。
つまり時歪の因子を見つけるのも破壊するのも全てルドガー頼みということになるわけだ。
更に……

『最後に、時歪の因子を破壊しない限り正史世界には戻れませんので、ご注意を』
『なっ!?』

最後の最後にとんでもない注意事項を今さら淡々とヴェルが一同に告げた。
ヴェルを呼び止めようとしたがすでに通話を切られてしまっていた。

「めちゃくちゃ大事なことやないか……」
「とにかく時歪の因子を探すしかないみたいだね」

本腰を入れなければこのまま永遠にこの分史世界に閉じ込められる。
自分達も手伝えることができればと呟くはやてとなのは。
その時、駅のアナウンスが正史世界ではテロで破壊されたはずのアスコルド行きの列車到着を告げる。

「正史世界と最も異なるものに時歪の因子が取憑いている可能性が高いのなら……」
「正史世界でテロで全焼したアスコルドに時歪の因子があるかもしれんな」

フェイトとシグナムは時歪の因子の発見率の高い条件に当てはまるアスコルドが怪しいと予想し、アルヴィンも同じことを言っている。
だが断定するには
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