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SAO−銀ノ月−
第六十一話
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と同じエプロンドレス』へと変わっていた。

「しかもこれ、ちょっとサイズ違うんだけど」

「おかしいな、ちゃんと子供用サイズ買ってきたのに……」

「それが原因だし絶対わざとでしょー!」

 もちろんわざとではあるが、今のリズの体格では子供用サイズでなくては何を買えば良いのだろうか。そして、俺も子供用サイズのエプロンドレスをプレイヤーが経営している店で買う、という苦行を行ったのだからおあいこだ。

「あーあ、せっかくショウキの服のセンスを試そうと思ったのに……」

「そういう魂胆か……!」

 ちなみに自分の服装のセンスとしては、理由があるとはいえこんな格好を現在進行形で行っているのと、元々無頓着なのもあいまってお察しくださいということである。

「それでショウキ、これからどうするの?」

 閑話休題、そろそろまともに行こう。久々にリズとこうして、自分でも気づかずにテンションが上がっていたのかも知れない。

「ああ、とりあえず《スイルベーン》にいるキリトに合流して、世界樹に向かうつもりだ」

 もう少ししてからだが、シルフ領近くの海辺に行く船……つまり俺がこのレプラコーン領に来る原因となった船が出る時間になる。そこからスイルベーンに向かって、リーファの先導の下、キリトと共に世界樹に――

「……あ」

 そこまでリズに説明したところで思い出す。自分と一緒にこのレプラコーン領行きの船に乗ったはずの、気弱なシルフのことを。

「ショウキさーん!」

「あ、ってどういうことよ……って、え?」

 空中から俺を呼ぶその声で完全に彼のことを思い出す。リズの間の抜けた声とともに、小柄な風妖精――レコンが、空中から羽根をたたみながら着地する。

「すいません、あの船がレプラコーン領に出航するって知らなくて……」

 挨拶より早く、レコンはまず俺に向かって頭を下げる。今まで忘れてしまっていたので、少なからず俺もレコンに申し訳無いのだが……

「あ、ああ……別に良いさ。おかげで友達にも会えたんだ」

 いきなり現れたレコンに、「ほ、本当に飛べるのね……」などと呟きながら目を白黒させているリズを指差しながら、レコンに顔を上げるように促した。

 顔を上げたレコンは、そのまま誘導に従うように俺の指を追い、リズの方へと向き直る。レコンも他のウルフに比べると小柄だったものの、リズはさらに小さいので見下げる形になりながら。

「え……っと。レコンって言います。この前ショウキさんに助けられて……」

「あたしはリズベット。ショウキは……前にいたゲームで友達になったの」

 見ての通り気弱そうなレコンに毒気を抜かれたのか、若干人見知りで緊張する癖のある――お姉さんぶらなければの話だが――リズも友
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