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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第5話 「レヴィはアホな子?」
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にレーネさんは、無駄にテンションの高いレヴィの相手をするのが面倒臭いだけなのでは?
 俺も正直このテンションの相手をするのはきつい。質問してくるだけならまだいいが、妙にキョロキョロしたり、どこかに向かおうとする。俺が制止をかけているため今のところ問題ないが、家に帰る頃にはぐったりしている気がしてならない。

「……シュテル」
「私に手を握れと?」

 名前を呼んだだけで話が通じるあたり頭の回転が速い。
 俺が首を縦に振ると、シュテルはこちらへと近づいて手を握った。レヴィではなく俺の手を。

「……何をやっているんだ?」
「手を握っただけですが?」

 それが何か? といった顔をするシュテルに苛立ちを覚えたのは言うまでもない。
 こいつ……なぜここでこういうことをするんだ。半年近くこの街で過ごしていたんだから、俺と手を繋ぐ必要性はないだろ。

「何で俺と繋ぐ?」
「迷子になったら大変ですので」
「誰が?」
「あなたとレヴィが」

 ……それは俺がレヴィに連れられる形で一緒に迷子になるということか。シュテルの中のレヴィはどれだけパワフルな少女なんだ。ある意味でパワフルだということはすでに理解しているけど。

「シュテル、貴様がそやつのことを好いているのは分かるがそのへんでやめんか」
「……ディアーチェも繋ぎたいのですか?」
「バ、バカを言うでない! いい加減に我とそやつを一緒にしようとするのはやめよ!」

 ディアーチェが全力で反応しなければ、シュテルはすぐにでもやめるのではないだろうか。しかし、淡々と返事をするディアーチェというのは、出会って間もないが想像することが難しい。
 ディアーチェの必死の言葉にもシュテルは聞き流すような素振りを見せている。そんな様子を見つめるレーネさんとユーリの顔には笑みが浮かんでいる。
 ……俺の知らないところでこんな光景が何度もあったんだろうな。俺の知らないレーネさんを彼女達は知っている。もちろん彼女達の知らないレーネさんを俺は知っている。
 そう分かっているのに嫉妬めいた感情を抱いてしまうのは、俺がまだ子供だからなのだろうか。
 ……レーネさんは保護者としては決して立派だとは言えない。それでも、俺の保護者であり大切な人だ。彼女が俺のことを嫌っていないのは分かっている。しかし、深い部分までは分かっていない。
 一般の保護者ならば、子供が怪我をすれば心配し怒ったりもするだろう。俺も今までにレーネさんに注意や忠告をされたことはある。だけど彼女が本気で怒っている姿を見たことはない。
 そんな……今までなら些細なことだと切り捨てていたことで俺は不安なのか。強くなると決めたのに、あいつと約束したのにこれでは弱くなっているのではないのか。
 ふと手の平から何かがすり抜ける感覚に
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