暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
18子守唄ーaffetto(優しく、優雅に)
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
る。すると男の子達が僕の方にやって来た。

「お兄ちゃん。てことは武器持ってるだろ?見せて!見せて!」
「だーめ!僕は戦うときしか武器を出さないの!」
「えー!お兄ちゃんのケチ…」

でも、と僕は付け加えた。

「僕は歌が大好きでね!一つ歌を歌ってあげよう。」
「歌?なんでー?武器関係ないじゃん…」

男の子はみんなつまんなそうに言ってきた。

「ふふ、いつかもう少し大きくなったら歌の良さが分かってくるよ。まあ、聞くだけでいいからさ!」
「私、スノーお兄ちゃんの曲聞きたい!」
「私も!」「私も!」「私も!」

クラリスや他の女の子も聞きたがっているようだ。男の子達も観念したのか、「みんな聞くなら俺たちも聞くし…」と言い始めた。

「寮母さんもどうですか?」
「私も聞かせてもらうよ。今日は音楽会だね。」

楽しげな雰囲気が教会を支配する。その中で僕は歌を歌い始めた。何時ものあの歌。

「ては聞いて下さい。…君の(まぼろしのかげ)

僕は歌い始めた。ーーー遠くなってしまった。あの子への曲を。

「いつもの帰り道君と歩いたのを♪…」














[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ