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こんなチートでもありですかい?そうですかい。
第34話。変人とシキ。
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っかり掴んで放さない。むしろだんだん力が強くなっている。

「アルの抱擁が熱いです。晋吾です」
「・・・・」

ダンマリのアル。あれぇー?

「おーいアルー」

無反応。俺の骨がみしみしと悲鳴をあげてきた。



バキィッ



「ちょ・・マジか」

慌てて魔力を張る。痛くなくなった。

「アルー。おーいアルー。」

あむっ

・・・・噛まれた。

「アレ?もしかして我慢できなくなったん?」

返事をするかのようにあむあむと首筋に歯型を付けるアル。

・・・・これ、今魔力硬化やめるとスーパースプラッターな映像が見られるんやろなー

しばらくあむあむと歯型を付けられていたら、ふとやみ、どうしたかと思ったら。

ぺろぺろ。レロレロ

なんか舐められた。ペロペロ。俺、今ペロペロされてるお!シンゴクンペロペロ(^ω^)

ギリィィイイ!ギリギリギリッ

今度はめっちゃ強く噛まれてた。めっちゃ痛いぇええええ。魔力硬化してるのにめっちゃ痛い。

「くっ、されど今は耐える時!アルやって耐えてきたんや。今一時ぐらい耐えんか!」

しかし硬化を解除する勇気はない。せやかてしゃーないんや。めっちゃ痛いんやで?

「フッ。フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
「な、なんやこの地獄のそこから聞こえてくるような声は」

きょろきょろと周囲を見渡すと、シエルが電灯の上で不気味な笑い声を上げていた。

「なっ、シエルなにしとるんや。」
「何をしているかですって?それは・・・・こっちのセリフですッッ!!」

憤怒の表情を浮かべ、狂気の目を宿すシエル。

ヒィィイイイイ。

まさお君みたいな悲鳴をあげたくなるけど心の中で我慢。

「うちの御使い様にィイイイイイ!何しとんじゃコノボケェエエエエエエエエエエ!!」
「それって俺のマネっすか?」

カミカミしているアルに渾身の右ストレートを食らわすシエル。

吹っ飛ぶアル。俺の首筋にも激痛が走る。

「ぐぉおおお。イタリア以来だぞ痛みを感じるの。」
「ふぅふぅふぅ、アポストロスの血を啜ろうですって?穢らわしい下衆が!醜い吸血鬼が!!」
「アルは十分綺麗だと思うんだ俺。」
「お黙りなさい!」
「アイマム!!」

信者に黙れと言われる俺って何さ?

いや、別に神になったつもりはないけどさ。宗教はじめようなんて思ってないけどさ

「ゼロ!トロワ!セット!!」

黒鍵を投げているだけなのにクレーターを作るシエル。また吹っ飛ばされるアル。

「ちょ・・おま・・・・アル死んでしまうやろ!!」

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